スバル、クラシックモーターショー「第10回 Nostalgic 2days」に出展。 [2018年02月02日更新]
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スバル、クラシックモーターショー「第10回 Nostalgic 2days」に出展。
今を遡ること、60年。1958年3月3日正午、スバルの歴史はここから始まりました。13年もの歳月に、社運を掛けて開発した新型車の発表会。にも関わらず、肝心の展示車を忘れるという素っ頓狂な騒動の末にお披露目されたのが、名車スバル「360」でした。スバルは360のヒットにより、自動車メーカーとしての地位を確立します。
スバル360は、自動車史上に燦然と輝く名車です。と同時に、都度重なる猛爆撃を耐え忍び、一面の焼け野原に希望を見い出した、技術者たちの汗の結晶でもあります。また、日本のモータリゼーションを牽引し、一躍マイカー時代の到来を告げた、高度経済成長の象徴でもあります。
そんな珠玉の1台を始めとした、総勢6台の秘蔵車たちが2月17〜18日にパシフィコ横浜で開催される「第10回 Nostalgic 2days」で展示されます。
「第10回 Nostalgic 2days」スバル展示車一覧
1.スバル「360」増加試作型
1958年製造。車体番号1006〜1065までの50台のうちの1台。なお、1001〜1005は試作車。増加試作型のうち10台を社内で使用しましたが、50台は市販されています。
中島知久平の生涯を通して、中島飛行機の栄枯盛衰。半田製作所の建設から終焉まで。
中島知久平亡き後、散り散りになった技術者たちの戦後。富士重工業の再合同。
>> 第9回「スバルの歴史 その3〜スバル360の開発 自動車産業への参入〜」
富士重工の自動車開発史。P-1の失敗から360の開発へ。大人4人乗れる軽を目指しての苦闘。
2.スバル「1000」4ドアセダンスーパーデラックス
百瀬晋六が辿り着いた、理想の乗用車パッケージ。それが、左右対称低重心のFF車でした。ドライブシャフトの難題を解決し、世界初の本格的FF車として市販されました。
>> 第11回「スバルの歴史 その4〜乗用車4WDの誕生〜」
スバルの技術的原点であるスバル1000の開発史。世界初の本格的FF車の開発に挑む。
3.スバル「ff-1」1300Gバン4WD
東北電力の要望によって宮城スバルが試作改造した4WDバンは、富士重工で高い評価を受けます。7台が増加試作され、うち5台が東北電力に納入されています。
>> 第11回「スバルの歴史 その4〜乗用車4WDの誕生〜」
スバルの技術的原点であるスバル1000の開発史。世界初の本格的FF車の開発に挑む。
4.スバル「レオーネ」4WDツーリングワゴン1.8
後にスバルの代名詞となる、3代目レオーネに登場したツーリングワゴン。後部がキックアップする段付きルーフは、3代目レガシィまで踏襲されます。
>> 第16回「スバルの歴史 その5〜レガシィの開発 混迷からの脱出〜」
技術的低迷期であるレオーネの時代、レガシィの開発へ挑む技術者たちの挑戦。
5.スバル「アルシオーネ」2.7VX
宇宙船のような奇抜(奇怪?)なデザインをまとった2ドアクーペ。北米名称の「XT」は、今はフォレスターのターボモデルに引き継がれています。
>> 第21回「アルシオーネSVXの誕生〜帯に短し襷に長し。混迷ここに極まれり。〜」
ジウジアーロのデザインを愚直に製品化するための技術的難題に挑む。しかし、売れない。。。
6.スバル「レガシィセダン」GT
完全にジリ貧となったスバルが放った、起死回生の一作。それが、初代「レガシィ」です。特にツーリングワゴンは、後に爆発的なヒットとなります。
>> 第16回「スバルの歴史 その5〜レガシィの開発 混迷からの脱出〜」
技術的低迷期であるレオーネの時代、レガシィの開発へ挑む技術者たちの挑戦。