スバル本気のハイブリッド登場は、3年後。 [2018年10月14日更新]
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XVに、ハイブリッドモデルが復活。その名は、e-BOXER。
10月11日、XVに新たにハイブリッドモデルが登場しました。伝統の水平対向エンジンに、モータアシストをプラス。より俊敏で、清々しい走りを実現します。
e-BOXERと呼ばれるこのHVシステムは、既存のトランスミッションの後端にコンパクトなモータを加えたもので、シンプルかつコンパクトなレイアウトが特徴。2013年6月に、先代XVに追加モデルとして登場しました。
今回は、新型フォレスターでの登場に合わせて、システムアップデートを敢行。リチウムイオン電池への換装によって、システム電圧を昇圧。よりレスポンスの高い加速感を実現しています。この秋、Advanceと呼ばれる最高峰グレードに搭載して、新たに登場します。
遂に姿を現した、第2のハイブリッド。しかし、米国専売。
先ごろ神戸で開催されたEV分野の自動車エンジニアを対象とした「第31回国際電気自動車シンポジウム」にて、トヨタ製ハイブリッドユニット(THS)を搭載するプラグインハイブリッド登場しました。これは、新中期経営ビジョン「STEP」にて予告されていたもので、近々米国市場に投入される予定のユニットです。
と言っても、登場したのはHVトランスミッションのみ。しかし、e-BOXERとはまったく異なるシステム構成が目を引きます。
e-BOXERは基本的にリニアトロニックの構造を踏襲するものでしたが、この新PHVは完全なるベツモノ。リニアトロニック最大の特徴である、チェーンとプーリーは影も形もありません。その代わりに目を引くのが、巨大な2つのモータ。これこそが、このHVユニットがTHSであることの証です。
自動車史に残る偉大な発明、トヨタ・ハイブリッド・システム。
1997年発売の初代プリウスは、革命的な自動車でした。THS(Toyota Hybrid System)と呼ばれるその心臓部は、世界初の実用パラレルハイブリッド。恐ろしくシンプルな構造で、エンジンとモータを切れ目なく連動させる機構を実現していました。
エンジンとモータは自在な比率で同時駆動が可能なばかりか、停車中の充電、エンジン走行中の充電、モータのみでの走行等々、これまで実現不可能と思われた数々のモードを、THSは一遍に実現していました。
THSは、HVユニットに変速機構を織り込んでいたため、トランスミッションは不要。他メーカーがトランスミッションへのHV追加に伴う重量増に苦労していたのに対し、THSは確実に効果のあるHVシステムを実現できたのです。
プリウスは、3世代目のHVシステムを搭載していますが、基本的にはシステムは共通。20年を経て、THSは更なる熟成が進んでいます。スバルは、今回このTHSの供給を受けることになったのです。
スバル第2のハイブリッドは、ZEV規制対応用の緊急リリーフ。
スバルが、トヨタから技術提供を受けてまでPHVの実現を急ぐのには、理由があります。ここ10年、スバルは米国市場で急成長。今や、販売シェアは5%を超え、全米ランキングは7位を確保。
そこで問題となるのが、カルフォルニア州の環境保護規制、ZEV規制です。ZEV規制は、一定以上の販売を行うメーカーに対し、一定の割合でPHVまたはEVの販売を義務付けるものです。スバルは、将来的に対象メーカーに指定される可能性が高いのです。
そこで、緊急避難的に開発されたのが、この新PHVユニットという訳です。つまり、このPHVはZEV規制に対応するための、緊急リリーフなのです。そのため、このPHVは日本はおろか、米国以外で販売される可能性は一切ありません。
そう、スバルが本命とするHVユニットは、別にあるのです。
スバルの新時代が始まる。2021年、第3の本命ハイブリッドが登場。
スバルは、現在まったく新たなHVユニットを開発中です。このユニットは、トヨタから技術提供を受けず、独自にシステムをアッセンブリしたもの。発売目標は3年後の2021年とし、完全にスバルオリジナルのHVとして開発が続けられています。当然ながら、スバルも参加する「EV C.A. Spirit」の研究成果も適用されるはずです。
なぜスバルは、数ヶ月内に発売できるTHS流用のHVユニットがあるにも関わらず、オリジナルのHVにこだわるのでしょうか?
それは一重に、スバルが理想とする走りを実現するためです。
初代レガシィ以来、「走り」はスバルブランドのコアとなってきました。低重心・左右完全バランスのフルタイム4WDでしか実現できない確かな走行安定性。ドライバーの意志に忠実で、最高の「安全と愉しさ」を提供する独特の走り。そんなスバルが、スバルらしくあり続けるためにできること。それが、オリジナルHVの開発だったのです。
スバルの新時代を担うこの次世代HVユニットは、ピュアEVにも流用されることでしょう。2020年代、スバルのドライブトレインは一気に飛躍を遂げることになります。
次世代ハイブリッドは、ブランニューモデルに搭載されて登場する。
さて、この次世代HVはどのモデルに搭載されて登場するのでしょうか。タイミングから見れば、次期インプレッサとXVは、一つの候補となるでしょう。しかし、それではインパクトに欠けます。そこで浮上するのが、ブランニューモデルへの搭載です。
新中期経営ビジョン「STEP」では、新たなSUVの登場が既に予告されています。グローバル戦略SUVと銘打たれたこのモデルは、市場の主役となりつつあるSUVでの躍進を狙って開発されているものです。この新SUVこそ本命。そう考えるのが、むしろ自然でしょう。
現在、スバルはXV、フォレスター、アウトバック、そして北米専売のアセントと、4モデルのSUVをラインナップしています。しかし、フォレスターとアウトバックは2.5LNA。2.0LNAは、XVのみ。そこで見えてくるのが、2LクラスのSUVです。
コンパクトでありながら、使い勝手が良い。かと言って、ミニバンほど家庭じみてもいない。小生の予想は、新開発の1.5L直噴ターボに純正HVをマッチングさせた、コンパクトSUV。それが、第5のSUVの姿です。次世代HVを搭載する、コンパクトSUV。その登場は、今から3年後の2021年です。楽しみに待つとしましょう。