XVが、さらなる進化。熟成極まれるE型が誕生。 [2020年09月07日更新]

クロストレック
 
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XVが、さらなるマイナーチェンジを実施。
 
2020年9月4日 フロントエンドのデザインを変更。E型に進化を遂げる。

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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

お問い合わせ:0566-92-6115

担当:余語

 

C型→D型へのマイナーチェンジに続き、D型→E型にさらにマイナーチェンジ。

2020年夏、スバルは史上初(?)の珍事態。商品改良に備え、インプレッサ、XV、フォレスター、レヴォーグが受注を停止。WRX STI、レガシィB4、BRZは受注を終了。結果、アウトバックが年次改良を行うまで、「現行車種」がWRX S4のSTI Sportの1モデル1グレードのみとなったのです。

しかし、8月20日には新型レヴォーグが先行受注を開始。そして、XVが9月6日にマイナーチェンジを発表。漸く、スバルの店頭にも活気が戻りつつあります。

さて、今回は昨年のC型→D型へのマイナーチェンジに続き、D型→E型への更なるマイナーチェンジを実施した、XVについて詳しく見ていきましょう。今回のマイナーチェンジの最大のポイントは、エクステリアの変更です。フロントエンドのデザインが見直され、「前期型」との差別化を図っているのです。また、これに加えて足廻り等も「後期型」仕様に進化した他、ボディーカラーも見直しが行われています。

 

現行XVの歩んできた足跡を振り返る。

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現行XVが国内デビューしたのは、2017年春。ベースとなる現行インプレッサ・スポーツのワールドプレミアから、ちょうど1年を経ての登場でした。ちなみに、両者は常に同じ型式が充てられるため、XVにはA型は存在せず、B型からのスタートとなっています。

発売当初は、1.6LNAと2.0LNAの2種で、全グレードAWDの構成。続いて、2018年夏には新たに「e-BOXER」搭載グレードAdvanceが、最高峰グレードとして追加。同じ頃には、米国限定でZEV規制対応用にPHVが登場しています。マイナーチェンジは、2019年秋。インプレッサの後期型への刷新に時期を合わせ、グレード構成を大幅変更。2.0LNAモデルは全廃され、2.0Lモデルはすべてe-BOXER搭載グレードのみとされていました。

更なる変化は、2020年6月。米国向けCROSSTREKが先んじて、マイナーチェンジを再実施。2019年時に見送られたデザイン変更を、このタイミングで実施。これに合わせ、2.5LNAを搭載した米国専用最高峰グレード「Sport」が誕生しています。

そして、2020年秋。米国に遅れること3ヶ月。再マイナーチェンジが日本国内でも実施されることとなったのです。

 

フロントエンドのデザインを刷新。インテリア、ホイールにも変更多数。

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今回のマイナーチェンジ、最大のニュースはフロントエンドのデザイン変更です。

Advanceで比べれば、その変化は明らかでしょう。フォグランプカバーはキバの如く上方に食い込むような形状に変更され、内側のラジエータグリルと無塗装部分が連続するように形状変更されています。ラジエータグリルを取り囲む無塗装部分は、面積を拡大。フロントエンドのボディ色面積はかなり減少しています。また、フロントグリルの横一文字のバーはグッと太くなり、Advanceではここにブルー加飾が追加されています。これらの変更により、フロントエンドの視覚的重心はより高い位置に置かれることとなり、まるでをリフトアップしたかの如き視覚的効果を与えることでしょう。

また、フロントグリルにはインプレッサ同様にカメラを追加。メーカーオプションのアイサイトセイフティプラス(視界拡張)に、フロントビューモニターが追加されています。

意外と手の込んだ変更となったのが、アルミホイールです。先代XV以来のブラック塗装+切削光輝は維持したものの、☆型を主体とする5本スポーク形状から大きく飛躍。より複雑で手の込んだ造形へと進化しています。特に、17インチ仕様は、6角形状の穴が10個設けられ、まるで2ピースホイールの様な斬新な形状となっています。

続いては、インテリアに目を移します。これまで、Advanceで好みが分かれていた「ブルー内装」を一新。ハイトーンのグレーが廃され、ブラック/ネイビーの落ち着いた雰囲気へと刷新されています。これまでちょっと派手感が強過ぎる余り、Advanceを躊躇していた方々には朗報でしょう。

また、変更はAdvanceだけに留まりません。2.0L系のe-BOXER化によって注目が集まる1.6i-Lは、各部オレンジステッチやシート表皮など2.0L系同等のインテリアにグレードアップ。これにより、お得感を強めています。ただ、シフト周りやステアリング、エアコン等は、1.6L仕様のまま存置されています。

 

グレードごとの専用色が多数設定された、複雑なボディカラー設定。

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もっとも複雑化したのが、ボディカラーです。私ども営業は、把握するのに暫く苦労することになるでしょう。前期型では、ラグーンブルーパールのみがAdvance専用色。そして、クリスタルホワイトパールのみオプション設定でした。ところが、後期型ではグレードごとに専用色がラインナップされていて、実に複雑なのです。では、グレード専用色を整理してみましょう。

ラグーンブルー・パール:Advanceのみ

プラズマイエロー・パール(新色):Advance、2.0e-S EyeSight、2.0e-L EyeSight

ホライゾンブルー・パール:Advance、2.0e-S EyeSight、2.0e-L EyeSight

ダークブルー・パール:Advance、2.0e-S EyeSight、2.0e-L EyeSight

ラピスブルー・パール:1.6i-L EyeSight、1.6i EyeSight

もっとも、衝撃を受けるのが、完全なる新色のプラズマイエロー・パールでしょう。従来にはない色合いとあって、注目を浴びるのは間違いありません。

注意したいのは、濃紺系のダークブルー・パールとラピスブルー・パールです。ラピスブルー・パールは若干赤系が強めで、色合いも明るめ。一方、ダークブルーは純青系で、色合いも濃い目です。ダークブルー・パールの場合、曇天や夜間はブラックと見紛うの濃い色合いです。一方、新設定のホライゾンブルー・パールは、これまでのクォーツブルー・パールよりも彩度が高め。

ボディカラーは、カタログ写真とは大きくイメージが異なります。もし、悩んでおられる場合は、検索サイトで「カラー名+モデル名」で画像検索するのがベストです。それでも心配な場合は、試乗車検索で希望色の試乗車配置店を調べた上で、ご自身の目で判断なさるのが良いでしょう。

 

ゴツゴツ感を解消し、動き出しからしなやかでスムーズに動く足廻りへ。

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2019年秋のマイナーチェンジ以降、後期型仕様となっていたインプレッサの足廻りに仕様を合わせ、この度XVの足廻りも後期型仕様に変更されています。具体的な変更点は、フロントサスペンションのスプリング形状変更が挙げられます。これにより、C型以降順次改良が行われていた、フロントクロスメンバー及びリヤサブフレームの溶接部位見直しに、全体を符合させていく作業が行われています。

資料によれば、動き出しからしなやかでスムーズに動くことを意識したとあり、前期型のフロントサスペンションにこれに類する改善点を見出していたものと思われます。理由は定かではないものの、前期型にあたるA〜C型に比して、小生の乗るD型XVではゴツゴツ感が否めません。特に、高架路の継ぎ目等でこれを強く感じます。この粗いゴツゴツ感は、小生の同じく所有する前期型インプレッサ・スポーツ(18インチ仕様)よりも明確なため、戸惑いがあったのも事実です。もしかすると、溶接部位の見直しによる「硬さ」が悪さをしているのかも知れません。

そこで今回のE型では、少振幅時のフロントスプリングの減衰力を弱めつつ、ダンパーにより積極的に仕事をさせる方向にセッティングを改めたものと思われます。これにより、突っ張り感を解消しつつ、スタビリティを維持していくのが狙いなのでしょう。

ただ、机上では何とも言えません。また、E型の試乗車が到着した折に、改めてインプレッションをお届けすることとしましょう。

 

まったく新たな、e-BOXER変速制御技術「e-Active Shift Cotrol」とは。

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今回まったく新しい制御ロジックとして、アダプティブ変速制御「e-Active Shift Control」が導入されています。この「eSC」は、e-BOXERのみに適用される変速制御であり、「S」モード時でのスポーツ走行時の不用意な回転数低下を抑えつつ、より積極的な加速を実現するものです。

ECUが、ドライバーの積極的なコーナリングと判断した場合、コーナー進入時にダウンシフトを行いつつ、回転数を高めに維持。旋回中はリニアトロニックのギア比を固定として、車速と回転数に一貫性を与えます。これより、レスポンスとダイレクト感が改善され、より緻密なラインコントロールが可能になります。そして、コーナー脱出時はモータアシストの積極援用することで、「S」モードより鋭い加速特性と鋭敏なレスポンスを確保して、痛快なコーナリングモーションを演出します。

また、下り坂ではエンジンブレーキを積極的に使用。ブレーキングをアシストすることで、その使用負荷を低減します。

eSCは、e-BOXERの持つ優れたレスポンスをより刺激的に引き出す、まったく新たな制御ロジックだと言えるでしょう。本来、自然吸気エンジンはターボに比して、素直なトルク特性と優れたレスポンスを持っています。ただ、CVTであるリニアトロニックは、このメリットを充分スポイルし得る機構であることは否めない事実でしょう。

そこで、e-BOXERでは、これをモータアシストで補うことで「レスポンスの谷間」を埋め、そのネガの解消を図ってきました。eSCは、その方向性をさらに積極的に拡大適用し、スポーツ走行時のレスポンス改善に繋げてきたのです。

電動化を積極活用した車両制御は、まだ発展途上の領域です。今後は、アクティブトルクベクタリングと連動し、より積極的なコーナリング制御を実現するよう開発が進められていくことになるでしょう。

 

新型レヴォーグばかりに注目が集まるけど、XVは本当によく出来たクルマです。

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今回のマイナーチェンジにより、2代目XVはいよいよモデルライフ後半戦に突入していきます。新型レヴォーグの華々しい登場に比べれば、注目度が低いのも事実でしょう。ただ、だからと言って、手を抜かないのもスバルらしい処です。

正直、インプレッサ/XVは想像外の苦戦が続いています。先代GP系とは、比べ物にならない程飛躍的進化を遂げているにも関わらず、飛び道具が少ないのか、話題に乏しいのか、注目度が落ちているようにも感じています。ご来店の皆様は、新型レヴォーグのことばかり。。。

小生は、インプレッサ/XVはスバルラインナップ中で、もっとも高いコストパーフォーマンスを持っていると考えています。この価格帯で、これだけのクォリティを備えている車種は、そうそうありません。特に、スバル伝統のその「走り」は、実に素晴らしいものです。是非、お近くのスバル店でその進化の真価をお確かめいただければと存じます。

さて、E型XVは9月4日に発表され、10月8日に発売開始となります。この頃には、まだ登場していない兄弟の内容も詳しくお伝えできることでしょう。是非、楽しみにお待ち下さい。

 

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