NYショーに、新型アウトバック、新型ソルテラ、新規モデル・トレイルシーカー登場。 [2025年04月17日更新]

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スバルの未来を占う重要3モデル、ニューヨークオートショーで一斉に発表。
現地時間2025年4月16日、スバルはニューヨーク・オートショーにて大規模なラウンチイベントを開催しました。発表されたのは、驚きの3車種。ミッドサイズSUVへと完全進化を遂げた、スバルのフラッグシップモデル・新型アウトバック。そして、トヨタとの共同開発により誕生したBEVで、完全新規モデルとなるトレイルシーカー。続いて、スバル初の本格BEVである、ソルテラのビッグマイナーチェンジモデル。
では、スバルの次世代戦略を占う上で、最も重要な戦略車種3モデルについて詳しく見ていきましょう。



独立モデルとして再出発するフラッグシップモデル、新型アウトバック。
まずは、レガシィの軒下を出て、新たにフラッグシップとして独立モデルとなった新型アウトバックから見てみましょう。驚くべきは、そのスタイリング。その無骨さ、イカツさ、ゴツさは、スバルの過去に前例のないものです。
フロントエンドは、新型フォレスターの流れを汲むもの。但し、迫力は段違い。ヘッドランプユニットは2段式となり、アクセサリーランプ部分が独立したため、フォグランプと合わせ3段式のアピアランスとなっています。フロントグリルは、従来のヘキサゴン形状とは完全に決別し、垂直に大きく口を開けており、迫力あるフロントフェイスを形成しています。
ボディサイドに、何処と無くBH系の香りを感じるのは小生だけでしょうか。その理由は、恐らくドアハンドル下の凸面。ここに太く削られたキャラクターラインが原因でしょう。また、無骨なフェンダーガーニッシュと合わせ、BAJAの香りが漂います。目新しいのは、Cピラーのボディ同色ガーニッシュと、Dピラーの無塗装ガーニッシュ。視覚的に、太いピラーを感じさせることで、剛性感とタフネス感を演出しています。
リヤエンドも、従来にないもの。エンブレムを挟むようにリヤコンビランプをレイアウト。直線基調のイメージは従来にないもので、ガッシリとしたバンパー形状と合わせ、こちらもタフネス感を強く訴求するものとなっています。
直線基調のルーフラインと直立したリヤゲートにより、充実した室内スペースが確保されていることが想像されます。また、堅牢なルーフレールと余裕ある牽引能力によって、アウトドアライフをより充実したものにしてくれるでしょう。



パワートレインは、2.5LNAと2.4Lターボの2構成。アイサイトXは最新版?
プレスリリースによれば、グレード構成はPremium、Limited、Turing、Limited XT、Turing XT、WILDERNESSの6モデル。パワートレインは先代からキャリーオーバーで、伝統の2.5L水平対向4気筒と、2.4L水平対向4気筒ターボの2機種。XTには、2.4Lターボが搭載されるものと思われます。何れも、り8速マニュアルモード付きリニアトロニックとシンメトリカルAWDシステムが組み合わされます。X-MODEは全グレードに搭載され、新たにステアリング上のスイッチから作動可能となるようです。最低地上高は、213mmを確保。たっぷりとしたロードクリアランスにより、優れた走破性を確保しています。
アイサイトでは、新情報。「新型アウトバックの一部グレードは、指定された高速道路において、ドライバーの監視下でハンズフリーで最高時速85マイル(約135km/h)まで走行できるため、長距離運転時の疲労を軽減します。アドバンスド・アダプティブ・クルーズ・コントロール搭載のカーブの多い道路では、カーブ手前でプレカーブ・スピード・コントロールが車線内で減速し、運転を楽にします。(Google翻訳利用)」との表記があります。現在最新版のアイサイトは、国内では50km/h以下でのハンズオフのみ。これが、135km/hまで引き上げられるとすれば、相当に革新的なもの。さて、今後国内モデルに波及するのか、注目されます。





新型アウトバックのインテリアは、次世代スバルのインテリアデザインの試金石?
目新しいのは、インテリアデザイン。先ごろフルモデルチェンジした新型フォレスターのインテリアは、VN型レヴォーグの流れを汲むもの。ところが、BT型アウトバックも同一世代であったため、フルモデルチェンジに際してはインテリアの刷新が必須でした。ということは、この新型アウトバックのインテリアが、何れ登場するであろう国内向けモデルの次世代デザインを指し示す、ということになります。
注目は、エアコンパネルが再び物理スイッチ化されたこと。プレスリリースによれば、手袋をした状態でも操作可能とのこと。逆に言えば、そうしたネガがあった訳で、原点回帰もまた必然だったのやも知れません。
ディスプレイは縦型をやめ、横長に移行。メータパネルと合わせ、2面が確保されています。欧州OEMで流行している、やたらめったらディスプレイだらけにするセンスには閉口しますが、新型アウトバックのそれはシンプルで好印象。そもそも、インテリアは運転に要する機器のレイアウトが目的なのであって、ディスプレイ博覧会に何の意味があるのでしょうか。まぁ、縁のないハナシですので、この辺で閑話休題としましょう。
兎にも角にも、横型ディスプレイとメータパネルにエアコンスイッチパネルの組み合わせは、今後登場するスバル製モデルにも必ずや適用されるはず。このデザインを良く覚えておいても、決して無駄ではないでしょう。





標準モデルと同時発表となった、タフネス仕様のWILDERNESSに注目。
さて、米国市場でスバルSUVのイメージを牽引するのが、WILDERNESS(ウィルダネス)と呼ばれる、オールテレインタイヤを履く一連のシリーズ。新型アウトバックでは、追加モデルではなく、遂に標準モデルとの同時デビューとなりました。
フロントエンドは、エンブレムを廃し、ロゴをモールドする定番の手法。縦に走るフロントグリル脇のバンパーガード風ガーニッシュにより、より一層迫力を増しています。フォグランプやフールレールにはブロンズの加飾がなされ、無骨なイメージに洗練された印象を加えています。
WILDERNESSでは、最低地上高はさらに引き上げられ、230mmまでリフトアップ。これにより、アプローチアングルを18°から20°に。ランプブレークオーバーは19.4°から21.2°、デパーチャアングルは21.4°から22.5°へ増加。デュアルモードX-MODE及びオールテレインタイヤと合わせ、さらに走破性を強化しています。ラダーフレームは、静的荷重:360kg、動的荷重:10kgまで強化。いつでも、自由にオフロードアドベンチャーを楽しめるとスバルは主張しています。
なお、新型アウトバックは、北米専売。標準モデルは2025年後半が、WILDERNESSは2026年初頭の発売が予定されているとのこと。そう、残念ながら日本では買えません。。。なぜ、断言できるのかと言えば、BT型販売終了の際にハッキリと「後継モデルの予定はありません」との注意書きがあったから。無骨なスタイリングに興味を持った方には申し訳ございませんが、どうか悪しからず。ただ、他モデルのWILDERNESSには国内導入の可能性はあるはず。フォレスターやクロストレックのWILDERNESSが欲しい方は、是非ディーラにラブコールを。





ハードウェアは後期型ソルテラと共通?ちょっと長い、新型BEV・トレイルシーカー。
さて、続いて紹介するのは、未だ殆どがベールに包まれたままの新規モデル・TRAILSEEKER(トレイルシーカー)なるBEV。2026年初頭の発売との情報で登場した、この新型BEV。このモデル、一体何奴なのでしょうか。
目を引くのは、0-96km/h加速が4.4secとの情報。こうしたパフォーマンス条項は、トヨタ−スバル製BEVでは「エコ優先」の設計思想から敢えて排除していたもの。つまり、BEVの設計思想に大きな変化があったことが伺えます。バッテリ容量は74.7kWhで、航続距離は420km以上と公表されています。但し、性能値で明かされているのは、ここまで。これ以外は、依然としてベールに包まれたままです。
ボディサイズはソルテラ比で、全長:+152mm以上、全高:+25mmとのこと。つまり、ちょっと小さめとの小生の予想は的外れ。ソルテラより、寧ろちょっと長いBEVが誕生した、ということになります。
注目は、そのスタイリング。フロントエンドのデザインは、同時デビューの後期型(?)ソルテラとの共通点を多く見いだせます。ヘッドランプは、中央に横串1本に団子3個の構成。恐らく、上下6個のLEDが「六連星」を表現との意でしょう。その下には、角型のLEDフォグランプ。そして、センターはグリルレス。但し、軽いヘキサゴン形状のグリル状ラインが形成されています。その下にはロアグリルがあり、その両サイドをシルバーのガーニッシュが挟んでいます。
フロントフェンダーは、ソルテラ同様の無塗装。今回登場の後期型はボディ同色ですが、これは一部グレードとのこと。つまり、団子3兄弟ヘッドランプとグリルレスフェイスは、スバルBEV共通のアピアランスとなるのでしょう。
ボディサイドは、新型アウトバックと異なり、スリーク&スムーズ。リヤフェンダー等、面構成にもソルテラとの共通点を多く見出すことができます。その一方、グラスエリアは広く取られており、スバルの設計要件たる視界確保に力点が置かれたことが伺えます。また、ルーフレールは、見応えたっぷりのラダー形状。積載荷重がたっぷりありそうで、ここにもトヨタ風味はありません。見れば見るほど、トレイルシーカーは「スバル車として誕生した」と思わせてくれます。
一転してリヤエンドは、新型アウトバックと似たイメージ。横一文字のテールランプに、ゴツいリヤバンパーの組み合わせ。ただ、トレイルシーカーはエンブレムではなく、ロゴが配されているのは気になる処。



右ハンドル仕様は存在するのか?ヒントは、トヨタ版兄弟車の国内導入の有無。
さて、気になるのはトレイルシーカーが、トヨタの「どれ」なのか問題。先ごろ欧州で発表されたCH-R+とは、ボディサイズもシルエットも大きく異なります。別途、アーバクルーザーなるBEVも登場していますが、これは更に小さい。LEXUS RZは直近の登場ですが、こちらはソルテラの兄弟車。つまり、トヨタにそれと分かる兄弟車は存在していないように思われます。そう、スバル仕様が先に登場したということです。この事実は、トヨタとスバルの対等性と蜜月を示すものであり、スバルというブランドの持続性を大いに勇気付けるものとなるでしょう。
また、トヨタ版兄弟車が、どれだけ独自のスタイリングを有しているか、も気になるトコロ。ソルテラがまんまbZ4Xだったことは、スバルファンの動機を素晴らしく萎えさせる原因となりました。ただ、欧州発表のbZ4X後期型と、今回発表のソルテラでは、フロントエンドに異なるデザインを敢えて採用しているように見えます。この点を考慮すれば、トレイルシーカーはトヨタ版兄弟車とは大きくスタイリングを変えて登場している可能性が高いと言えるでしょう。
今回の発表では、トレイルシーカーが世界戦略モデルなのか、それとも北米専売車種なのか、スバルは一切公表していません。トドのつまり、右ハンドル仕様が存在するのか、判然としないのです。もし、トヨタ仕様に右ハンドルが存在するのなら、トレイルシーカーが国内発売される可能性はゼロではない、と言えます。しかし、スバルにとって喫緊の課題は、BEVモデルの国内投入ではなく、BEV本格生産へ向けた生産拠点の再編成。国内版の投入を急ぐ必要は何処にもありません。ただ、トランプ関税対策で、BEV生を現地生産とするのなら、国内工場のBEV生産設備は余剰となりかねません。その対策として、早期にトレイルシーカーが国内発売される可能性も考えられます。
かねてより、トヨタとの共同開発BEVの自社生産化を公表しているスバル。このトレイルシーカーは、果たして「何処産」となるのでしょう?群馬県か、それともトランプ関税を考慮して急遽SIAで生産するのか、注目される処です。

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