アセントのエンジンは、新開発の2.4L直噴ターボ。 [2017年08月11日更新]
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遂に正式発表された大型SUV。その名は、ASCENT(アセント)。
その巨体が、遂にNYに姿を現しました。発売は2018年に予定されているため、その姿はコンセプトカー然ととしていますが、大まかなデザインは市販車そのままだと考えられます。
前後デザインは明らかにスバルのそれですが、アメリカンに逞しいサイドデザインは、とてもスバル車とは思えません。来年、スバルがその歴史にまったく新たな1ページを刻むのは間違いないようです。
以前から噂されていた通り、正式名称は「ASCENT(アセント)」。ボディサイズは全長5,050mm、全幅1,990mm、全高1,840mmという、正真正銘のアメリカンサイズ。ホイールベースも2,970mmに達します。生産はインディアナ州のSIA。現在、新型インプレッサとレガシィを生産中ですが、新たにアセントの生産を開始します。
アセント最大の謎は、エンジン。
エンジンは、不明。プレスリリースには「新開発水平対向直噴ターボエンジン等」の記載がありますが、それが何を指しているのか分かりません。「等」という事は、NAとターボの二本立てなのでしょう。NAの方は、3.6Lの水平対向6気筒だと思われます。
では、新開発直噴ターボとは何なのでしょう。スバルの中期的なロードマップでは、全面新設計の次世代エンジンの生産開始は2019年。しかも、その排気量は1.8L。まさか、巨体のアセントには役不足でしょう。となると既存の2.0L4気筒、FA20DITの発展版でしょうか。FA20DITには現在ハイパフォーマンス仕様しかありませんが、低回転仕様に仕立て直すことも可能です。もしくは、FB16DITの排気量アップ版の可能性も考えられます。
トランスミッションは、これまでと同様にリニアトロニックだと思われます。
アセントのエンジンは、新開発の2.4L直噴ターボ。
日刊工業新聞の記事によれば、2018年3月よりアセント用2.4L直噴ターボエンジンの量産を開始するとのことです。
これまで、アセントにどんなエンジンが搭載されるかは謎でした。総重量2.5t級になるであろう巨体を引っ張るエンジンは、相当に太いトルクが求められます。ところが、スバルが保有する大排気量エンジンは、3.6L水平対向6気筒のみ。しかし、基本設計が古いポート噴射のNAエンジンですから、2017年に発売しようという新型車に搭載するには、完全に役不足です。
かと言って、2.0Lの直噴ターボではトルク不足。また、2019年以降スバルのエンジンは1.5Lと1.8Lのダウンサイジングターボに徐々に置き換えられていく計画ですから、アセントのエンジンはますます謎だったのです。
この2.4Lエンジン、恐らくFA20DITをベースにストロークを伸ばした設計になると思われます。スペックは、FB系のようなトルク重視の仕立てとされるでしょう。となると、最大出力は250ps程度、40kgm程度が予想されます。フォードのF150が2.7Lターボであることを考えると少々不安はありますが、どうなのでしょう。
数ヶ月前に、時期BRZに2.4Lターボが搭載されるという噂がありましたが、アセント用のエンジンを示していたのでしょう。では、このエンジンをパフォーマンス系に仕立てるとどうなるのでしょう。現在のFA20DITは、300ps・40.8kgm。単純計算で1.2倍にすると、360ps・49.0kgm。初の350psオーバーのエンジンが誕生することになります。
スバルが上級移行を試みるならば、フラッグシップとなる400ps級のパフォーマンスモデルは必須です。ブランニューのGTクーペか、レガシィクーペのようなモデルが想像されます。絶好調のSOAならば、喉から手が出る程欲しいモデルでしょう。