スバルの今後を占う。その2〜2016年のスバル〜 [2015年12月29日更新]

インプレッサ 安全
 
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スバルの今後を占う その2
 
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2015年12月29日 2016年のスバルに大注目。
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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

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スバルは何処へ向かうのか。

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新型車種のない落ち着いた1年となった2015年。2016年はどのような1年となるのでしょうか。富士重工業の中期経営計画「際立とう2020」の内容と最新情報を踏まえて、それぞれの項目ごとにまとめてみたいと思います。

アイサイトの登場と北米でのヒットによって、スバルのイメージは大きく変わりつつあります。この先、スバルは何処に向かうのでしょう。

「際立とう2020」からは「よりスバルらしくあろう」という強い思いが伝わってきます。これまでの歴史とこれからの未来を、スバルは「安心と愉しさ」という言葉に集約しました。世界一安全で、走りのよいクルマ。それが安全安心に繋がり、カーライフ全体を豊かにするという考えです。スバルは、この考えに基づいてさらなる進化を遂げていきます。

VOLVOが丸くなり、メルセデスがポップになろうとも、スバルはずっとスバルであり続ける。それがスバルの目指す未来です。

 

次世代プラットフォーム「SGP」の登場。

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2016年には、次世代プラットフォーム「Subaru Global Platform(SGP)」が登場します。採用第一弾は、2016年発表の次期「インプレッサ」です。向こう十数年に渡って、スバルで製造されるすべての乗用車はこのプラットフォームをベースに開発されます。その良し悪しは、スバルの今後を大きく左右することになるでしょう。

「SGP」の開発コンセプトは「安全と愉しさ」というスバルの企業コンセプトに概ね合致するものであり、コストダウンや生産性といった言葉がないのがスバルらしいところです。その詳細は右記の通りです。

近年、世界各国における衝突試験は厳しさを増しています。世界でもっとも厳しい「スモールオーバーラップ衝突試験」では、64km/hの運動エネルギーを前面25%で受け止めます。Aピラーに衝突エネルギーを集中させず、効率よくサイドフレームにエネルギーを分散させる構造が求められます。スバルはこの試験でもハイスコアを獲得していますが、「SGP」では世界No1の安全性能を堅持しつつ、さらに厳しい衝突試験に対応する構造を備えて登場します。

「動的質感」は、2014年にスバルが対外的に掲げた開発テーマです。エクステリア、インテリア、サウンドと静粛性、足廻り、走行安定性など、それぞれを丹念に詰めていくことで、クルマ単体としての完成度をさらに一段高いレベルに押し上げるのが目的です。スバルは海外ではアッパークラスのブランドとして認識されており、そのイメージに見合った完成度のモデルを目指しているのです。その効果はすでに現れており、2014年以降に年次改良されたモデルは大幅に足廻りを刷新されて再登場しています。

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S直噴ユニットの拡大展開と燃費向上。

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「際立とう2020」では、2017年に気筒停止、2018年にリーン燃焼とあります。エンジンは全ユニットが直噴化され、ターボエンジンだけでなくNAユニットもすべて直噴化されることになります。

直噴化のメリットは希薄燃焼化にあります。緻密な噴射制御を行い、より少ない燃料での着火を可能にします。加えて、積極的なEGRによって直噴化のメリットをさらに引き出すことが可能です。直噴ユニットは過給器との相性にも優れているため、現在では世界的にダウンサイジングされた直噴ターボが主流となりつつあります。

スバルでは気筒数の削減は不可能なため、全ユニットをダウンサイジングターボ化することはできません。FB16やFB20といったNAユニットは、NAのまま直噴化が図られるでしょう。FB25は、FB16DITかFA20DITで置き換えて廃止される可能性があります。国内展開されない6気筒のEZ36は、FB系をベースに全刷新される可能性が大で、直噴ヘッドと気筒休止を導入してダウンサイジングした先進的なユニットに生まれ変わるでしょう。

どちらにしても、2010年代に登場したFB/FA系を全面刷新するとは考えにくく、腰下の設計は維持したまま2020年代まで継続できるメカニズムと性能を実現して性能向上を図ることになるでしょう。

 

次期「インプレッサ」の登場。

2016年の最大の話題は、次期「インプレッサ」のワールドプレミアです。今後10年のスバルを占う新型の発売は2016年秋。次世代プラットフォームに新型直噴ユニット搭載という、スバル渾身の一作の登場まであとわずかとなりました。

前述のようなメカニズムの進化はもちろんですが、デザインフィロソフィーの進化も見逃せないポイントです。「DYNAMIC×SOLID」という新しいキーワードは、次期「インプレッサ」のエクステリアに躍動感と走りのイメージを創出します。スバルは「デザインコンセプトと市販モデルの落差が大きい」という不名誉なランキングで昨年TOP10入りしましたが、次期「インプレッサ」はこの不名誉な勲章をついに払拭することでしょう。詳細はコチラ。

北米市場を念頭に、全幅は1800mm近くまで拡大される可能性があります。BP型「レガシィ」はおろかBR型に匹敵するサイズまで大型化する、次期「インプレッサ」。ただ、どんなに進化しようとも、安全最優先の考えは変わりません。進化はしても、変化はしない。それがスバルらしさです。ワールドプレミアまで、あと3ヶ月少し。楽しみに待ちましょう。

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次世代ハイブリッドはいつ登場するのか。

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「際立とう2020」には、2017年:北米ZEV規制対応PHV投入、2018年:次世代HV順次展開とあります。不可思議なのは、2018年投入のHVには「次世代」と銘打ちながらも、2017年のPHVには「規制対応」としか記されていない点。システムがより複雑なPHVが先行するのも非常に奇妙なことです。2017年のPHVは「本流」ではないのでしょうか。

スバルは2018年に「トライベッカ」後継の北米専売7シーターSUVを投入します。吉永社長のコメントにはHVもしくはPHVといったキーワードもなく、手堅いスバルがPHVをいきなり海外生産というのも考えにくく、このSUVがPHVであるとするのは難しそうです。ZEV規制はカリフォルニア州が義務付ける環境対応規制であり、スバルとしては対応急ぎたいところ。となると、トヨタからクルマごと供給を受ける可能性もゼロではありません。次期「XV」がPHVであるとの説もありますが、もう少し情報を待ちたいところです。

一方の次世代HVは、どのようなものでしょうか。「VIZIV FUTURE CONCEPT」では、エンジンはFB16DIT、リヤアクスルと同軸上に1モータを配してプロペラシャフトを廃止するとしています。新型「プリウス」の4WD仕様に酷似しますが、水平対向エンジン縦置きの構成ではそのまま流用は不可能。実際にはFR系HV用ミッションをベースに、フロント2モータ+リヤ1モータの構成となるでしょう。リヤをエンジンから切り離したHVで、スバルの掲げる「動的質感」を実現するのは非常に困難な作業となるでしょう。

 

次期「エクシーガ」は存在するのか。

2008年に登場した「エクシーガ」は、「レガシィ」の走りとミニバンのユーティリティを両立すべく開発されました。2015年には「クロスオーバー7」として、SUVテイストを取り入れて更なる進化を遂げました。そろそろ新型の登場を期待したいところですが、後継モデルの投入はあるのでしょうか。

先述の7シータークロスオーバーは前述のとおり北米専売となる模様で、国内導入はされません。「トライベッカ」よりもさらに大型となればそれも仕方ないことですが、国内のスバルユーザーには3列シートを望む声も少なくありません。

スバルは2012年に軽自動車の生産を終了しました。国内専売の軽自動車にリソースを割くよりも、世界中に投入可能な主幹車種にリソースを集中するのは、好調な業績から見ても正しい選択だったといえるでしょう。この側面から国内ミニバン市場を考えると、導き出される結論は同じ。「エクシーガ」の後継車が登場する可能性は限りなくゼロに近いと思われます。望み薄と思われますが、7シータークロスオーバーの日本上陸か次期「フォレスター」の7シーター版の登場を期待しましょう。

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次期「BRZ」の存在は、リップサービスか。真実か。

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「BRZ」は、トヨタと富士重工の共同開発により2012年に誕生したスポーツカーです。兄弟車の「86」は、日本の車好きの期待を一身に背負って登場、チューニングのベースとしても世界中で愛されています。5年の歳月を掛けて開発されたシャシーは新設計のFRで、エンジンをより後方に搭載して良好な重量バランスを実現しています。

これだけ成功したモデルにも関わらず、未だに次期型の情報はありません。それどころか、トヨタは次期型について別の共同開発先を模索しているようです。「BRZ」単体では販売台数は限られており、専用FRシャシーの継続は現実的ではありません。ところが、吉永社長は次期型の存在を明言しているのです。

スバルが「BRZ」を継続するのであれば、次期型の登場は主力車種の開発が一段落する2018年以降。となると、次世代プラットフォーム「SGP」の使用が現実的です。しかし、AWDを前提とする「SGP」の場合、エンジン搭載位置はフロントアクスルより前方。つまり、重量バランスは悪化します。ならば、いっその事シンメトリカルAWDにハイパワーボクサーターボ・・・と胸踊るところですが、それでは「WRXクーペ」・・・。次期「BRZ」は、ただのリップサービスなのでしょうか。

一方の「86」は、5ps出力アップを伴うマイナーチェンジが近々予定されており、その動向にも注目です。

 

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