検証記事追加:「使い勝手検証しました」レガシィB4、アウトバック [2014年11月16日更新]
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スバル車のホントのトコロ、どうなのか。
カタログやオフィシャルサイトを見ても伝わらないことを、私たち「スバルショップ三河安城」が正直にお伝えしよう。そんな新企画をスタートさせます。
「荷物は載せやすい?」「ゴルフバッグは載るの?」「ご年配の方でも乗り降りしやすいのは、どのモデル?」など、お客様から数多くのご質問を頂きます。今回は、そんな気になるトコロを実際に検証してみました。
もし、その他知りたいことや調べて欲しいことがございましたら、下記からぜひご意見をお寄せください。第2弾、第3弾で、実際に検証させて頂きたいと思います。
スバル車使い勝手 検証1:「フォレスター」
先代に比較して全長35mm、全幅15mm、全高20mmのサイズアップが図られた現行SJ型「フォレスター」。やはり、スバル車ならではの突出部の少ない荷室がPRポイント。
ゴルフバックを収納したのが、下のイメージ。今回は1個だけですが、奥行きと高さがあるので山積みにすれば少々無理がききそう。
荷室床面は開くことが可能で、底面に固定されたスペアタイヤ上のスペースに取り外し可能な「荷物トレー」があります。このトレーは発泡スチロール製で、簡単に水洗いをすることができるので大変便利で、お客様に大好評です。
また、荷室床面は頑丈で、人間が腰掛けてもバタつくことはありません。
現行「フォレスター」の特徴は「内側に引っ込んだサイドシル」。ドアパネルがボディ最下部までボディを覆っているので、足を外に振り出さずに地面へ付けることが可能。これなら、ロングスカートの女性でも雨などで裾が汚れる心配がありません。
ただ、そこはやはりSUV。最低地上高を高く設定しているため、足裏を地面に付けるには少々ヒザを立てる必要があります。それでも、ステップが設けられているようなモデルに比べれば、圧倒的に乗降はラク。床面が比較的低いので、よじ登って乗り込むイメージはありません。
スバル車使い勝手 検証5:「プレオプラス」
激戦の日本の軽自動車市場で切磋琢磨してきた軽乗用車らしく、インプレッサに迫る驚異的な開口スペースを確保。
リヤコンビランプがコンパクトにまとめられているため、開口幅は最小でも920mm。一方で、後席シートバックはハッチゲート間際に迫っており、大きな荷物を存分に積載したい場合はリヤシートを倒した方が良さそうです。
最大荷室幅は何と1110mmを確保。全幅1475mmから考えれば、このサイズは驚異的。しかし、少々カラクリが・・・。タイヤハウス上方のサイドパネルが凹んでいるのがミソ。ここで荷室幅を稼いでいるのです。カタログ上の数値だけで比較されることの多い昨今、エンジニアの涙ぐましい努力がうかがい知れるようです。
これぞ、日本の軽自動車。と呼ぶべき、サイズとプロポーション。幅広い年齢層の方からご好評頂いているプレオプラス。
乗降の際もヒザに大きな負担を掛けることなく立ち上がることができそう。ただ、背の高い方だと、低い座面から立ち上がる動作となるため、ヒザに多少負担になるかもしれません。
サイドシルの張り出しも少なく、これなら裾を汚してしまう心配は無さそう。
スバル車使い勝手 検証6:「レガシィB4」
6代目となった「レガシィB4」、驚くべきはそのトランクルームの広さです。奥行きはなんと、1070mmに達します。さらに、後席が分割可倒式に変更されたため、最大では1930mmまでの長尺物を積み込むことができます。
トランクリッドのヒンジは、荷室内に入らない優良設計。有効に荷室スペースを活用できます。
興味深いのはB4の方が、荷室幅が広い点。通常、このような事にはならないのですが、恐らくゴルフバッグ対策で限界まで横幅を確保したかったのでは、と考えられます。やはり、プレミアムクラスのセダンで重視されるべきは、今も変わらず「ゴルフバッグが何個積めるのか。」B4は充分なスペースを確保しました。
乗降性は、やはりセダン。少し、立ち上がるように車外へ出る必要があります。それでも、かつてのレガシィシリーズに比較すれば、確実に高い座面設定になっています。その甲斐あって、乗降性は向上しています。
ドアはほぼ90度までキレイに開きますので、狭い足元に難儀することも少ないでしょう。乗降の際は、カカトと裾に少々気を使うかもしれません。
スバル車使い勝手 検証7:「アウトバック」
ワンサイズ成長した効果アウトバックの一番の魅力は、広々とした荷室でしょう。ただ、一見すると果てしなく広大というイメージではありません。
それでも、いざ測定してみるとそのサイズが明らかになります。ワンタッチ操作でポンポンと後席を倒すと、全長1930mmもの広大なスペースが誕生。アウトドアは前泊が基本という方にも、充分すぎるスペースでしょう。
また、床下のトレーを使う際に、フックを使って開放状態で固定できるのは、嬉しい気配りです。このトレー、深さが250mmもありますので、汚れたシューズなどがここにギリギリ収納できるかもしれません。また、ここにはトノカバーを収納可能。外した際も邪魔になりません。
乗降性は、XVと同様に極めて良好。ヒザが痛む方には、曲げ伸ばしが極めて少なく、力を掛けずに乗り降りできるという点で非常に優れています。ワゴンモデル故のリヤドア後方の頭上スペースも充分。これなら屈まずに、楽に乗り降りができます。
スバル車使い勝手 検証8:「レヴォーグ」
北米をターゲットに大幅に大型化したレガシィの穴を埋めるべく、国内専用モデルとして開発された「レヴォーグ」。その荷室は、「想像以上」でした。
まず、WRX系とシャシー前半を共有することでハイレベルのボディ剛性を確保しつつ、これだけの開口部を持つハッチゲートが備わっているのは、驚異的です。そのうえ、室内への突出部を最小限に抑えることで、一回り大きい「アウトバック」に迫る荷室サイズを確保しています。
荷室フロアは、これまでのスバルのセオリーと異なる2分割式。2枚のパネルは取り外すことができ、それぞれの床下スペースにアクセス可能です。リヤシートをフラットにするなどして邪魔になったトノカバーは、床下にスッキリ収納できます。
「リアルスポーツツーリング」を標榜するだけあって、スバル車の中ではドライビングポジションは低め。しかし、これはむしろ高めのドラポジの仕立てが多い近年のスバル車と比較しての印象。BP/BL型以前のレガシィと比べれば、随分と見晴らしが良くなりました。
スポーツカーのシートはバケットシートと呼ばれ、ドライバーをガッチリ支える左右の大きな張り出しが特徴。レヴォーグはこの張り出しを低めに抑えることで、しっかりと乗降性を確保。スポーティドライビングに充分対応しつつ、日々のユーティリティを犠牲にしません。
小手先の演出でごまかしたりせず、実用性とリアルスポーツの本当のベストバランスを極限まで追求したツーリングワゴン。それが、レヴォーグです。
スバル車使い勝手 検証9:「ジャスティ」
ダイハツからトヨタを通してOEM供給を受ける、新型ジャスティ。トヨタ向けの兄弟車は、発売当初から月販1万台を超えるヒット作となっています。ライバルは、そっくりそのままのスズキ・ソリオ。スズキとの業務提携発表と前後しての発売だっただけに、トヨタの空恐ろしさを感じた次第です。
コンパクトかつ背高なボディに、スライドドア。3ナンバーでは駐車に苦労するという環境でご使用の方には、まさしく「ジャスティ」な1台です。
私が驚いたのはフロントドアを開けた時に、ドアの上端で鼻をヒットしたこと。ドアのオープニングラインに若干後退角が付いているのが原因かと思います。ご試乗の際は、充分ご留意下さい。
背高パッケージング故に、座面は結構高めの設定。フロントは問題ありませんが、リヤは一息には地面に足が付きません。
室内は充分に広々しているのですが、開口部の前後長が短いがために、乗り降りの際にヒザがぶつかってしまうこともあるかも知れません。