「SUBARUビジネスアップデート」を読み、クルマの未来を読む。 [2024年11月09日更新]

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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

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担当:余語

 

さて、50年後の自動車はどうなっているのか。それを考えずして、革新はなし。

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最後に、従来の価値観を丸ごとかなぐり捨てて、もっともっと柔軟な発想を試みてみましょう。

ゆっくり街なかを走るだけのクルマならば、空気抵抗を考える必要はありません。それならば、かぼちゃの馬車のような形はどうでしょうか。はたまた、ぬいぐるみのようにフワフワ・フサフサのクルマとか、もちもち・ぷにゅぷにゅのクルマはどうでしょう。オープンカーの技術を活用して、要らない時は畳んでおけるクルマはどうでしょうか。

はたまた、ドライバーの心理状態を推し量ってくれるクルマはどうでしょう。ナイトライダーのK.I.T.T.のように話し掛け、気分が晴れない時は心が和むドライブコースや休日プランを提案してくれる。某猫型ロボットのように、クルマが人生のパートナーになるのです。将来、ウマが合うからという理由で、OEMを選ぶ時代が来るかも知れません。

一転して、環境負荷ゼロを考慮して、木材とガラスのみを材料とするクルマはどうでしょう。そのまま何処かに打ち捨てても、土に返るクルマ。大戦時には、モスキートという英国空軍の木製爆撃機がありましたから、あながち荒唐無稽でもないはずです。はたまた、環境負荷ゼロを目指すのなら、環境負荷がマイナスのクルマはどうでしょう。走れば走るほど、環境が良くなるクルマです。都内では、川より下水処理水の方がキレイという場所もありますから、排ガスの方がクリーンというのも不可能ではないはずです。

さてさて、無責任にもアイデアを色々と並べてみました。皆さんは如何でしょう?50年後の自動車は、如何にあるべきと考えるでしょうか。少なくとも、旧来の価値に捕らわれていては、革新はあり得ません。そもそも、150年前には自動車そのものが荒唐無稽なアイデアだったのではないでしょうか。名古屋市の産業技術記念館に行けば、床に鎮座する巨大な蒸気機関を目にすることができます。これを知っている人にしてみれば、これに車輪を付けて人や荷物を運ぶなど、飛んだお笑い種だったことは想像に難くありません。

消費者が喜んで対価を支払うのは、それに見合う価値を認めたときのみ。しかし、消費者が求める価値は、時代とともにどんどんと変節していきます。ですから、提供する価値にも進化が求められるのです。自由な発想を失い、固定観念に捕らわれたとき、産業は革新の機会を逸し、進化を止めてしまいます。日本の家電や半導体、携帯などが産業として破綻したのは、単に価格競争に敗北したからではなく、従来の延長線上にしか未来を描けなかったからです。

日本の自動車産業は、如何なる未来を迎えるのでしょう。そして、世界の自動車産業は、如何に進化を遂げていくのでしょう。そのような時代にあって、スバルはどんな役割を果たしているのでしょうか。

 

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語

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