スバルショップ三河安城の最新情報。SUPER GTのGT300クラスとは何か。| 2015年11月23日更新

 
北米に「HYPER BLUE」登場。
photo by FHI
SUPER GT GT300クラスとは?
 
2015年11月23日 混乱のGT300はどこに向かうのか。

苦戦が続いた「SUBARU BRZ R&D SPORT」。

SUBARU @NMS 2015

現在、スバルはSTIを通してアールアンドデースポーツとの共同でSUPER GTのGT300クラスに参戦しています。2009年BM型「レガシィB4」で参戦を開始して以来、STI製のEJ20をパイプフレームシャシーに搭載するパッケージングを受け継ぎ、今は「SUBARU BRZ R&D SPORT」で参戦を継続しています。シリーズランキングは2011年と2013年の4位が最高で、これまでに5回の優勝を挙げています。しかし、2015年は苦戦が続き、シリーズランキングは13位。最高位は第4戦の3位に留まりました。

スバルの参戦するGT300クラスは、大きく2つに分けることができます。SUPER GT独自のJAF-GTと世界共通のFIA-GT3です。

 

日本独自の不思議なGTカテゴリー、JAF-GT。

SUBARU @NMS 2015

JAF-GTはGT300に設けられたSUPER GT独自の規定で、純レーシングカーでも参戦ができる世界でも珍しいGTカテゴリーです。

JAF-GT規定で参戦する「SUBARU BRZ R&D SPORT」「TOYOTA PRIUS apr GT」「ARTA CR-Z GT」は、シルエットは維持しているものの市販車をベースとはしておらず、カウルを剥がせば完全オリジナルのレーシングシャシーが現れます。「PRIUS」と「CR-Z」に至ってはメーカーが開発したハイブリッドパワートレインを使用しています。それ故、ポテンシャルが非常に高く、GTAはパワーを絞って他の規定のマシンとポテンシャルを合わせています。

 

世界共通のGTカテゴリー、FIA-GT3。

6000万円程度の予算があれば好きなメーカーから「全く同じ性能」の車両を購入可能なFIA-GT3は、世界で最注目のGTカテゴリーです。その魅力は、お気に入りの1台を購入するだけで世界中のレースに参戦できることにあります。市販車のシャシーに補強を加え、レーシングスペックのドライブトレインを搭載したものです。シーズン中の改良は許可されず、メーカーが直接的にチームに関与するのも禁止。GT3は、あくまでプライベーター向けのカテゴリーなのです。

もっとも象徴的な車両がメルセデスの「AMG GT」で、エンジンのオーバーホール間隔は何と20,000km。ほぼ丸1年、タイヤとサスペンションのセットアップのみでOK。素晴らしいカテゴリーです。一方で、GT3のベース車両はおよそ1000万円以上のハイパフォーマンスモデルがベースとなるため、ベース車がないメーカーは関わることはできません。

 

今後のデザインの方向性

世界的な流れから見れば、FIA-GT3をそのままGT300規定としてしまうのがベスト。にも関わらず、なぜオーガナイザーであるGTAはJAF-GT規定を維持したいのでしょうか。それは、国内のモータスポーツ事情に関係しています。環境意識の高まりからメーカーはモータスポーツ関連予算の捻出するのに苦労しています。それでもエントリーを集めたいオーガナイザーにとって参戦費用を大幅に削減できるGT3は、打って付けのカテゴリーなのです。

しかし、GT300が海外製のGT3ばかりでは国内のレーシングガレージの仕事がありません。もちろん、JAF-GTならばたくさんの仕事が発生しますが、高い参戦費用がネックとなります。そこでGTAはもっと安くマシンを作れる「マザーシャシー構想」を立ち上げました。共通のCFRP製モノコックと共通のV8NAエンジンに共通ドライブトレイン、そんなマザーシャシーであれば、レーシングガレージは独自のモディファイを加えて戦闘力を高め、その分をオーナーやスポンサーに請求することができます。だからこその、マザーシャシーなのです。トヨタ「86」のシルエットを持つマザーシャシーは2015年からスタート、早くもポテンシャルを発揮し始めています。

 

今後のデザインの方向性

SUBARU @NMS 2015

さて、GTAはこれだけポテンシャルの異なるマシンたちの性能を調整しなければなりません。そのまま、フルの性能を発揮させれば当然JAF-GTが速いはずですから、エントラントが興味を失わないように完全にイコールになるようにしなければならないのです。裏を返せば、そのポテンシャルは全てGTAのさじ加減次第、ということです。シーズン中であっても、速すぎれば性能を落とされ、遅ければ救済処置があります。つまり、速いクルマが速いわけではない、という不思議なカテゴリーなのです。スバルが戦うGT300は、そんなクラスです。

ぜひ、皆さんも一度サーキットへ足を運んでみてください。SUPER GTは、非常に見応えのあるレースです。3メーカーがガチンコで競うGT500は迫力がありますし、GT300では様々なスタイリングと色とりどりのエンジンサウンドを愉しむことができます。きっと、その魅力の虜となることでしょう。

 
 

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語洋樹

 
 

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