究極のレガシィとしての輝き。「レガシィB4 2.0GT DIT EyeSight」 [2014年11月24日更新]
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スバル「レガシィB4 2.0GT EyeSight」という輝き。
北米市場をメインターゲットとすべく過去と隔絶するかのように一気にサイズアップを果たし、プレミアムスポーツセダンとしてこの世に生を受け、スバルの新時代を切り拓いた5代目「レガシィ」。それが、2014年6月30日をもってその役目を終えたBR/BM型「レガシィ」でした。このBR/BM型、北米市場では空前のヒット作となり、当時下降基調を辿っていたスバルの業績を一気に立て直した立役者でもあります。
今回紹介させていただくのは、2012年9月に追加になったスバル「レガシィB4 2.0GT EyeSight」。搭載される「FA20DIT」エンジンは、たった2Lの排気量から300psを絞りだす、当時新開発の直噴ターボユニット。これをリニアトロニックに組み合わせ、「VTD-AWD」と「ビル足」で受け止める。これが、このクルマのレシピです。
高出力と高燃費を両立する新世代ボクサーターボ「FA20DIT」。
「BRZ/86」への搭載を目的として開発された2L水平対向4気筒「FA20」型に、ハイスペックを目指して直噴ターボユニットを追加したのが「FA20DIT」・・・というのは、コンセプトの時点でのハナシ。スバルのエンジニア達がその出力目標を達成するために、微に入り細をうがつ改良を重ねた結果、共用部品はほぼゼロという贅沢なエンジンが完成。そのうえ、登場時点ではレガシィにのみに搭載される専用エンジンでした。
ボア・ストロークは86mmのスクエアで仕立て、圧縮比はターボエンジンとしては高めの10.6としてコンパクトな燃焼室を実現、スバル独自開発の直噴ヘッドを組み合わせ、ツインスクロールターボで過給。その結果、たった1998ccの排気量ながら、最大出力221kW(300PS)/5,600rpm、最大トルク400N·m(40.8kgf·m)/2,000〜4,800rpmを絞りだしつつ、12.4km/Lという高い環境性能も実現しています。高出力かつ高燃費という、まさにスバルの新世代ボクサーターボとして、「FA20DIT」は華々しいデビューを飾ったのです。
300psに到達するそのパワーは、耐トルクを一気に400N·m級まで引き上げたスポーツリニアトロニックに注ぎ込まれます。このトランスミッションには「仮想」的に8段が刻まれており、マニュアルモードではパドルを使用してシフトワークを愉しむことも可能です。また、出力特性は「SI Drive」を使って、3モードから任意に選択可能。最も刺激的な「S#」では、リニアトロニックが固定ギア比モードとなって、そのあふれるパワーを存分に味わうことができます。
タイヤにトラクションを分配するのは「VTD-AWD」と呼ばれるAWDシステムで、ハイスペックの限られたグレードにしか設定されないもの。トルクは45:55とリヤに多めに配分され、理想のスポーツドライビングをアシストします。
スパッと鮮やかに駆け抜ける、大人の走り。
この「2.0GT DIT EyeSight」、その仕立てはあくまで「大人」向け。近いスペックを有する「WRX STI」が持つようなガッツリ感は無く、あくまで全てをコントロール下で愉しむのが信条。キリキリとワインディングを駆け巡るよりも、余裕のクルージングをこなしつつ、スパッと鮮やかにハイウェイを駆け抜ける。そんな瞬間に、このモデルの魅力が際立ちます。
右側車線で前方視界がスパッと開けたその瞬間、ボクサーターボのパワーを一気に解き放つ。真っ赤に輝くスピードメータの針は、まるでタコメーターのそれの如く、一気に吹け上がっていきます。これぞ、スバルのボクサーターボ。下から沸き上がるように溢れるトルクを、顔色ひとつ変えずにAWDが余すところなく路面に伝えていきます。
プレミアムクラスにランクアップしたレガシィですが、成り立ちはボクサーターボ+シンメトリカルAWDという理想のパッケージングを有するスポーツセダン。ハイレベルなコーナリングパフォーマンスを持ちつつも、そのコーナリングマナーはあくまでクール。WRX直系のシャシーゆえの「ホット」なコーナリングパフォーマンスを有するレヴォーグとは対照的です。特に、クリッピングポイントから強めのトラクションを掛けていった際も、「2.0GT DIT EyeSight。はニュートラルステアをクールにキープして、ドライバーの右足にさらなる勇気を求めます。
中古車のご案内:試乗車「レガシィB4 2.0GT EyeSight」
2014年夏、スバルは「WRX S4」を発売。「FA20DIT」のみをラインナップするハイパフォーマンススポーツセダンとして、「レガシィB4 2.0GT DIT EyeSight」の新たなる後継車に位置づけられました。結果として、今回紹介する「レガシィB4 2.0GT DIT EyeSight」がラインナップされていたのは、たった2年。その価格設定がプレミアムクラスに並ぶものであったこと、レガシィのうち殆どをツーリングワゴンが占めていたこと、これらの要因が重なって「レガシィB4 2.0GT DIT EyeSight」は中古車市場でも特に希少なモデルとして知られています。
今回紹介する個体は、試乗車として当店で使用していたもの。ボディカラーは特に人気が高いサテンホワイトパールで、STIフロントアンダースポイラーを装備しています。もう、新車でご購入することはできないハイパフォーマンス「レガシィB4」。ぜひ、この機会にご検討ください。もちろん、試乗も可能です。気になる方は、お気軽にお問合せください。