試乗記事追加:新型『アウトバック』試乗車ついに登場。 [2014年10月26日更新]

和泉店 レガシィ アウトバック 試乗
 
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デビューから2年半。漸く新型アウトバックが国内発...

2021年08月04日 クラブ・スバリズム

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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

お問い合わせ:0566-92-6115

担当:余語

 

新型「アウトバック」ついに現わる。

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10月24日に発表となる新型「アウトバック」。発表を間近に控え、スバルショップ三河安城和泉店に試乗車となるブラックの「Limited」が10月22日にデリバリーされました。

「アウトバック」としては5代目、「レガシィ」としては6代目となる今回のBS型「アウトバック」。上質さをテーマに、ワンクラス上のクオリティを目指した新型「アウトバック」は、フラッグシップモデルとしての重厚感と威厳に満ちています。また、先代BR型「アウトバック」で顕著だったデザインのアクの強さは影を潜め、誰でも親しめるデザインとなったのも特徴です。

まずお伝えしたいのがエンジンサウンド。BH型を思い起こさせるような、懐かしいボクサーサウンドが帰ってきたのです!ノイズはきっちりカットされながらも、エンジンサウンドが室内に明瞭に響きます。もっと踏みたい!そんな衝動に駆られてしまうそのサウンドは、まさにレガシィ。レヴォーグでさえ、こんな魅力的なサウンドは持っていません。

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フラッグシップモデルならではの充実の装備の数々。

「レヴォーグ」になくて、「レガシィB4」「アウトバック」にあるもの。その代表的なものが、リヤベンチレーションです。センタコンソール後方に2つのエアダクトがあり、リヤシートだからといって我慢を強いられることはありません。リヤでゆっくりと寝転びたい、という希望をお持ちの方には特にうれしい装備でしょう。

今回新たに加わった全席シートヒータ。シートヒータは、先代では本革シート仕様のみ前席に装備されていましたが、今回では全グレードの全席に標準装備となりました。温度調節は、フロントは3段階、リヤも2段階で変更可能。エアコンで室内を暖めるよりも早く体が温まるので、これからの寒い季節には重宝する装備です。

シートポジションメモリー機能がファブリック仕様にも装備され、全グレード標準装備となったのもうれしいニュース。もちろん、この装備も「レガシィB4」「アウトバック」のみに許されたものです。

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全く新たなインテリアデザイン。

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現行GP/GJ型「インプレッサ」の登場以来、「XV」「フォレスター」「レヴォーグ」「WRX」と、基本デザインが共有されてきたスバルのインテリア。しかし、「レガシィB4」「アウトバック」では、その全てが専用デザインとなりました。

一見して、クオリティが格段に向上しているのが分かります。スバルが掲げたテーマは「上質さ」。各種トリムや各種パネル、スイッチ類の品質感が一気に向上、落ち着いた雰囲気と共にスバルのフラッグシップモデルにふさわしい、安心感のあるインテリアデザインとなっています。

メータークラスターは、左右のメーターを収めた2つのリングとマルチファンクションディスプレイで構成されています。マルチファンクションディスプレイは解像度が向上して、より多くの情報が表示されるようになりました。写真ではメーター証明がブルーになっていますが、この色は10色からセレクト可能。気分に合わせて、変えてみるのもいいでしょう。

スバルのアイサイト仕様車には、多数のステアリングスイッチが装備されています。ほとんどは走行中に使用する全車速追従機能付クルーズコントロール用のスイッチなのですが、デザインの見直しによってスイッチが分かりやすくなり、操作性が著しく向上しています。

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広大なラゲッジルーム。その使い勝手は、どうなのか。

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「アウトバック」の魅力は広大なラゲッジルーム。前回当店で計測した測定法に基づいて測定したのが、上記写真です。フォレスターよりも170mm長く、240mm広いサイズとなり、リヤシートを倒せばその奥行きは1900mmに達します。これならば、足を伸ばして寝れる!というサイズです。

トノカバーは、「アウトバック」では標準装備となります。このトノカバーは、床下のマルチボックスにスッキリ収納可能。このマルチボックスにもたっぷりとした深さがあり、様々なモノの収納に重宝しそうです。

アウトドアシーンでは、リヤゲートを開けてそこに腰掛ける方も多いと思います。そんな方には、カーゴステップパネルがおすすめです。腰掛けると膝裏にバンパーが擦ってしまうのです。バンパーにキズを作らない意味でも装着しておいた方がいいかも知れません。

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3000rpmあたりから感じられる「帰ってきたボクサーサウンド」

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明らかに進化を見せた「ボクサーサウンド」。サウンドを求めてBH型を懐かしんでいる皆さまには朗報です。

静粛性の向上と魅力的なボクサーサウンドの演出は、半ば相反する命題でもあります。そこでスバルは、低回転領域では静粛性を向上させつつ、高回転領域で吸気系にサウンドチューニングを実施した様子。日常使用する低負荷・低回転領域ではこれまでと変わらぬサウンドながら、2500rpmを超えて右足に力を込めていくと力強いボクサーサウンドが顔を覗かせます。

シフトレバーをマニュアルモードに入れ、メーター照明がオレンジに切り替わると、思わず右足に力がはいるのは「スバリストの性(さが)」。景色が流れを速め、タコメータの針が3000rpmを超える頃、ドライバーは「あのボクサーサウンド」に心地よく包まれていきます。思わずもっと回したくなる、パドルを使って積極的にシフトしたくなる。ここ数年スバルでは感じなかったあの「興奮」を味わうことができます。

そう、新型「アウトバック」いも、スバルのスポーツマインドが確かに息づいているのです。

 

さらに進化したアイサイト、EyeSight ver.3搭載。

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アイサイトにおける大きな変化は、「全車速追従機能付クルーズコントロール」のコントロールパネルが変わったこと。ボタンの配置が変わっただけでなく、車速設定スイッチの機能が変更されています。これまでは「up」「down」を操作すると5km/hごと、長押しすると1km/h刻みで変化していました。しかし、新型「レガシィB4」「アウトバック」では2段階スイッチとなっており、浅く押すと1km/h刻み、深く押すと10km/h刻みとなっています。

アイサイトがver.3に進化したことによって、視認距離は一気に40%拡大。より遠方の車両の走行状態を勘案することで、追従コントロールの速度変化がより穏やかになっています。

今回、新型「レガシィB4」「アウトバック」には「車線中央維持」機能は搭載されていません。そこで、「車線逸脱抑制」機能(※注)をテストしてみました。

アイサイトでお馴染みの追従コントロールをセットし、「車線逸脱抑制持」機能が使えるようになる65km/hを超えます。緩くカーブしたレーン内で直進状態のままステアリングを保持すると、クルマは車線外側の白線へ近づいていきます。すると、やさしく諭すように穏やかにステアリングにアシストが入り、警告音と警告メッセージとともにクルマは車線中央へ進路を戻されます。アシストが入るのは、白線との距離がだいたい30cm前後になった頃。「レヴォーグ」のそれよりも数段穏やかなリアクションに驚かされました。

※注:この機能はあくまで、不意の車線逸脱による事故を抑止するための機能です。この機能を前提に「手放し運転」などは決してしないでください。

 

「STABLEX-Ride(スタブレックス・ライド)」の効果は如何に。

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新型「レガシィ」「アウトバック」において、初めて投入された新機軸が「STABLEX-Ride(スタブレックス・ライド)」。上級グレードの「Limited」にのみ標準搭載される新開発ダンパーです。新開発バルブの採用とストラットシリンダ径拡大(32 mm→35mm)によって、ピストン速度低速域での減衰力応答性向上と、高速域での減衰力抑制が可能になり、結果として操縦安定性と乗り心地性能を共に向上させた、とのこと。

走りだしてすぐに確認できるのは、このダンパーのもたらす「フラットライド感」です。コーナーへの進入時にブレーキングで荷重移動が掛けると、「アウトバック」は4輪均等にジワッと荷重をのせていきます。そこから、ステアリングを切り込んでいくと、フラットな姿勢をキープしたままながらスルスルっとコーナーを脱出。SUVで明確に現れる、不安なノーズダイブやロールを経験することはありません。それでいて、高いコーナリングGを掛けていても馬脚を現すことなく、路面のアンジュレーションやギャップは細やかにサスペンションが動いて、きれいにショックを吸収する懐の深さがあります。

そのコーナリングマナーは鮮やかというより「穏やか」というべき。ただ、それこそが「アウトバック」の世界観を見事に表現しているといえるでしょう。

 

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