アウトバックが年次改良を実施し、更なる延命。G型が登場。 [2020年08月11日更新]
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これで最後!?アウトバックが年次改良を実施して、G型に進化。
初代レガシィの登場から既に、31年。流転の中で紡がれてきたレガシィの歴史は、スバルの有り様そのものと言えるでしょう。セダンから、ツーリングワゴン、そしてクロスオーバーワゴンへ。時代の変遷と共に、レガシィシリーズの主役は交代していきました。ハイパフォーマンスセダンは、5代目限りで廃止。ツーリングワゴンもまた、同じく5代目を以て終了。そして、遂にセダンそのものさえも、2020年7月限りで終焉を迎えたのです。
しかしながら、レガシィの歴史はこれからも続いていきます。たった一人残されたアウトバックは、レガシィの伝統を受け継ぎ、今も現役を続けているのです。そして、2020年8月6日。スバルはアウトバックの年次改良実施を発表、10月2日から発売することを公表しました。
現行BS型アウトバックの国内発売は、2014年秋。2017年9月には、後期型へマイナーチェンジを実施。今回の年次改良は6度目の進化であり、モデルライフは既に満6年を迎えようとしています。熟成極まる、アウトバック。今回は、その変更点についてお伝えします。
2020年8月、スバルのほぼ全てのモデルが休止。その理由は、WLTCモードへの移行。
2020年8月は、スバル空白の季節。レヴォーグは、フルモデルチェンジへ向け待機中。BRZ、レガシィB4が受注停止。インプレッサ/XV、フォレスターも現在一時休止中。つまり、現状スバルが受注可能な自製モデルは、WRX S4 STI Sportのみとなっているのです。
スバルがこれ程いっぺんにモデル切り替え時期を迎えているのには、理由があります。それは、2021年1月に迫ったWLTCモードへの完全移行(コロナ禍により4ヶ月の期限延長が決定済み)です。WLTCモードとは「世界統一試験サイクル」と呼ばれる国際的な試験方法で、JC08モードに代わって新たに採用されたもの。その目的は、燃費測定の世界統一基準の制定にあります。
これまで、日本・欧州・米国と燃費基準は各々バラバラでした。加えて、日本のJC08モードが使用実態との乖離を強く指摘されおり、改善を求められていました。WLTCモードは、市街地・郊外・高速道路の3モードを有しているため、ユーザは自らの使用環境に応じて、より実際に近い燃費を推定することができるのです。
アウトバックも新たに、燃費試験を再実施。これにより、燃費表示はWLTCモードへ切り替えられ、型式も「DBA-BS9」から「4BA-BS9」へ変わることとなります。
変更点は極わずか。ボディーカラーの統廃合のみ。
G型への移行に際し、B-SPORT、Limited、X-BREAKという3グレード体制は維持された一方で、ボディカラーの集約化が図られています。廃止されたのは、ワイルドネスグリーン・メタリック、タングステン・メタリック、クールグレーカーキの3色。なお、タングステン・メタリックはBS型デビュー時のカタログカラーであり、長きに渡ってアウトバックのイメージカラーでしたが、ここで廃止に至っています。
つまり、G型への以降に際し、変更点は極僅かに留まっているのです。今回の年次改良は商品性向上ではなく、明らかにWLTCモードへの対応に主眼が置かれていることが分かります。ただ、年次改良が実施された理由は、もう一つあります。それは、「延命」です。
7代目レガシィは、既に存在しているのです。しかも、その登場は1年半も遡る2019年2月7日のこと。シカゴ・オートショーでレガシィ・セダンがワールドプレミア。その後、4月17日にはアウトバックもデビューを飾っています。しかも、2020年8月6日には、既にB型へ切り替え済みなのです。
さて、7代目レガシィの国内投入はいつになるのでしょうか。少なくとも、今回年次改良を実施したのですから、最低1年は現役を継続することとなるでしょう。となると、国内投入されるのは、C型以降。事此処に至っては、時期を逸したとして、国内投入が見送られれることも充分考えられるでしょう。