待望のSTIコンプリート「S207」ついに登場。 [2015年10月30日更新]
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4年の時を経て、ついに「S207」が登場。
■操作性・計器盤・警告灯 |
・専用ルミネセントメーター(マルチインフォメーションディスプレイ付、STIロゴ入り) |
・専用マルチファンクションディスプレイ |
・インパネセンターバイザー[レザー調素材巻+シルバーステッチ] |
・専用本革巻ステアリングホイール(高触感革、メッキベゼル、金属調フィニッシャー、シルバーステッチ) |
・STI製プッシュエンジンスイッチ(STIロゴ入り、レッドタイプ) |
・STI製本革巻MTシフトノブ(STIロゴ入り) |
■オーディオ |
・8スピーカー(フロント4+リヤ2+インパネ2) |
・ブラックルーフアンテナ(シャークフィンタイプ) |
■内装 |
・専用STI製RECAROバケットタイプフロントシート[本革〈メイン・サイド内側:セミアニリン(ブラック)シルバーステッチ+シルバーアクセント〉シートヒーター付、STIロゴ型押し、SRSサイドエアバッグ] |
・リヤシート[本革(ブラック)、シルバーステッチ+シルバーアクセント] |
・専用インパネパネル(レッド、S207ロゴ入り) |
・ドアトリム(シルバーステッチ) |
・専用サイドシルプレート(シルバー、S207ロゴ入り) |
・専用シリアルナンバープレート(コンソール) |
■外装 |
・専用メッシュタイプフロントグリル(チェリーレッドストライプ、S207オーナメント付) |
・専用大型フロントアンダースポイラー |
・STIエンブレム付サイドガ―ニッシュ(ブラック) |
・専用サイドシルモール(金属調) |
・専用リヤバンパー(チェリーレッドストライプ、エアアウトレットグリル付) |
・S207リヤオーナメント |
STIは2015年10月29日より発売する、VAB型「WRX STI」をベースに独自のチューニングを施したコンプリートカー、「S207」を発表しました。2011年の「S206」以来4年ぶりとなる「S」系コンプリートカーは、サーキットユースを念頭に置いた「R」系と違って、日常使用にも重きをおいたメニューが施されます。一方で、「tS」系よりもチューニングの範囲が広く、エンジン廻りまで手の込んだチューニングが施されるのが特徴です。
今回の「S207」も、微に入り細に入るSTIのチューニングメニューによって、スバリスト垂涎の1台に仕上がっています。STIは、「S207」についてカタログに以下のように記しています。
「クルマの走行性能はすべて物理の法則に則っている。ドライバーの意のままにクルマが動き、ドライバーの操作量に的確に応え、余分な動きはしない。そのような物理の法則に沿って目標製のを極めたクルマだけが、ドライバーの技量と自らの性能を余さず発揮でき、その結果として栄冠に輝くことができるのである。ドライバーの意のままに動くとは、入力に対して遅れなく、操作した分だけ正確に応答するということで、優れた機械だけが持つ能力である。そのような機会を操る時、人は理屈を超えた気持ちよさに包まれ、このままどこまでも走っていきたいと強く感じる。そしてその能力を磨くことが、走りの安心感を根幹から高めることに繋がるのだ。加えて、走るの質感やサウンドの心地よさなども、世界の頂点を語るスポーツカーとして限りなく磨かなければならない。」
8psアップした究極の「EJ20」
■エンジン |
・専用高出力バランスドエンジン |
・専用ECU |
・専用ボールベアリング・ツインスクロールターボ |
・専用低背圧パフォーマンスマフラー(STIロゴ入り)&専用エキゾーストパイプリヤ |
・STI製強化シリコンゴム製インテークダクト |
「S207」のトピックは何といっても、328psまで高められたエンジンパフォーマンスでしょう。STIは歴戦の「EJ20」にさらなる改良を施し、レスポンスをさらに向上させつつ、2.5%のパワーゲインと最大トルクの発生回転域を拡充を達成しています。ECUの変更によって、点火、燃料噴射をより緻密にコントロール。さらに、管径を5~19%拡大して通気抵抗を約50%低減、レスポンスの良いボールベアリングターボの作動効率を改善。過給圧アップと鋭いレスポンスの両立を実現しています。
「S系」ならではのプレミアム。それは、熟練の職人による手組みのエンジンです。4個あるピストンやコンロッドなどの重量はそれぞれ微妙に異なるうえ、クランクシャフトには寸法誤差があります。これらが高速回転時のフリクションへと繋がります。これを職人の経験に基づいて理想の状態に揃えていくのです。クランクシャフトは手作業でゆがみ、曲がりなどを修正していきます。さらに、これらが高速回転した際のバランスを踏まえつつ重量を揃えていきます。こうして丁寧に組み上げられたエンジンは、高い精度で組み上げられているため、フリクションが少ないために気持よく高回転まで吹け上がります。こうして、パフォーマンスも信頼性も高い最高の1台に仕上がげられるのです。
2015年ニュル24時間優勝車の「ロードバージョン」
■足回り |
・専用STI製ビルシュタインフロントストラット(DampMatic®Ⅱ、倒立式)&コイルスプリング |
・専用STI製ビルシュタインリヤダンパー&コイルスプリング |
・STI製BBS 19インチ×8 1/2J鍛造アルミホイール(シルバー) |
・専用255/35R19 92Yタイヤ(ダンロップ SPORT MAXX RT) |
・STI製フレキシブルタワーバーフロント |
・STI製フレキシブルドロースティフナーフロント |
・STI製サポートフロント |
・STI製フレキシブルサポートサブフレームリヤ |
・STI製ピロボールブッシュ・リヤサスリンク(ラテラルリンクフロント内側、ラテラルリンクリヤ内側) |
・STI製bremboフロント・モノブロック対向6ポットブレーキキャリパー(シルバー塗装、STIロゴ入り)&STI製brembo18インチ2ピースタイプ・ドリルドディスクローター |
・STI製bremboリヤ・モノブロック対向4ポットブレーキキャリパー(シルバー塗装、STIロゴ入り)&STI製brembo18インチドリルドディスクローター |
■シャシー |
・専用クイックステアリングギヤボックス(11:1) |
・専用VDC [ビークルダイナミクスコントロール] |
・専用アクティブ・トルク・ベクタリング |
今年、STIはニュルブルクリンク24時間レースのSP3Tクラスで優勝しています。STIは、「S207」をこのレーシングカーのロードバージョンであると表現しています。これは「S207」が、このレーシングカーに範をとって開発されていることに他なりません。
世界一過酷と言われるニュルブルクリンク、ノルドシュライフェ。全長20kmに達するこのサーキットは、起伏に富んだ荒れた路面と、170に及ぶコーナーを有し、徹底的にクルマを痛めつけます。殆どのコーナーは先の見えないブライドコーナーであり、24時間レースでは100台以上のマシンが昼夜を通してレーシングスピードで走り続けます。こういったフィールドでは、接地性とトラクションを確保するため、サスペンションはしなやかに仕立てられます。また、不測の事態に対応できるようステア特性はニュートラルにセッティングされます。
ここにSTIはロードゴーイングカーとの共通点を見出し、幾年にも渡るニュルでの知見の限りを注いで、この「S207」を仕立て上げました。
ステアリングギヤレシオは11:1に高めつつ、フロントにフレキシブルシリーズの各種パーツを追加。操舵に対するヨーの立ち上がりを格段に向上させています。ところが、このままでは鋭敏なフロントの動きにリヤが対応できません。STIは、リヤサスペンションを徹底的に見直すことで、今までにない「盤石の安定性」を実現。こうして、STIはいつ如何なる時もタイヤから確実に安定したグリップを引き出せる、「安心して気持ちよく走れるクルマ」を作り上げたのです。
ダンパーは「S207」専用にビルシュタインと共同開発されたもので、フロントにはDampMaticIIを日本車で初めて採用。乗り心地を向上させつつ、コーナリングパフォーマンスも改善されています。ブレーキは「S206」を引き継ぎ、フロント対向6ポッド、リヤ対向4ポッドのモノブロックキャリパーに、18インチの2ピースドリルドローターを組み合わせています。タイヤは、19インチのダンロップのSPORT MAXX RTが採用されています。
オススメは「NBR CHALLENGE PACKAGE」
■NBR CHALLENGE PACKAGE専用装備 |
・専用ウルトラスエード巻ステアリングホイール(シルバーセンターマーク付) |
・専用シートベルト(レッド) |
・専用エンブレム(リヤ) |
・STI製BBS19インチ×8 1/2J鍛造アルミホイール(ブラック) |
・専用ドライカーボン製リヤスポイラー(S207ロゴ入り) |
■NBR CHALLENGE PACKAGE YELLOW EDITION専用装備 |
・ドアミラー(ブラック) |
・専用サイドシルプレート(イエロー、S207ロゴ入り) |
・専用サイドシルモール(ブラック) |
リヤに高くそびえるリアスポイラーを備える「NBR CHALLENGE PACKAGE」。ここで発生するダウンフォースは、大型化されたフロントアンダースポイラーと合わせて、ハイスピード下でのスタビリティを劇的に改善します。単純なCd、Cl値で評価するのではなく、車両トータルの運動性を空力面から評価しつつこのスポイラーは開発されてます。ここまで深く考慮されているからこそ、前後の空力バランスを考えると、このリヤスポイラーは外せません。
それに、せっかく「S207」を選ぶなら完全なる完成形を手に入れたいところ。だからこその「NBR CHALLENGE PACKAGE」なのです。「NBR CHALLENGE PACKAGE」は200台に限定です。
今回、さらに100台限定でサンライズイエローをまとった「NBR CHALLENGE PACKAGE YELLOW EDITION」が設定されます。これだけ魅力的な「S207」ならば、少なくない個体が海外に流れるはずです。インパクトから考えれば「NBR CHALLENGE PACKAGE YELLOW EDITION」は抜群。そう考えると希少価値はさらに高まります。リセールバリューを考慮したい方は迷うこと無く、こちらを選ぶべきでしょう。