激安300ps!?レヴォーグに更なる特別仕様車登場。 [2019年11月13日更新]
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300ps最安!レヴォーグに2.0GT EyeSight V-SPORT登場!
なぜ、スバルは2.0LのV-SPORTを作ったのか。その理由がスゴすぎる。
2019年東京モーターショーで、既に新型レヴォーグを公開済みのスバル。ところが、現行レヴォーグはまだまだ1年弱は現役。そこで、最後のエナジーチャージとばかりに、更なる特別仕様車を投入します。
その名は、2.0GT EyeSight V-SPORT。相当にオトクなV-SPORTの登場によって、2.0Lは全4グレード構成となります。
最終モデルのF型に至って特別仕様車を乱発気味のレヴォーグ。ここに更にもう1グレード追加となると、全11グレード。。。2019年10月の月間販売台数は638台で、2.0Lモデルは2割以下なのに、4グレードですから、もうこれは、いやはや。。。参ったな。。。
V-SPORTは、レガシィ時代のB-SPORTを受け継ぐ、モデルライフ後半に投入された「お買い得仕様車」です。2019年1月に1.6LのV-SPORTを投入。1.6GT並みのプライスで、ビルシュタインを始めとした1.6GT-S級の装備を誇るV-SPORTは、本当にオトクです。現行レヴォーグの中では、最高のコストパフォーマンスと言って間違いありません。
なぜ、スバルはこのタイミングで、2.0LのV-SPORTを作ったのでしょうか。そこには、実は理由があったのです。それは、「次期型高出力レヴォーグが遅れて登場する」からです。そう、次期レヴォーグは、1.8L直噴ターボの1グレードではなく、高出力版が存在するのです。そして、それはノーマルに遅れてデビューする上、当面の間それは登場しない、としています。
新型レヴォーグを待つべきか、V-SPORTを買うべきか。。。
果たして、新型レヴォーグの高出力版は待つべきなのでしょうか?そもそも、新型レヴォーグの高出力版は、期待できるスペックで登場するのでしょうか?
最大の障壁となるのが、トランスミッションのトルク容量です。現行2.0L用のリニアトロニックでは、2.4L直噴ターボのフルチューン版なぞ、到底耐えられません。だからと言って、水平対向エンジン+AWDを採用しているため、他メーカーのトランスミッションの流用は一切不可能。もちろん、専用トランスミッションを開発するなぞ、全くあり得ないこと。
結論から言えば、1.8L直噴ターボの高出力版が有力です。もっともリーズナブルにラインナップを増やすことができるからです。その出力はどう見積もっても、現行を超えることはあり得ないでしょう。
もう一つ懸念されるのが、新型レヴォーグが間違いなく「値上がり」するということ。少なくとも、+20万円は間違いないでしょう。総予算が400万円台中盤となれば、多くのプレミアムブランドが選択肢に入ってきてしまうのです。
そう考えると、今回登場する2.0LのV-SPORTの価値が俄然高まってきます。300ps級のモデルを総額300万円台で購入できる、「史上最後のチャンス」だからです。今や、300ps級のモデルは500万円台で相場。ところが、そこから100万円も安いのです!1.6Lで我慢しようと思っていた方も、ちょっと頑張れば。。。何しろ、再販価格は、1.6Lとはケタ違いなのですから。
2.0GT-Sとほぼ同等。それでいて、爆安。もう、買うっきゃない!?
では、2.0GT EyeSight V-SPORTの装備を細かく見ていきましょう。
基本的には、C型で廃止された2.0GTの復活と考えて良いでしょう。但し、ビルシュタインを装着するなど、内容はほぼ2.0GT-Sと同等と考えて差し支えありません。
1.6LのV-SPORTよりも明らかに贅沢仕様になっており、殆ど2.0GT-Sに遜色ない装備となっています。実用上に差異が出ると思われるのが、ウェルカムライティングの有無とステアリングホイール等の本革の触感ですが、無ければ無いで、特段困るものでも無いかもしれません。
2.0GT-S EyeSightとの装備差
・ウェルカムライティングなし
・ステアリングホイール&セレクトレバー:高触感革→通常本革
・各種ステッチ:ブルー→シルバー
・シート:ウルトラスエード/本革→ファブリック/トリコット
・インパネ加飾パネル:アルミ調+クロームメッキ→ピアノブラック調+クロームメッキ
・フロントコンソール:レザー調素材巻+ブルーステッチ→ノーマル樹脂製
・SUBARUロゴ入りサイドシルプレート→なし
・ドアトリム/ドアアームレスト:ブルーステッチ→ステッチなし
・ドアミラー:サテンメッキ(メーカーオプション、通常はボディカラー)→ブラックカラード
2.0GT EyeSight V-SPORT専用装備
・ラスターブラック塗装リヤオーナメント(LEVORG、AWDロゴ)
・ブラック塗装18インチアルミホイール
・ブラックカラードドアミラー
・アイサイトセイフティプラス[運転支援&視界拡張]を標準装備
・ボディカラー:WRブルーパール/クールグレーカーキ/クリスタルホワイトパール/クリスタルブラックシリカ/アイスシルバーメタリック
この装備を見る限り、+20万円もの差額を払って2.0GT-Sを購入する価値は、もう無いかも知れません。少なくとも、300psを誇るFA20DITは絶版となりますから、購入しておく価値は十分にあるでしょう。
FA20DIT、偉大なり。その痛快なパフォーマンスを味わえるのも、残り僅か。
2.0Lモデルと1.6Lモデルでは、まったくベツモノなのをご存知でしょうか?
その差は、エンジン出力だけではありません。そもそも、スバル伝統の痛快な走りを味わえるのは、2.0Lを置いて他にありません。
2012年にレガシィに搭載されて発売開始となった、FA20DIT。たった、2000ccから150ps/Lものパワーを引き出し、最高出力は300psに達します。直噴ターボのレスポンスは目覚ましく、右足の動きに機敏に対応。抜群の分厚いターボトルクを即座に炸裂させます。1.6Lモデルのレスポンスとは、まったく別物の「痛快さ」が味わえます。同時に廃版となるFB16DITですが、気怠いレスポンスは最大の弱点。右足の動きに対し、明らかにワンテンポ遅れるのです。
2.0Lモデルでは、エンジンマッピング等を切換える「SI-DRIVE」は、3モード。「S」モードで鋭利さを増すエンジンは、「S#」では一気に獰猛さを炸裂させます。右足を踏み込んでいくと、スピードメータがタコメータのように動きながら、猛然と加速。AWDらしい抜群の安定感の中で、吸い込まれるようにスピードを増していきます。まさか「自身の背後に荷室がある」なんて信じられない程の、凄まじさなのです。
FA20DITの強烈なターボトルクを受け止めるのは、VTD-AWDと呼ばれるハイパフォーマンスモデル専用四輪駆動システム。イニシャルトルク配分は、45:55とリヤ寄りの設定。コーナリング中にアクセルを踏んでいった時の挙動は、1.6Lモデルとは、全くベツモノです。リヤからグングン蹴り出していくので、フロントはガッチリちとインに喰らいついていきます。
1.6Lが採用するアクティブトルクスプリットAWDは、どちらかと言えばFFベース。その挙動は基本的にアンダー傾向であって、雪中の走破性に主眼を置いたAWDシステムなのです。これに対し、2.0Lモデルのみが採用するVTD-AWDは、走行安定性に主眼を置いたAWDシステム。それ故、まったく挙動が違うのです。ここにエンジンレスポンスの要素がプラスされるのですから、その違いは明らかです。
トランスミッションも違います。1.6L用はインプレッサやフォレスターに搭載されるリニアトロニックと共通仕様品。これに対し、2.0Lモデルはハイパフォーマンスモデル専用のリニアトロニック。そのダイレクト感は完全にCVTのそれではありません。「S#」モード時のステップ変速は、仮想8段。パンパンと滑らかかつシャープに変速していきます。シフトダウン時のダイレクト感も見事。その気持ちよさは、多段ATに決して劣るものではありません。
間もなく生産終了を迎える、EJ20。本来なら、その系譜を受け継ぐはずだったFA20DITですが、同時退場を余儀なくされます。その痛快さを味わえるのは、あと1年弱しかありません。
そこに登場した、2.0GT EyeSight V-SPORT。抜群のお買い得プライスで登場した、レヴォーグの最終兵器です。パフォーマンスワゴンが欲しい!という方。実用性の観点でハイパフォーマンスモデルを諦めていた方。ぜひ、この機会に凄まじいパワーを我が物としましょう!