WRX STIが、セダン最速6分57秒5をマーク!! [2017年07月25日更新]
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次期型BRZは、本当にターボなのか?ハイブリッド?
ニュースサイトのトップ記事にまでなった、次期86/BRZの予想記事。エンジンを2.4Lターボへ換装するというもの。それは、本当にあり得るのでしょうか。
結論から言えば、それが現実化することは絶対にないでしょう。第一に、そこまでエンジンを拡大すると車両価格が大幅に値上がりしてしまいます。500万円近くまで値上がりした86を誰が買うでしょうか?第二に、月間生産台数が2千台レベルのこのモデルにしか使用できないエンジンを新たに用意することは非現実的です。第三に、この出力に対応するFR用トランスミッションがスバルには存在しないため、新設せざるを得ないこと、です。もちろん、すべてがコストを大きく上昇させる要因となります。
恐らく次期86/BRZは、プラットフォームはキャリーオーバー。エンジンも現行をほぼ流用したものになるでしょう。次期型の開発はトヨタが主導し、スバルの影響力は小さく留まるでしょう。フルモデルチェンジの内容は、内外装に重点が置かれた大人しいものに留まるものと思われます。
こうしたスペシャリティモデルは、常に価格とパフォーマンスのせめぎ合いを演じてきました。200万円台で大ヒットしたモデルも、モデルチェンジを繰り返すたびに値上がり。いつの間にか、2倍近い値段になって誰も買わなくなる。多くのモデルはその結果、悲しく過去帳入りを繰り返してきたのです。
次期86/BRZにとってみれば、余り大きな変更を伴わない方が得策、という事になるかも知れません。少なくとも、次期型が存在するのは間違いありません。これは、朗報でしょう。
セダン史上最速の6分57秒5!フェラーリ599XXより速い!!ポルシェ918と同タイム!!!
遂に、やりました!!SOAがProdriveに開発させた、ワンオフのレーシングモデル「Subaru WRX STI Type RA NBR Special」が7月21日、遂にノルドシュライフェでタイムアタックを敢行。計測された公式タイムは、驚愕の6分57秒5!
Wikipedia上のサーキット専用車の記録で見ると、Ferrari 599XXを上回る6位に相当。7分を切るマシンはどれも、CFRP製モノコックやアルミスペースフレーム製のものばかりですから、「鉄板製」WRXのタイムは素晴らしいものです。
このアタックに先立って、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加。マーク・ヒギンズのドライブによって、3番手タイムを記録しています。
今回のアタックの詳細は、映像を含め依然明らかになっていませんが、オペレーションはProdriveが行った模様。Prodrive率いるAston-Martin Racingは、7月16日にニュルブルクリンクで開催されたWEC第4戦に参加していますから、この時期のアタックがベストだったのでしょう。
なお、このアタックのプレスリリース上で、このマシンの詳細が明らかになっています。
エンジンは「WRC-spec」のEJ20からリストリクターを外して、75mmのインテークで仕立て直したもの。ブースト圧は1.7で、8500rpmで600psを得ています。計算上の最高速は、288km/h。トランスミッションは、WRC用の物ながら油圧式パドルシフトに改良した結果、シフトスピードは0.02〜0.025sec程度まで向上しています。エアロパッケージは昨年のマン島TT時とは異なり、ハンドリングとトップスピードを考慮したセットアップに変更。最高速付近では、295kgのダウンフォースを得ています。リヤウイングにはF1同様のDRSを装備しています。
なぜ?こんなに時間が掛かったのか?やっと、オンボードムービー公開。
あの会心のラップレコード樹立から、3ヶ月。ようやく、オンボードムービーが公開になりました。6分台に突入した、そのスピードを御覧ください。
当然ながら、完全なるレーシングカーなので殆どスキール音もせず、高速域ではたっぷりダウンフォースも効いて安定しています。惜しむらくは、アンダーがキツイこと。ターンインには、結構苦労しているようです。マン島TT仕様からニュルアタック仕様にアップデートするに当たって、ダウンフォース増加は必須です。そのため、リヤにLM-GTE用のディフューザーを装着した上に、DRS付の巨大ウイングを装備しています。これだけ強大なダウンフォースを得てしまうと、バランスを取るにはフロントのダウンフォースが完全に不足しています。フロント床下のエアをサイドに抜くか、ラジエターを通過したエアをボンネット上部から抜いてやる必要があるでしょう。
ただ、たった1回のアタックでこれだけサスペンションを仕上げてくる辺りは、さすがプロドライブ。オンボードカメラの映像も、殆どブレることがありません。カルーセルでも、マシンの挙動はピタッと安定しています。さすがの、一言です。
さて、このマシンの次のお仕事は何でしょうか?気になるトコロです。ぜひ、東京モーターショーでお目に掛りたいのですが、絶対にムリに決まっていますよね。でも、スバルファンが本当に待っているのは、絶対に買えない高額な限定モデルなんかじゃなく、エッジの効いたコイツじゃないでしょうか。