新型フォレスター、遂にデビュー。最速試乗記公開!! [2018年06月21日更新]
ニュース ピックアップ [ フォレスター ]
ラストチャンス!?フォレスターに特別仕様車が登場...
2024年04月19日 スバル
突然の登場!6代目フォレスター。但し、北米です。...
2023年11月18日 スバル
フォレスターに特別仕様車「XT-EDITION」...
2023年01月09日 スバル
フォレスターがE型に進化、STI Sportが待...
2022年07月03日 スバル
SK型フォレスターがマイナーチェンジ。後期型の詳...
2021年11月12日 スバル
フォレスターがマイナーチェンジし、後期型に進化。...
2021年07月02日 スバル
フォレスター・SPORT、試乗車が和泉店到着。早...
2020年11月22日 スバル
フォレスターが、早く過ぎるマイナーチェンジ。遂に...
2020年11月01日 スバル
競合車との差は歴然。素晴らしく正確なハンドリング。
今回、比較対象に持ち込まれたのは、某M社の◯◯-5と、某N社の◯-TRAILの2台。その差は、走行性能の面で特に歴然としていました。
◯-TRAILは、残念ながらシャシー性能に限界があるようです。基本設計の古さが隠せないのか、かなり早い段階でフロントが音を上げてしまい、ズルズルとアンダーに引きずられていきます。EPSのデキも酷いもので、常にゴムを掴んでいるような感触。操舵感も希薄で、タイヤの接地精度も低く感じます。この辺りは、近年の某N社共通のフィーリングです。往年の「901活動」を鑑みると、某N社の現状は嘆くほかありません。
オッと思ったのは、某M社の◯◯-5。コレはかなりの秀作です。ディーゼル特有の野太いトルクが、重量級のボディをグングンと押し出していきます。若干、新型フォレスターよりもコーナリング限界は低いものの、限界付近でもコントローラブル。
但し、接地精度ではやはり新型フォレスターに分があるようです。それが為にスポイルされているのが、「運転の愉しさ」です。グワーッと走って、グーッと止まる。けれども、楽しくない。運転の愉しさを重視するなら、新型フォレスター一択でしょう。
乗り心地評価は、また後日。
スパ西浦は、非常にクリアでスムーズな路面であるため、乗り心地評価は不可能でした。縁石に載せてみたりしたものの、これだけで評価するのは無謀。申し訳ございませんが、乗り心地評価やツーリングアシストの総合的評価には、今暫くお時間を頂きたく存じます。
塊感と力感が増した、新型フォレスターのエクステリア。
先代フォレスターのデザインは、柔らかいラインで構成されていました。手頃な優しさがある、エクステリア。荒々しく猛々しい強さのクロカン系SUVとは違い、威圧感なく乗れるアーバン系SUV。それでいて、オフロード性能とタフさも十分とあって、日本国内でも好評でした。
新型フォレスター(SK形)は、完全なるキープコンセプト。それでも、ボディを細かく見ていくと、躍動感が増していることに気が付きます。
フェンダーには無塗装ガーニッシュが追加されており、ホイールアーチを大きく見せて、SUVならではの力強さを与えています。ボディ全体を包むキャラクターラインは、複雑なカーブを描き、躍動感と力強さを与えています。ハイライトはクッキリ入り、煌めき感が増しているため、上質感と風格が格段に向上。
都会派でありながら、ガッツリ行けるSUV。それでいて、上質。マッシブな次期RAV4、流麗なCX-5、新型フォレスターはそれらと好対照を成すでしょう。
緻密さと精密さが好印象。それでいて、使いやすい。スバルらしいインテリア。
スバルは、インテリアでも安全最優先。「使いにくいインテリア=運転中に目を離す=前方注意が疎かになる=事故率が高い」ですから、使いにくいデザインは、ご法度。パッと見て、スグ使えるデザイン。それが、スバルの信条です。
新型フォレスターでも、それは同じ。常時使うスイッチ類は、分かりやすくまとめられています。
エアコンはダイヤルを回して温度調節するか、ダイヤル内のスイッチでON/OFFするだけ。アイサイト関連は、全てステアリングホイール上にレイアウト。ヘッドライトとワイパーは、全グレードオートライト化済み。慣れてしまうのに、1日も掛からないでしょう。
ビックリする程美しくても、使いにくければタダのハリボテ。スバルのインテリアは、使う人のことを最大限に考えたデザインになっているのです。
手に触れるパネル類は、すべてソフトパッドのシボ加工仕様。カツカツと残念な爪音にガッカリすることはありません。この辺りの上質感は、スバルの長年の弱点でした。しかし、ここ数年で急速に改善。今やライバルを凌駕する勢いです。
バックリ開く、大きなリヤゲート。巨大で四角い荷室は使い放題。積み放題。
何より驚くのは、巨大なハッチゲートの開口部。ゴルフバックが真っ直ぐ入る、その巨大さは驚きです。右奥に押し込んで、左をヨッコイショ。そんな必要はありません。しかも、ゴルフバックは4つ平積みOK。まだまだ、余裕がありそうな荷室は余裕たっぷりです。
リヤゲート下端と完全にフラットなのも、加点要素。重い荷物を傾けて、手の入れる隙間を作り、さぁヨッコイショ。そんな必要はありません。そのまま引きずって出すことが可能です。
長い荷物を積む時、面倒なのはリヤシート。奥に手を伸ばし、何とかノブを引いて、ヨッコイショ。そんな必要はありません。荷室側面のハンドルを引けば、ストンとリヤシートが倒れます。
ハッチゲート近くに移動したカーゴランプも便利です。今まで、荷室側面にあった為、荷物が多いと隠れてしまったのです。これなら、荷室の明るさも充分。オプションのカーゴランプも不要かも知れません。
荷室床版のシッカリ感も、自慢です。ここがバタバタしたり、ベコベコしたり、すぐにズレたり。よくあるチープさが、新型フォレスターでは皆無。寝返りを打っても、ビクともしません。
スバルならではの広々視界。運転のしやすさが、最高の安全の出発点。
先述のように、スバルは運転しやすさが信条。それを「ゼロ次安全」と呼び、社内基準を設けています。その第一が、視界設計。前端、前方、側方、側後方、後方、スバルはすべてのモデルに最大限の視界確保を義務付けているのです。
スタイリングはイイけど、斜め後ろが全く見えない。先端か分何処がかりにくい。そんなデザインは、スバルでは許可されません。全ては、ドライバーが運転しやすいクルマにするため。時代が変わっても、そのこだわりだけはズッと変わりません。
新型フォレスターでも、それは同じ。各ピラーは限界まで細く仕上げられ、ウィンドウは可能な限り大きく取られています。また、実用に難があった左下方ミラーは廃止され、サイドビューモニターが標準装備となっています。
クルマが小さく感じる。大きなクルマを運転する煩わしさがない。自身を持って走れる。そんな、新型フォレスターの感想の数々は、スバルのこだわりの賜物なのです。
新型フォレスター、ベストバイはどれだ。
2.5LNAとe-BOXERという2つのパワートレインがラインナップされる、新型フォレスター。スバル自身が説明しているように、そのキャラクターはしっかり区別されています。
e-BOXER専用グレード「Advance」では、ドライバーモニタリングシステムを標準搭載。こちらは、自動車業界で大いに注目を集めています。最大5名までユーザ登録が可能で、カスタマイズしたシートポジション、ミラー位置、エアコン、オーディオセッティング等が、運転席に着座しただけでメモリーが読み出されます。
一方、オレンジがアクセントの「X-BREAK」は、アウトドアギアをイメージしたアクティブなイメージ。撥水加工のインテリアは、雪も山も海も満喫したいそんなユーザにピッタリ。但し、オレンジが過ぎるのは、ちょっと難点。
スタンダードグレードは「Touring」です。と言っても、上級グレードの「Premium」とは、同一メーカーオプションで見れば、たった5万円の差。17インチと18インチ、タイヤサイズ次第でお好みで選んでイイかもしれません。
様々に勘案すると、小生のオススメは「Premium」です。「Touring」とは、ウィンドウ周りのメッキモール等で、見た目の上質感がまったく違います。それでいて、5万円の差ならオトク。「X-BREAK」はボディーカラーがモノトーンのみで、チョット選択範囲が少ない。。。「Advance」だと、基本は2.0LNAなので、高速域でチョット辛そうです。せっかく冒険に繰り出すのなら、高速道路での「+500ccの余裕」は必須。
2.5LNAは、先進感に欠けるかも知れません。でも、踏んだら踏んだだけトルクが出る。自然吸気ならではの自然なフィーリングは、それこそストレスフリー。「Premium」は、かなりオススメですよ。
さぁ、皆様はどんな新型フォレスターがお好みですか?週末は、ぜひご来店ください。最新のフォレスターの魅力に触れてみましょう!