クロストレックS:HEV、和泉店に試乗車登場！ [2025年03月23日更新]

さてさて、このS:HEVは「買い」なのでしょうか？スバルが、向こう10年の主力パワートレインに位置づける、期待のS:HEV。完成度は非常に高い上、十分な燃費と優れたドライバビリティを両立させています。素晴らしい完成度です。

当初懸念された2.5Lの排気量ですが、300kmほど走った限りでは1.6tの重量級を走らせるのは、寧ろ妥当であるとの印象を得てます。もし、排気量が0.5L少なければ、トルクが細いがためにエンジン依存度が高くなり、カタログ燃費は伸びても、実質燃費は低下していたことでしょう。1.6t超の車両重量を考えれば、2.5Lで必要十分であると言えるでしょう。

このパワートレインは、良く知られているように、間もなく登場するフォレスターに搭載されます。恐らく、さらに100kgほど重量は増えるでしょうから、今度は逆に力不足を感じるシーンがあるかも知れません。何れにしても、スバルの「重量」は今後大きなネガとしてクローズアップされることとなるでしょう。

S:HEVは装備・価格を含め、クロストレックの最高峰グレードに位置付けられています。サスペンションは専用チューニングとされた他、静粛性の向上が図られており、それに十分相応しいクォリティを備えていることは断言できます。ただ、MHEV比で＋50万円、総予算430万円という金額は、そう簡単に手の出せるものではないのは事実。多くの方がこの金額を見て、「撤退」を選択することでしょう。コンパクトSUVとして、単純に高過ぎます。それでも、幸いにして購入することができたのなら、S:HEVは必ずやあなたを満足させてくれることでしょう。