「名古屋モーターショー2015」に行ってきました。 [2015年11月20日更新]
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「名古屋モーターショー2015」に行ってきました。
2015年11月20日から23日まで開催される「名古屋モーターショー2015」に行ってまいりましたので、小生(余語洋樹)がその模様をレポート致します。
まず驚いたのは、その行列。私が到着した9時半には100人ほどだった行列が、開場の10時前には300m近くに!自らが並ぶ行列を見回してみると、地域柄トヨタ系の方々と思しき姿も多く見受けられ、スーツ姿が目立ちました。結局正面玄関は時間を早めての開門となりました。いざ中に入ると、3箇所ある会場はまだオープンしていないらしく、中も相当な混雑!
警備員さんの声に従って第3会場を目指して、外を回って移動することにしました。国産メーカーのブースが並ぶ第3会場に到着してみると、その行列は10人ほど。程無くオープンとなり、2年ぶりの名古屋モーターショーとなりました。
注目はやはり「IMPREZA 5−DOOR CONCEPT」
まず、向かったのが次期「インプレッサ」のデザインスタディである「IMPREZA 5−DOOR CONCEPT」。スバルならではのアイスシルバーメタリックに彩られたそのボディは、かなり筋肉質。硬質でありながらも無機質ではなく、どこか有機的な印象があります。抑揚に富んだウエストラインが印象的で、前後のフェンダーの力感が強い印象を与えます。
どうしても気になったのは、ボンネットのボリューム感。丸みを帯びた曲面となっているボンネットが、「DYNAMIC(躍動感)×SOLID(塊感)」というデザインテーマを希薄にしてしまっています。
エッジの効いたシャープな印象。「VIZIV Future Concept」
「VIZIV Future Concept」は、VIZIVシリーズの第3弾。エクステリアデザインは非常に現実的で、灯火類などの細部のフィニッシュを除けば、十分市販も可能なものとなっています。問題は、「XV」には大きすぎ、「フォレスター」には小さすぎるボディサイズ。いざ市販するとなると双方との棲み分けが難しいはずで、やはりコンセプトモデルとして考えるべきでしょう。
「DYNAMIC(躍動感)×SOLID(塊感)」というデザインテーマは、「IMPREZA 5−DOOR CONCEPT」よりもより良く表現されており、シャープな面構成と彫りの深いエッジが強いカタマリ感を与えます。パネル1枚1枚、丁寧にデザインが施されていて、強いこだわりが感じられます。
その他、スバルの出品車。
ブース正面に飾られていたのは、たった1日で完売となった「S207 NBR CHALLENGE PACKAGE YELLOW EDITION」。700万円近い金額ながら2倍以上の購入申込みがあり、購入は抽選となったというスバリスト垂涎の限定モデルです。
その「S207」の後方には、2台の「Sportiva」が置かれています。既に500台限定で販売が開始されている「WRX S4」と、12月に発売予定の「レガシィB4」です。どちらもタンカラーのインテリアが印象的です。
スバルを離れ、印象的な展示車をチェック。
今回注目を集めていたのは、ホンダ「CIVIC type-R」。商談さえ抽選というスタイルが彼方此方で議論を巻き起こしている750台限定のFF世界最速モデルです。
しかし私の注目はそれではなく「RC213V-S」でした。お値段2190万円という、驚愕のプライスタグをぶら下げるバイクです。そのコンセプトは、MotoGPのチャンピオンモデルをそのまま市販というブッ飛んだもの。さすがに企業秘密とメンテナンスの問題があって、ミッションとバルブ駆動システムはコンベンショナルなものに変更されていますが、それ以外はまんまホンモノ。カウルはCFRP製!ボルトはもちろんチタン製!!最高出力は215ps以上!!!車重はたった160kg!!!!
さすがに公道でそんなパフォーマンスは危険なので、公道仕様とサーキット仕様でパーツを組み替えることになっていて、国内仕様は70psまで絞られます。Youtubeでインプレッションを見ることができますが、もはや素人の扱える領域ではありません。各部を見るにつけ、そのクオリティは完全にファクトリーマシン。宝くじを当てる前に、大型二輪の免許をと取りに行かねばなりません。
次に注目したのは、ついに復活したスズキ「アルトWORKS」。少し微妙とも言われる電子制御MTから、コンベンショナルなMTに換装されており、「RS」を購入してしまった方はさぞ悔しいことでしょう。ハイパフォーマンスモデルがどんどんと高額化していく中で、200万円を切ると言われるこの「アルトWORKS」の復活は日本のクルマ業界にとっては朗報です。これに続いて、こんなモデルが後に続くことを祈っています。(個人的には「インプレッサ」にNAのホットモデルが欲しい!)
少し悲しい展示となったのが、トヨタ「S-FR」。エクステリアだけでなく、インテリアも市販レベルのものとなっていて、明日にでもスグに市販できそうな仕上がりとなっています。「BRZ」「86」よりもさらにコンパクトなこのFRクーペは一部では開発中止が噂されており、今回の展示の真意を測りかねています。豊田章男社長の「WHAT WOWS YOU?」は、もしかしたら自らの社内への痛烈なメッセージなのかも知れません。
最後に紹介したいのが、輸入車館に展示されていたアウディ「RS6 アバント」です。最大出力は実に560ps!お値段は1700万円!!無作法なまでに広げられたフェンダーに押し込まれたタイヤは、何と285/30ZR21!!!そして、そのボディカラーは、何とつや消し!!!!見た目だけでもお行儀が悪すぎます。
実は魅力たっぷり。名古屋モーターショー。
名古屋モーターショーの魅力は、何といってもマイカーで行けること。朝早く到着すれば、正面ゲートまで歩いて10分ほどの所に十分駐車可能です。お子様連れの方にとっては、何にも代え難いメリットでしょう。ショーモデルのすぐ近くまで近寄れるのも、大きな魅力です。各部のディティールを角度を変えながら、心ゆくまで眺めることが可能です。市販モデルであればそんな長く並ばずとも座ることができます。
一方で、展示車が少ないのはデメリットで、出会いたいモデルが持ち込まれていない場合もあります。特に輸入車はそれが顕著で、レーシングカーを多く見たい方は東京まで足を伸ばすべきでしょう。お手洗いのキャパシティも少々不足しているかも知れません。
次は、再来年。2017年です。その時は、またレポートをお届けしますので、ご期待ください。