SUPER GT第6戦で、BRZが圧倒的な速さで優勝を飾る。 [2018年10月04日更新]

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早くも崩壊の危機?GT3に未来はあるのか。

ただ、GT3の将来が明るいか、と言えばそうでもありません。数年以内に崩壊する可能性すらあります。

市販GTカーそのままの見た目で走るGT3は、メーカーにとって格好の広告塔。逆に言えば、絶対に負けてはならないレースでもあります。こうなると、欧州メーカーはあの手この手で関与を深めてきます。

本来、プライベータのために作られたGT3規定。しかし、欧州のレースでは競技レベルがあっという間に高騰し、上位陣は今やすべてセミワークス体制。大金を叩いて買ったのに、ワークスより確実に遅い。これでは、プライベータはバカバカしくてやっていられません。

しかも、主要なGT3レースをAMGとAUDIが独占しつつあります。ポルシェやBMWは完全に劣勢。フェラーリは、完全に興味を失ったようです。トヨタや日産、ホンダに至っては買う者がおらず、契約チーム(これも、実質セミワークス)のみが奮闘する状態。

マシンを開発した張本人が関与するチームと、完全なるプライベータ。その技術差は、火を見るよりも明らか。プライベータが興味を失うのは時間の問題でしょう。GT3は、早くも衰退の瀬戸際に立たされています。

それをもっとも懸念するのは、GT3構想を立ち上げた張本人のステファン・ラテル。彼は、プライベータ向けに新たにGT2を創設する構想を発表。逆に言えば、プロ/アマ分離を真剣に考えねばならぬほど状況は深刻、とも言えるでしょう。

 

これからも苦戦必至!?一刻も早く、彼らにパワーを。

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スバルはR&D SPORTとタッグを組んで、2009年からGT300に参戦。2011年まではレガシィB4、2012年以降はBRZにベース車両を変更して戦っています。と言っても、変わったのはマシン外観のみで、ドライブトレイン等は2009年以来、改良を継続して今に受け継がれています。

見た目はBRZですが、中身はパイプフレームのオリジナルシャシーで生粋のレーシングカー。エンジンは、WRC時代から引き継ぐ歴戦のEJ20で、トランスミッションは2010年途中からトランスアクスル化。排気量がたった2000ccしかないため、ブースト圧と車重で思い切った優遇処置を受けて戦っています。

ただ、ライバルとなるGT3やマザーシャシーが、軒並み倍以上の排気量を持つため、BRZは劣勢を強いられています。ブースト圧でパワーを稼いでも燃費が悪化して、ピットでのロスタイムが増加。車重を軽減して、コーナーでタイムを稼いでも前のマシンに引っ掛かれば、マージンは帳消し。

そんなこんなで「苦戦もやむ無し」の状態が続いているのです。しかも、相手はプライベータ。。。

それでも、何とかSUGOで勝ったのですから、SUPER GTの性能調整が素晴らしく機能しているのは、間違いないでしょう。BRZは諦めることなく、今後も厳しくも逞しい戦いを続けることでしょう。ただ、エンジンだけは何とかして欲しい。。。その願いは、いつか届くのでしょうか。

 

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語

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