突然の登場!6代目フォレスター!!但し、北米。 [2023年11月18日更新]

フォレスター
 
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突然の登場!次世代フォレスター。
 
2023年11月16日 ロサンゼルスオートショーで初公開!!

ニュース ピックアップ [  フォレスター  ]

文責:スバルショップ三河安城 和泉店

お問い合わせ:0566-92-6115

担当:余語

 

6代目フォレスター、ロサンゼルスで突如発表の衝撃!

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2023年11月16日、スバルは米国ロサンゼルスオートショーにて新型フォレスターをワールドプレミアしました。2018年3月の5代目SK型デビューから、たった5年。スバルの主観車種へと成長したフォレスターは、次世代モデルへ予想外に早めのバトンタッチとなるようです。

ただ、デビューしたと言えども、それは米国市場での話。しかも、米国発売開始も2024年春とのこと。国内でお目見えするのは、まだまだ先の話(2025年以降?)になるでしょう。

1997年誕生の初代フォレスターは、思いっきり変化球のニッチモデル。全グレードターボ搭載にも関わらず、価格は激安という変態モデルでした。そこから、3代目で突然の路線変更。いきなり正統派SUVに衣替えすると、4代目でアイサイトを搭載。以来、最も安全性能の高いSUVにキャラクターを定め、順調に成長と遂げると、北米市場で突然の大躍進。今では、スバルの最量販モデルとして、その存在感を日に日に高めています。

つまり、スバルにとってフォレスターは、絶対に失敗できないモデル。その成否は、2030年代に至る壮大なBEV計画にも大いに影響を及ぼすことになるでしょう。

 

驚きの激変。一気に逞しさを増したエクステリア。

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6代目フォレスターを見て驚くのは、デザインの激変ぶり。エンブレムを隠されたまま初見すれば、誰もスバル車とは気が付かないレベルです。ヘキサゴングリルは跡形も無く、コの字のアクセントも見当たりません。テールランプに至っては、横Yの字!フェンダーアーチは仰々しく、寧ろフォードや米国ホンダに親しい印象を抱かせます。

ヘッドランプユニットとフロントグリルは横一体に連続し、巨大な「顔」を形成。そこから、水平基調のサイドに繋がり、スクエアなテールゲートへと繋がっていきます。一体感や連続感のあるデザイン、というより「箱」感の強い構成。こうした印象は、従来のスバルモデルには無かったものです。ボディ各部には、機能性はないもののアイキャッチとなる加飾を配置。これもスバル感が薄い理由の一つかも知れません。

それでも、スバルらしさも残されています。ヘッドランプユニットからフロントグリルを横一文字に貫通するバー。サイドに回れば、腐心して最大限確保されたグラスエリア。そして、縁一杯までワイドに切られたテールゲート。6代目フォレスターは、随所に新たなデザイン要素こそ導入しているものの、クルマづくりの基本レシピはしっかり踏襲しているのです。

国内デビューが遠いとなれば、他モデルへのデザインコンセプトの波及が、現時点で最も気になるところ。ただ、スバルはマイナーチェンジでのデザインチェンジをしない旨を公表しています。つまり、インプレッサ/クロストレックがマイナーチェンジで激変!というシナリオはあり得ません。すると、次のフルモデルチェンジはレガシィでしょうが、恐らく次世代モデルは左ハンドル仕様のみ。その次は、次期レヴォーグ/WRXでしょうが、今年マイナーチェンジしたばかり。国内での次のフルモデルチェンジは2026年までない、ということになります。

そのため、スバルのデザインコンセプトの刷新は、ゆっくりと時間を掛けて進んでいくことになるでしょう。もしかすると、次世代BEVが先になるのかも知れません。

 

堅実なインテリアは、フォレスター初の独自デザイン。

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インテリアは、フォレスターでは初でしょうか。めでたく、独自デザインが採用されています。これまで、フォレスターはインプレッサ系とインテリアの共用を強いられてきました。そのため、インプレッサユーザーにフォレスターを勧めると、「え?一緒やん。」と残念な意見を聞かされてきたのです。でも、フォレスターも6代目を迎え、漸く独自のインテリアを手に入れることができたようです。

もちろん、基本骨格はスバル全モデルで共通ですから、そのレイアウトは同じですし、共用のパーツも散見されます。それでも、センターモニタ廻りのパネル構成は、他モデルとは異なるものです。また、セレクトレバー廻りのデザインも独自のものとなっています。そもそも、北米市場でのスバル躍進の原動力となったのは、このフォレスターなのです。そのフォレスターがこれまで共用を強いられてきたこと自体、おかしなことなのです!

激変のエクステリアに比較して、インテリアはコンサバ系。飾りっ気はなく、オーソドックスなデザインです。航空機メーカーであるスバルにしてみれば、求めているのはインテリアではなく、コックピットなので当然と言えば当然です。もちろん、視認性・操作性は、従来モデル同様に申し分ないものとなりそうです。メータパネルは、SK型同様のアナログ式+小型モニタの構成。この時代のこの価格帯ならば、全面液晶でも良さそうに思うのですが、如何でしょうか。これが、北米仕様のみなのか、国内仕様がどうなるのか、気になるところです。

スクエアなボディ後半部、垂直に立ち上がったテールゲート。このパッケージングなら、3列目仕様を期待したい!多くの方が、そう思われるかも知れません。けれど、それは望み薄かも知れません。どうも、スバルのエンジニアは、3列仕様が好きではないらしく、後方からの衝突安全にも懸念がある様子。でも、可能性があるなら期待したい、というのもファン心理。そういう方は、熱烈な意見をメーカーにお寄せください!販売する私どもは、喉から手が出るほど欲しいんです。。。

 

激変のエクステリアと、ほぼ変わらないボディサイズ。

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フロント廻りのデザインが大胆に刷新され、その厚みが一気に増した結果、そのサイズも気兼ねなく拡大されたように思われます。ところが、それは錯覚。実は、SK型のサイズが殆どそのまま維持されています。米国向けプレスリリースに記載されているディメンションをメートル法に換算すると、以下の通り。

ホイールベース:2670mm (±0mm)

全長:4656mm (+16mm)

全幅:1829mm (+14mm)

全高:1730mm (±0mm 但し、ルーフレールは一体型へ変更)

最低地上高:221mm (+1mm)

トレッド:F:1565mm/R:1570mm (±0mm)

全長の+16mmは、デザイン変更の範囲内。全幅も+14mmと、多少ワイドになったものの、トレッドは変化なし。逆に、全高のみがルーフレールの分だけ高くなっています。これらディメンションの数値から想像される通り、デザインが大胆にコンセプトから変更されているのと対照的に、プラットフォームやメカニズムは堅実にSK型を維持しています。

スバルは、GT系インプレッサに初採用したSGPを、BT系レガシィを手始めに第2世代に進化させ、順次各モデルに適用。レヴォーグ/WRX、インプレッサ/クロストレックと展開し、この6代目フォレスターを以て第2世代化が完了します。そのため、各モデルのフルモデルチェンジの際には、ほぼ共通のレシピが適用されています。

そのため、今回もレシピは基本に忠実。SGPは第2世代化によって、フルインナーフレーム構造に移行。構造用接着剤の使用範囲を大幅拡大することで、基本設計を維持しつつ、剛性・剛性感の改善を実現しています。また、2ピニオン電動パワステを採用し、アシスト軸と操舵軸を分離。これにより、フィーリングの改善を図っています。

一方、米国仕様のパワーユニットについては、新開発との触れ込みもないことから、歴戦のFB25型を継続搭載の見込みです。

 

さて、次世代e-BOXERはどうやって搭載するのか。

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気になるのは、従前から採用が公表されているTHSとのマッチングです。スバルはCAFE規制への対応から、THSの最適化を急いでおり、2025年には次世代e-BOXERとして生産に着手する予定です。このタイミングでフォレスターがフルモデルチェンジしたとなると、次世代e-BOXERはSGPに適用可能なのでしょうか?

THSは、米国加州の規制対応用のPHV「クロストレック・ハイブリッド」として、GT系XVに搭載された事例があります。ところが、左右リヤフレーム間にユニットを収納できず、インバータは荷室床面を嵩上げして収納していました。そのため、実用性は惨憺たるもので、これでは量販は到底望めません。それ故、次世代フォレスターは次世代プラットフォームと共に登場するものと、小生は予測していたのです。

ところが、今回の発表の席上で、ハイブリッド仕様は約1年後に追加と公表されました。となれば、6代目フォレスターは次世代e-BOXERを搭載するのでしょう。ということは、THSユニットをSGPに収納する算段が付いた、と考えて良いのかも知れません。

クロストレック・ハイブリッドで問題だったのは、インバータユニットの配置です。水平対向エンジンを採用するが故に、インバータユニットをリヤオーバーハングに搭載するしか無かったのです。もし、トヨタのHVモデルのように、ボンネット内にインバータをレイアウト可能ならば、リヤにはバッテリを搭載するだけで済み、荷室侵食の問題は解消するでしょう。

次世代e-BOXERは、THSをベースとするハイブリッドユニットに、専用に新開発されるNAエンジンが組み合わされます。また、インバータにはSiCが採用されるでしょうから、ユニットの小型・高密度化も想像されます。これらを総合すると、インバータをエンジン後部上方に配置することが考えられます。ここはちょうど、スバルがインタークーラを伝統的に置いてきた位置そのもの。インバータの冷却用と称してインテークダクトが設けられたら、スバルファンは新時代の到来を大いに喜んで迎えてくれるでしょう。

 

6代目を待つのか善?意外にそうでもない、という話。

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さてさて、2024年春には米国市場に投入される、6代目フォレスター。これに伴って、現行のSK型フォレスターは残り半年のモデルライフとなります。ただ、これは米国仕様に限っての話。では、国内仕様は一体どうなるのでしょうか?

生産台数の多いフォレスターは、米国向けを含め全量を国内生産で賄っています。そのため、6代目フォレスターも年明けには左ハンドルモデルの量産試作が開始され、春には出荷が開始されることになるでしょう。

一方、国内モデルに関しては何の予告もないため、ここ1年はSK型の販売が継続し、1年後と予告されたハイブリッドの登場を待ってのデビューとなるものと思われます。そのため、凡そ1年の間、新旧モデルが並行生産されることになるはずです。

じゃぁ、6代目を待つのが善?いえいえ、一概にそうとも言えません。なぜなら、価格アップは間違いないからです。近年、各OEMは至極当然の顔で、フルモデルチェンジの度に10%近い値上げをしています。その中にあってスバルは良心的な方なのですが、それでも5〜7%の値上がりは間違いないでしょう。もし、そこにTHSの価格を追加したとすると、10%程度の価格アップが見込まれます。400万円が、450万円です。ローン60回払いなら、月々1万円のアップ。。。

ただ、考えてみてください。フルモデルチェンジしても、中の広さはほぼ同じ。となると、ユーザ側にとって値上がり分のメリットは薄い、とも言えるかも知れません。確かに、次世代e-BOXERとなれば、燃費改善は大いに期待できます。場合によっては、3割近い向上も可能かも知れません。ただ、それが燃料代でペイできるかと言えば、、、それは難しいでしょう。

つまり、SK型フォレスターも、悪くない選択肢なのです。突如発生したアルファード難民問題のように、フルモデルチェンジを待ってたら、高くて買えなくなってしまった!なんていう悲しいことのないように、SUVを考えている方はお早めの検討がオススメです。

 

2023年11月発表 2025 SUBARU FORESTER

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photo by SUBARU & CJH
 

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