フォレスターに特別仕様車「XT-EDITION」誕生。 [2023年01月09日更新]
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フォレスターに特別仕様車「XT-EDITION」誕生。
2022年12月22日、スバルはAWD車誕生50周年を記念して、フォレスターに特別仕様車「XT-EDTION」を追加することを発表しました。現行SK型フォレスターは、2018年6月の登場以来、幾つかの変遷を遂げてきました。
まずは、改めてその経緯を見ていきましょう。A型登場時、パワートレインのラインナップはシンプルな2.5LNAと2.0Lマイルドハイブリッドのe-BOXERの2種。今や主役のe-BOXERは、この時点では最上級グレードの「Advance」専用。一方、標準グレードの「Touring」、撥水加工インテリアの「X-BREAK」、上級グレードの「Premium」の3グレードには、米国市場同様の2.5LNAが搭載されていました。
最初の変化は、2019年11月に追加された特別仕様車「X-Editon」でした。「Premium」をベースに撥水加工インテリアを導入したもので、オレンジ加飾がないシンプルなアピアランスが好評を博しました。
SK型最大の変化は、2020年秋に行われた早すぎるマイナーチェンジ。このタイミングで、パワートレインが刷新されます。標準パワートレインだった2.5LNAを廃止(海外仕様は継続)。代わって主力パワートレインに設定されたのが、e-BOXER。競合モデルが、軒並みハイブリッドへ移行する中、スバルも手持ちの策でこれに対抗したのです。また、新型レヴォーグへの搭載が公表されていた新型エンジンCB18直噴リーンバーンターボを新設定。新グレード「SPORT」にこれを搭載します。これら変更に伴って、「Premium」が「Advance」に統合されて廃止。また、登場したばかりの「X-Edition」も廃止されます。従って、グレード構成は「Advabce」「X-BREAK」「Touring」に「SPORT」を加えた、4グレードとなりました。
それから、たった9ヶ月。2021年6月、SK型フォレスターは更なるマイナーチェンジを敢行します。最大の変化は、アイサイトの進化。レヴォーグに搭載されるver.4系に換装することで、予防安全性能を大幅に引き上げることに成功します。また、グレード構成には変化がないものの、仕様が若干変化。「Touring」も新たに撥水加工インテリア化が図られています。また、競合モデルの動向を反映してか、サスペンションの仕立てを変更。あたりの柔らかい乗り味に変更されています。
さらにさらに、2022年6月。フォレスターはE型へ進化。これに際し、満を持して投入されたのが、最高峰グレード「STI Sport」です。「SPORT」をベースに、フロントに周波数応答型ダンパーを採用した他、専用インテリアを採用しています。
SPORTをベースに、ブラック基調のエクステリア。
今回新設定される「XT-EDTION」は、「SPORT」をベースにした撥水加工インテリア仕様。つまりは、「X-Edition」の兄弟、という訳です。EditionがEDITIONになった理由は判然としませんが、伝統ある「XT」の名称が継承されたのは、ファンには嬉しいことかも知れません。「XT-EDITION」の追加により、撥水加工インテリアを求めるアウトドア派には、嬉しい選択肢が増えたことになります。
SPORTに対する、エクステリアの主な専用装備は以下の通りです。
・フロントグリル ウイング:幾何学テクスチャ付き無塗装ブラック+フレーム:ブラック塗装
・フロントエンブレム ダークメッキ
・ドアミラーカバー 幾何学テクスチャ付き無塗装ブラック化
・フロントフォグランプカバー ブラック塗装+ブラック加飾
・18インチアルミホイール ダークメタリック塗装
・B/Cピラーカバー 無塗装ブラック
・リヤバンパーガード ブラック塗装加飾付き
・リヤガーニッシュ ブラック塗装
・ルーフスポイラー ブラック塗装
・ルーフレール ブラック塗装
なお、SPORTではなぜかグレーメタリック塗装のシャークフィンアンテナは、ボディ同色化されます。注意したいのは、ボディカラーのラインナップが、4色に限られること。既存のクリスタルホワイトパール、クリスタルブラックシリカ、マグネタイトグレーメタリックに加えて、新色のガイザーブルーが新設定されます。ガイザーブルーは、米国でアウトバックとフォレスターに設定された「Wilderness」専用色。ややグリーンがかったブルーが特徴です。
撥水加工シートだけじゃない、インテリアの専用装備。
撥水加工を導入することで、アウトドアの可能性を劇的に拡大した「XT-EDITION」。その細かな専用装備を見ていきましょう。
・撥水ファブリック/合成皮革シート(ブラック+シルバーステッチ)
・撥水カーゴフロアボード
・カーゴルームランプ LED化
・LEDリヤゲートランプ
・インパネ加飾パネル ブレイズガンメタリック塗装
・センタートレイ アルミ調+表皮巻(シルバーステッチ)
・ベンチレーショングリル ブレイズガンメタリック塗装
・インナードアハンドル ブレイズガンメタリックリング
また、ベース価格305万円と同一価格のSPORTでは装備されない、ルーフレール、スマートリヤビューミラー及びフロントビューモニタが標準装備とされます。
撥水加工仕様のターボモデルを手に入れるチャンス。
撥水加工インテリアは、アウトドアユースだけでなく、飲み物をこぼしたり、漏らしたりとハプニングの多いファミリー世代にも嬉しい装備です。液体は表皮上に玉状のしずくとなるので、タオル等で染み込むことなく、サッと拭き取ることができるのです。
フォレスターは欲しいけど、e-BOXERはヤダ。。。そう悩んでいたお父さんには、朗報。「X-BREAK」のオレンジが苦手という理由を付けて、CB18をゲットするチャンスが到来したことになります。
C型デビューの「SPORT」に始まり、D型デビューの「STI Sport」、そして、E型デビューの「XT-EDITION」。気が付けば、何とE-BOXER搭載グレードと同数にまで増加しています。直噴リーンバーンターボであるCB18は、スバルらしい「こだわり」が溢れた新世代エンジン。ボアピッチを縮め、エンジンを小型化。さらに、良好なレスポンスと太いトルクに加え、良好な巡航燃費を両立。スバルの未来を託すに値する、素晴らしいポテンシャルを秘めています。
SUVをご検討の皆さま。SJ系XTにお乗りの方。レガシィがそろそろ限界という方。「XT-EDITION」を検討しては如何でしょうか。