新中期経営ビジョン「STEP」発表。今後のスバル大胆予想! [2018年07月16日更新]

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STEPで、スバルの未来を大胆予想。
 
2018年7月10日 中村知美新社長、新中期経営ビジョンを発表。

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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

お問い合わせ:0566-92-6115

担当:余語

 

お客様にとって「Different」な存在になる。

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2018年7月10日、スバルは新中期経営ビジョン「STEP」を発表しました。STEPは、2020年までの中期経営計画「際立とう2020」に代わる新たな経営指針として、スバルの将来を指し示すことになります。

自動車業界は、空前絶後の一大変革期に突入。今や、5年先の動向さえ見通せぬ時代です。その一方、自動車メーカーは何千何万という従業員を抱えており、如何なる逆境にあろうとも、この怒涛の嵐を必ずや生き残らねばなりません。各自動車メーカーの経営陣は、困難な舵取りを迫られているのです。

そんな最中にあって、スバルは更なる逆境に身を晒しています。昨年末以来の検査偽装問題に続く、一連の法令遵守の問題です。次なる追加調査の発表は、8月に予定されており、本来6月に予定されていた新中期経営計画の発表は延期とされてきたのです。

 

2025年を目指す、スバルの新たなる指針。それが、STEP。

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今回発表された「STEP」の詳細を見ると、一連の問題解決を第一義としてお客様からの信頼回復に全力を投じるという強い意志が感じられます。

「⼀刻も早く真の実⼒を養成し信頼を取り戻す」「お客様に『安⼼と愉しさ』を提供するというブランドの⽅向軸は動かさない」「単なるメーカーを超えてお客様に共感され、信頼していただける存在を⽬指す」これらの強い言葉の数々は、スバルの危機感の現われと言えるでしょう。

STEPは、2025年までを期限とした経営計画です。ただ、この先の激動の時代を、7年に渡って「計画」するのは不可能でしょう。際立とう2020が2年前倒しで発展解消したように、信頼回復に一定の目処が付いた段階で次の経営ビジョンが公表されるのかも知れません。

 

スバル、2025年までのフルモデルチェンジロードマップ。

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皆さんが気になるのが、フルモデルチェンジの計画でしょう。大前提として、1年1モデルのフルモデルチェンジという、モデルチェンジサイクルは普遍です。忙殺に次ぐ、忙殺ながらも、スバルの技術陣は全力で開発に取り組んでいます。

2016年秋に登場したインプレッサ以降、フルモデルチェンジに際して、次世代シャシーであるSUBARU GLOBAL PLATFORM(以下、SGP)への置き換えが進められています。旧型比2倍に達する超高剛性シャシーが紡ぎ出す走りは、正に別次元。正確無比なハンドリングと、抜群の走行安定性を両立します。

2018年に登場したのは、新型フォレスターと大型SUVアセント。

スバルの最量販グローバルSUVとして、この夏新登場しました。国内モデルは、2.5LNAと2.0LNA+モータアシストの2モデル構成です。

なお、米国専売者として3列シートの巨大SUVアセントが発売されています。こちらは、右ハンドル仕様が無いため、今後も国内投入されることはありません。

2019年登場は、次期レガシィ。

先日、某誌に掲載されたセダンのテストカーは既に次期型ボディを纏っており、その登場は遠くないと思われます。一方のアウトバックも、ほぼ時を同じくして登場するでしょう。

エクステリアはほぼキープコンセプトながら、主力エンジンがアセントと共通の2.4L直噴ターボに移行するはずで、ポテンシャルの大幅向上が期待できるでしょう。ボディも、クラスアップに相応しいサイズへと拡大されるはず。となると、価格上昇も。。。

2020年登場は、次期レヴォーグ/WRX S4。

気になるのは、次世代DST(ダウンサイジングターボ)の市場投入時期です。スバルは、現行の2.0LNAと2.5LNAの置き換え用に、1.5Lと1.8LのDSTを鋭意開発中。AICEでの研究成果を適用して熱効率改善を図るこのDSTは、次期レヴォーグには、1.8Lが搭載されるでしょう。トランスミッションは、超多段ATとならず、当面はリニアトロニックが維持されます。EyeSightは、ハードウェアが全面刷新されるも、自動運転機能はほぼ同等でしょう。

なお、WRX STIは翌年に持ち越される可能性もあります。

同2021年登場?次期WRX STI。

STI専用となった名機EJは遂に(やっと?)勇退。新エンジンに換装されます。このエンジンは、恐らくFA系。但し、2.4Lとなるか、2.0Lが維持されるのかは不明です。ただ、2.0Lでは320ps程度が限界。少し刺激不足の感があります。ただ、2.4Lをチューニングするとなると、360ps級。新しいトランスミッション+デフが調達できるか、が課題でしょう。

2021年以降、次世代電動モデルが登場。

2018年に北米で投入される、THS搭載のXVのPHV仕様。但し、こちらは北米生産で北米専売。国内投入はありません。となると、気になるのは次の電動モデル。ロードマップ上ではEVが先行するようですが、PHVが先行する可能性もあります。厳しい開発環境ながら、驚くことに2つの電動モデルは何とスバルオリジナル!モータ+インバータは外部調達、トヨタ主体のEVカンパニーでの研究成果は反映されるものの、開発は基本スバル自身で行います。

新世紀のスバル。それは、どんな実力の持ち主でしょうか。早くも楽しみです。

2022年は、次期86/BRZ?

次期86/BRZは2022年まで待たされるのか、2021年に登場するのかは不明です。エンジンはFAが維持されるでしょうが、2.4Lに拡大されるとの噂があります。ただ、2.4LNAとなると、スープラとの棲み分けがしにくくなるはず。2.0Lを維持する可能性が高いようにも思われます。

2023年には、GLOBAL戦略SUVを投入。

北米専売の大型SUVであるアセントと同様に、ブランニューの新SUVはモデルチェンジサイクルとは別に登場します。近年の市場動向で鑑みると、PHV/EVのコンパクトSUVとなるはずです。ただ、登場まで5年もありますから、詳細は未定のはず。今後の事態の推移を考慮しつつ、開発が進められるでしょう。

2023年には、早くもインプレッサがフルモデルチェンジ。

2016年に登場したインプレッサは、2023年までには次期型が登場するでしょう。1.5LDSTをメインにしつつも、販売の主力は次世代HVとなるはず。ただ、この頃には新しい中期経営計画が出ているでしょうか。

 

際立とう2020の総括。

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スバルは、北米市場での大躍進によって、際立とう2020で計画されていた販売台数120万台を前倒しで達成しました。他方、急激な販売躍進が、今回の一連の問題に遠因となったとの反省があります。これを、STEPでは量的成長と質的成長の乖離で説明しています。企業体としての質が、120万台の販売台数には不十分だった、との意味です。STEPでは、今後2年間で急速な質的成長を図りつつ、量的成長を緩やかにすることで、企業体としての信頼回復と経営の安定化を目指そうとしています。

信頼回復に際しては、「正しい会社」を目指して、組織風土改革が急務です。既に、全社通達がなされたとのことで、全社員を対象に遵法意識の徹底改革に既に着手しているようです。今後のスバルの社内変革に期待しましょう。

何れにせよ、組織風土改革には社員各々のモチベーションが原点です。コンプライアンスとか管理体制といったことではなく、社員一人ひとり心の有り様が何より大切なのです。一新されたスバルの経営陣の第一歩は、本当に難しいものとなるでしょう。

 

ブランド力と信頼回復に、全力投球。

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ブランド力は、信頼回復とセットとなるでしょう。前期計画では「際立つ個性」でスバルらしさを磨き上げる予定でした。ところが、十分な答えが導き出せぬまま、現在に至っています。

「スバルらしさ=安全」と今のスバルは考えているようですが、それが今回の問題とイメージ的に逆行する事が、ダメージをより大きくしています。そもそも、安全第一のイメージは、スバルファンの皆さんの願いとも「ギャップ」があります。ブランド力を磨くには、スバルとはそもそも何だったのか?先人たちの偉業を学びつつ、上下を廃した徹底的議論が、まず求められるでしょう。

現在、スバルは1年1モデルのフルモデルチェンジをマストとして、全力で開発に取り組んでいます。もし、ブランド力を磨くのなら、商品計画全体を見通してフラットに議論を重ね、首尾一貫した「新スバル哲学」を導き出さねばなりません。そのためには、時間と人員の余裕が不足しているのかも知れません。

 

「お客様第一」を基軸に、「愛されるクルマ」から「愛されるクルマ+ブランド+⼈々」へ。

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STEPには「お客様」という言葉が20箇所も登場します。スバルは「お客様との関係」を、新たにブランドの大上段に据えたのです。これは、世界でも稀に見る事例です。量販メーカーにありながら、これ程までに多くのファンに支えられているメーカーは他にありません。その中にあって、すべてのお客様にスバルファンになって頂けるような、もっとスバルライフを愉しんで頂けるような、そんな活動が新たに展開されていくことでしょう。これは、是非ともご期待ください。

モノをつくる会社から笑顔をつくる会社へ。これも、お客様を笑顔にしたい!というスバルの願いの現われでしょう。やっぱり、安心・安全だけでは、人間は笑顔にならないのです。もっと、ワクワク・ドキドキが、もっとトキメキが。それが「愉しさです」。「もっと安心、もっと愉しく」とあるように、愉しさの追求はスバルの大きなテーマとなるでしょう。

ただ、お客様と直接お話するのは、私たち販売店です。まずは、私たち自身が努力せねば、と気を引き締めている次第です。

 

新SUBARUづくり活動。

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「SUBARUづくり」とは、モノづくりに留まらず、商品・サービス全般までを対象にしています。そして、お客様価値の向上を「高品質」「高付加価値」「低コスト」で実現します。如何に個性的で素晴らしくとも、アフォーダブルでなければ意味がありません。高品質・高付加価値と共に、低コストという言葉が出てきたことは、スバルファンとして嬉しい限りです。

2代目レガシィや初代インプレッサWRXは、「高品質」「高付加価値」「低コスト」の真骨頂でした。こんなクルマが、こんな値段で買える!これなら、自分でも買えるじゃないか!!かくいう小生自身も、心ときめかせた一人でした。

EyeSightも、同様でしょう。ver.2が登場した頃、同種の機能を実現していたのは、LEXUSではLSだけでした。総額300万円弱で、世界最高の予防安全技術を手にできる。間違いなく、それはバーゲンだったのです。

日本にマイカーブーム到来を告げ、高度経済成長の象徴たる伝説の名車。スバルの原点たる「360」がそうだったのですから、当然なのかも知れません。

 

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