スバルショップ三河安城の最新情報。スバリズムレポート第3弾「ステルス技術の全貌。」完全版:U-2からF-22まで。| 2019年2月6日更新

 

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7年間「UFO」だった、F-117A。

Lockheed F-117A Nighthawk 79-10780
 

1981年、初飛行に向けてエリア51のハンガー内で準備を進める、F-117Aの1号機。当時、その存在を知るものはごく限られていた。
Lockheed/United States Air Force [Public domain], via Wikimedia Commons

 

1981年6月18日、F-117Aはエリア51で遂に初飛行を迎えます。初期の試験の過程で、垂直尾翼の効きと強度の不足が判明。以後、垂直尾翼の面積は15%増加されています。YF-117と呼ばれるプロトタイプは、5機が生産されました。なお、1982年4月20日に、量産1号機が配線接続ミスが原因で墜落。これを除いた全59機が生産され、最終号機は1990年7月12日に引き渡されています。

機体形状が特殊すぎるため、ソ連に姿を捉えられば詮索されるのは間違いありません。試験飛行はすべて夜間に行われ、徹底してその存在は秘匿されました。

 
Lockheed F-117A Nighthawk 79-10780 Camo Lockheed F-117A Nighthawk 79-7084
 

[左]デザート迷彩の79-10780 FSD-1。79は発注年度の1979年を、FSDは先行開発機を示している。United States Air Force [Public domain], via Wikimedia Commons
[右]空中給油を受ける、79-10784 FSD-5。垂直尾翼が増積されているのが分かる。United States Air Force [Public domain], via Wikimedia Commons

 
Lockheed F-117A Nighthawk 79-10782 Gulf War 37 TFW F-117s
 

[左]ステルス機らしくブラックにペイントされた、FSD-3。ブラックは、夜間の作戦任務での被視認性を低減する効果がある。United States Air Force [Public domain], via Wikimedia Commons
[右]オペレーション・デザートストーム(湾岸戦争)に参加するため、エプロンに並ぶF-117A。コックピット脇に、レーザー誘導弾の爆撃スコアが見える。湾岸戦争でのF-117Aの精密誘導爆撃は、ステルスを一躍有名にした。US Air Force [Public domain], via Wikimedia Commons

 
F-117Aのステルス性 B-2 and F-117 Formation
 

[左]F-117Aは世界初のステルス機であり、ソ連への技術漏洩を恐れ、1981年の初飛行から7年にわたってその存在は完全に秘匿された。ただ、幾つかの事故と目撃証言によって、低観測性の機体の存在は知られており、「極秘戦闘機F-19」として様々な想像がなされたが、そのどれもが連続的な曲面形状で、多面体形状と考えた者は誰もいなかった。出典:US AirForce
[右]B-2Aとともに飛行するF-117A。B-2Aは、XST計画で破れたノースロップが、次の極秘計画で開発されたタシットブルーを足がかりに開発された。完全な無尾翼機のため、より優れたRCSを誇る。冷戦体制の崩壊に伴って製造は21機で終了し、機体価格は高騰。20億ドル以上に達し、同重量の「金」より高いとも言われる。U.S. Air Force [Public domain], via Wikimedia Commons

 

F-117Aは、1983年に初度作戦能力を獲得。1988年11月には、やっとその存在が公開されています。その後、F-117Aは湾岸戦争でレーザー誘導爆弾による精密爆撃を成功させ、一躍脚光を浴びる事になります。

 

世界初のステルス機F-117Aが、ローテクに撃墜された。

F-117 canopy S125 Neva 250 brPVO VS, september 01, 2012
 

[左]セルビア政府軍に撃墜された、F-117A 82-0806。パイロットは脱出したものの、ステルスに関する技術情報がロシア、中国に流出した。user Marko M [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons
[右]撃墜に成功した、地対空ミサイルS-125(NATO名:SA-3ゴア)。1960年代製の年代物のミサイルだったが、長波で探知に成功した。Srđan Popović [CC BY-SA 3.0], from Wikimedia Commons

 

ユーゴスラビアのコソボ自治州におけるセルビア人とアルバニア人の対立は内戦へと発展し、双方が虐殺を行う深刻な状況に陥っていました。NATOは、孤立を深めるアルバニア人に対する支援を決定。1999年3月24日、セルビアに対する軍事攻撃を開始します。アライド・フォース作戦と呼ばれたこの作戦には、NATO軍機1,000機以上の他、各国海軍艦艇が参加。大規模な航空攻撃が行われました。

F-117Aは、イタリアのアヴィアノ空軍基地に展開。セルビア領内の各種施設に対する精密爆撃を実施していました。

対する、セルビア政府軍はニセの大砲や戦車、橋梁等で、NATO軍を混乱させた他、第二次大戦中の対空砲で無人機を撃墜するなど、しぶとい抵抗を見せます。

同年3月27日、1機のF-117A(82-0806)がベオグラード近郊で対空ミサイルで撃墜されます。これは、現在に至るまでステルス機が撃墜された唯一の事例です。パイロットは脱出に成功したものの、機密を含む機体はロシア・中国の手に落ちたと言われています。

問題は如何にしてステルス機を補足したのか、です。彼らは、60年代もののソ連製対空ミサイルのレーダ送受信機や射撃管制システムを独自に改良しており、長波長・低周波数の電波を利用して探知に成功。2発発射したミサイルのうち、1発が左翼に命中。撃墜に成功したのです。

ステルス機は、一般的にレーダに用いられるGHz帯の電波に対応しています。長波長・低周波数の電波は探知精度は良くないものの、大凡の位置を捉えることは可能なのです。

依然として、ステルスと言えども無敵ではないのです。

F-117Aのステルス性
 

[左]日中の運用における被視認性を確認するために、試験的にグレイにペイントされたF-117A 85-0835 Gray Dragon。現在のステルス機はグレイがスタンダードとなっている。出典:US AirForce
[右]そのステルス性の維持のため、多大なるメンテナンスコストを要するF-117Aは、2008年に全機退役した。にも関わらず、ホームベースたるトノパ周辺では、現在でも飛行中の姿が目撃されている。

 
F-117Aのステルス性
 

予算削減の煽りを受けて、2008年4月22日を以て世界初のステルス機F-117Aは全機退役した。これを記念して行われた最終飛行では、機体下面を星条旗でペイントした。

 

1981年、次世代戦闘機の開発へ向けて、ATF計画が始動。

F-22A
 

F-22Aラプターの開発は1980年代に行われたが、未だ空対空戦闘でこれを凌駕する機体は存在しない。但し、エリア51内に存在する可能性は否定できない。

1981年、空軍はF-15の後継機に関する検討を開始します。

先進戦術戦闘機(ATF)と呼ばれたこの計画は、後に空前絶後の最強戦闘機F-22Aラプターとして結実することになります。

この機体を開発したロッキード・マーティンは、ジェット戦闘機を時代ごとに世代として分類。F-22Aを世界初の第5世代ジェット戦闘機と主張し、その優位性を強調しています。

 

1981年、F-15後継機として新たな戦闘機開発計画「ATF計画」が始動。

F-15C F-16C
 

[左]1972年に初飛行した、F-15。半世紀近くを経過した現在でも、依然として第一線で空を護り続けている。その後継機開発は、1981年に始まっていた。出典:US AirForce
[右]兵装を満載した状態で飛行する、F-16。小型の機体ながらF-16は大量の兵装搭載が可能で、空対空戦闘から対地支援、レーダーサイト破壊など、あらゆる任務を遂行可能。出典:US AirForce

 
F-14 & F/A-18
 

空母から発艦するF-14と、甲板上のF/A-18。ATF計画では当初、これら全ての機体を置き換える計画だった。出典:US NAVY

ATFの源流を辿っていくと、1969年に始まった空軍のTAC-85(1985年の戦術空軍研究)に至ります。

当初、次世代の戦闘機の主任務は対地攻撃になると考えられていましたが、圧倒的能力で航空支配する能力を与える方向に傾いていきます。こうして、ATFは対地攻撃から空対空戦闘までありとあらゆる任務をこなすマルチロール性を持つことになります。

1981年11月23日、マイルストーン・ゼロが承認され、ATF計画は正式にスタートします。

当初は、空軍・海軍すべての戦闘機をATFで置き換える計画でした。すなわち、F-15、F-16、F-14、F/A-18です。また、仮想敵が東側国家群に、情勢不安定な中東地域も加わったことで、長大な航続距離も要求性能に追加されています。

 

空前絶後の性能を目指す、ATFの要求性能。

F-22 RFI
 

各メーカーから提出された機体案。ロッキード案は、SR-71の影響を色濃く感じる。
USAF [Public domain], via Wikimedia Commons

低観測性と超音速巡航、超機動性を有する理想的な空対空プラットフォームを目指すことになります。

ATFの要求を満たすには、以下の技術的飛躍が必須でした。

1.大きな推力重量比を持つエンジン

2.超音速巡航能力

3.低観測性の要求を満たす兵器のサイズ・燃料・システム

4.兵器/航空機統合化

5.複合材の開発と使用

6.空対空火器管制装置を含む新型レーダ

7.低観測性環境で運用できるアビオニクスシステムとその統合

1982年12月、RFIの最終報告が公表され、ATFの主任務が決定します。さらに、1983年5月26日、低観測性を強化するRFIの改訂版が発行されます。これにより、情勢はXST計画を推進したロッキードとノースロップが一気に有利となります。

1983年、アルバート・ピッキリロ大佐を局長としたATFシステムプログラム局が発足。ATFは、F-15よりも圧倒的に安価で済む予定でした。ただ、この時点では最大年間72機、計750機の調達を計画しており、機体価格もこれを前提にしていました。

しかし、ソ連崩壊がATF計画に大きな影響を与えることになります。

1986年7月28日、残った5社は技術提案を提出。精査の結果、ロッキードとノースロップの2案が優秀とし、3社の脱落が決定します。しかし、ATF計画に投じられる650億ドルが1社総取りにならぬよう、共同作業化するよう要求します。その結果、ロッキードはボーイングとジェネラル・ダイナミクスと、ノースロップはマグダネル・ダグラスとチームを編成。ATFは、2チームの戦いになります。

 

XST計画に続き、再びスカンクワークスとノースロップが決戦に臨む。

P&W F119
 

2次元推力偏向ノズルと圧倒的なドライ推力を誇る、F-22A用ターボファンエンジンのF119-PW-100。出典:US AirForce

1968年10月31日、各チームはそれぞれ2機のプロトタイプ製造を受注します。ロッキードはYF-22を、ノースロップにはYF-23の正式名称が与えられました。このDem/Valはエンジンの選定も含んでいたため、2機はそれぞれジェネラル・ダイナミクス製のYF120-GE-100とプラット・アンド・ホイットニー製のYF119-PW-100と異なるエンジンを搭載しました。

Dem/Val段階で要求性能が変更され、短距離離着陸性能が除外されています。これを実現するスラストリバーサーが余りに他の性能に影響を与えてしまうのが理由でした。ロッキードは、ギリギリのタイミングで設計変更に成功しています。重量が軽減された他、排気口の構造が簡素化され、超音速巡航性能の向上に成功しています。一方、YF-23は元々の設計にこだわったため、変更は行われず、エンジンナセルは大きいまま製造されました。

 

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