スバルショップ三河安城の最新情報。クラブ・スバリズム特別編「トヨタ・ルマン挑戦の歴史」| 2018年7月7日更新

 

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兵どもが夢の跡。残ったアウディが、新たなる金字塔を築く。

1999年をもって、ほぼ全てのワークスが活動を停止します。トヨタとBMWは、F1へ移行。日産はルマンどころじゃなくなり、メルセデスは一切を封印。嵐が去ったあと、残ったのはアウディだけでした。

アウディは、チーム・ヨーストと提携。2000年から2008年(途中、ベントレーブランドでの優勝を含む)まで、前人未到の9連勝を達成します。アウディはR8に代えて、2006年にR10を投入。そのエンジンは、巨大な5.5LV12という、ディーゼルターボエンジンでした。総重量200kgに達する超重量級ディーゼルエンジンでも、アウディは勝利を重ねていきます。乗用車よりも静かなエンジン音と、トラックのような排ガスの匂い。アウディは、ルマンに新時代の到来を告げます。

2007年には、同じく5.5LV12ディーゼルでプジョーが復帰。アウディの牙城を崩しに掛かりますが、その鉄壁は厚く、2009年にたった一度優勝したのみでした。その後も、アウディは連勝を重ねていきます。

 

2004年:ルマンに存在する、勝利の方程式。

80〜90年代にかけて、日本勢は「挑戦者」でした。「何かあれば、勝てる。」それでは、ルマンには決して勝つことはできません。ルマンに必要なのは、速さと強さ。水も漏らさぬ、徹底した備え。ルマン制覇には「勝利の方程式」があるのです。

この時代、その方程式を理解していたのは、ポルシェワークスとチーム・ヨーストだけでした。ヨーストは、4度に渡ってワークスポルシェを下して優勝しており、ルマン最強のレーシングチームと呼ばれています。アウディは、そのヨーストと提携することで、勝利の方程式を確立。史上最強のチームを作り上げたのです。

日本のミリオネアである郷和道は、チーム・ゴウというレーシングチームを立ち上げます。1996年、突如全日本GT選手権にワークスマクラーレンを持ち込んで、シリーズを制覇。その後、散発的にルマンを挑戦を行うと、2004年にルマン制覇を目指して最強のチームを作り上げます。

ワークスとして当初の目的を果たしたアウディは、2004年は活動を休止。R8は、プライベータに託されました。郷和道は、このうち1台を入手したのです。資金力に勝るライバルのR8に対抗するため、ヨーストの協力を獲得。勝利の方程式を確立したチーム・ゴウは、完璧なレース運びで見事優勝を果たしたのです。

 

2012年:世界初のハイブリッドマシンで、トヨタが再びルマンに挑む。


2012年、トヨタは再びルマンに戦いを挑みます。これが、今に続くハイブリッドマシンによるルマンプロジェクトです。トヨタは紅白に彩られたプロトタイプマシン「TS030 HYBRID」を発表。ハイブリッド技術の発展とPRを目的に、アウディと共に、新たに始まる世界耐久選手権(WEC)への参戦を開始を発表します。パワートレインとハイブリッドユニットを日本の東富士で、シャシーとエアロダイナミクスはTMGで開発。オペレーションは、フランスのオレカに委託。日・独・仏の連合軍を組織し、アウディに挑みます。

TS030は、革新的なマシンでした。3.4LV8NAエンジンをコアに、助手席に巨大なキャパシタユニットを搭載し、前後に強力なモータを配置。世界初の本格的ハイブリッドマシンとして、モータースポーツの歴史に新たな1ページを刻んだのです。ところが、華々しい発表とは裏腹に、その道程は厳しいものでした。当初は、モータアシストを上手く制御できず、唐突にパワーが炸裂するため、危険を感じたドライバーがテストを拒否。さらに、テスト中に1台がクラッシュして、全損。結局、デビューは第3戦のルマンまでズレ込みます。正に、ぶっつけ本番のデビューとなったのです。

迎えた、デビュー戦のルマン。鮮やかなブルーに彩られたマシンには、大きな変更がありました。WECの規則によって、MGU(モータ・ジェネレータ・ユニット)は前後いずれか1基のみとされたのです。結局、TS030はフロントMGUを撤去。片翼を奪われた感のTS030ですが、予選から十分なスピードを発揮。決勝でも、序盤から積極的にアウディに仕掛けていきます。しかし、1台が大クラッシュを演じて、早くもリタイヤ。もう1台も、スタートから10時間半でエンジントラブルが発生し、リタイヤとなります。

アウディとヨーストという鉄壁の布陣に挑むには、かなりの時間を要するであろうことは明らかでした。それでも、WECの第5戦ブラジルで、アウディを下して初優勝。今までのトヨタとは、違う。そんな期待がありました。

 

2013年:最強アウディに迫る、トヨタ。しかし、縮まらぬギャップ。

2013年、TS030はフロントMGU用のスペースを設計し直した新モノコックを採用するなど、アップデートを実施。2台体制で、WECとルマンに挑みます。500psを発生する3.4LV8と、300psを発揮するリヤモータ。合計出力は、800psに達していました。

WECの開幕戦では何とか3位を得るも、3台を投入した第2戦はアウディが1-2-3。そして、第3戦のルマン。予選では、アウディの3台にたっぷり4秒差を付けられ、トヨタ勢は4、5位からのスタート。序盤こそ、8号車トヨタが追うも、中盤以降はアウディが盤石の体制。ところが、2台のアウディが、メカニカルトラブルでリタイヤし、2位に浮上した8号車トヨタは、何とか追いすがり1周差で2位を獲得します。

アウディとの差を確実に縮めていく、トヨタ。しかし、それは「何かあれば、勝てる」体制でしかありませんでした。ルマンでは「何があっても、勝てる」の体制構築が必要なのです。そこには、まだまだギャップがありました。

 

2014年:ポルシェが復帰。三つ巴の戦いを完全制圧したトヨタが、ルマンに挑む。

2014年、車両規定の変更によって、新たに2つ目の回生ユニットが解禁されます。これを受け、トヨタは新兵器TS040を開発。フロントにもMGUを追加し、本格的な全輪駆動ハイブリッドマシンとしました。エンジンは、300cc拡大した3.7Lとし、520psを発生。前後MGUによる480psを合わせ、最大1000psを発揮します。

そして、この年新たなる挑戦者が現れます。ルマンの主たる、ポルシェです。ポルシェは500psを発生する、たった2LのV型4気筒ターボを開発。これに、フロントにマウントしたMGUと熱回生ユニット(MGU-H)を組み合わせ、総出力900psを発揮する先進的なハイブリッドシステムを構築します。

アウディもR18 e-tron Quattroを更に進化させ、それまでの3.7Lから400cc拡大した、4.0LV6ディーゼルターボを新開発し投入。以降、アウディ、トヨタ、ポルシェの三つ巴の激しい戦いが繰り広げられていきます。

TS040は、熟成不足のアウディ、ポルシェのハイブリッドシステムを尻目に、圧倒的なパフォーマンスを発揮します。開幕戦シルバーストーンでは、1-2フィニッシュ。第2戦のスパでも、1−3フィニッシュ。2連勝という万全の状態で、ルマンに挑むことになります。

 

2014年:初めて世界選手権を制したトヨタ。しかし、なぜかルマンで勝てないトヨタ。

トヨタが遂に制覇なるか、胸に期待が高まる2014年のルマン。予選でも、TS040は圧倒的なスピードを発揮、PPを獲得します。それでもポルシェはスピードでは完全な互角。これまでの2戦とは異なり、ポルシェ此処にありという強さを見せつけます。一方のアウディはスピードに劣り、予選でもトヨタ・ポルシェに次ぐ5〜7位。しかし、万全の準備で、決勝に照準を合わせていました。

迎えた決勝、7号車トヨタは快調にトップをキープ。8号車トヨタも、これに続く1−2体制。しかし、8号車がスピンを喫すると、早くも2号車アウディが2位に浮上。参戦初年度のポルシェは、14号車がトラブルに見舞われて後退していきます。

波乱は、突然の豪雨の中で起きます。8号車トヨタが、ユノディエールをオーバースピードで走行。完全にコントロールを失って、スロー走行中の3号車アウディに激しくクラッシュ。このクラッシュで、3号車はリタイヤ。8号車は、修理に50分を費やすことになります。

残るは、7号車1台のみ。アウディは、幾度もトラブルに見舞われつつも、驚速の作業でピットアウト。その差を維持していきます。そして、スタートから15時間。7号車は、突如電気系のトラブルでストップ。ドライバーの中嶋一貴はありとあらゆる修復を試みるも、遂にTS040が息を吹き返すことはありませんでした。

レースは、アウディが1-2フィニッシュ。優勝した2号車は、レース中にターボをたった20分で交換。1号車も、フューエルインジェクションとターボを交換しています。何があってもピットに帰還を果たし、超絶のスピードで修理を完了。恐ろしい強さを見せつけます。

アウディとチーム・ヨーストは、何があってもピットまで戻ることができ、リモートでトラブルの箇所を特定可能で、かつ短時間で修復ができるように、当初から非常事態を想定してマシンを設計していたのです。

原因を特定できぬままコース上でレースを終えた、トヨタ7号車と比較すると、アウディとの差が歴然とします。それこそが、ルマンで求められる「強さ」なのです。しかし、その大切さに気がつくまで、トヨタにはまだ4年もの歳月が必要でした。

この年、WECではトヨタは他を圧倒。8戦すべてで表彰台を獲得し、8戦中5勝をマーク。素晴らしい強さで、トヨタは初めて世界耐久選手権のドライバー・マニュファクチャラータイトルを獲得します。

 

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2018年06月07日 スバル

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