スバルショップ三河安城の最新情報。伝統のタフネスさと抜群の走破性。都会的なイメージと機敏な走り。XVの魅力に迫る。| 2020年2月1日更新
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e-BOXERは、常時全輪を駆動可能なスバル独自のマイルドハイブリッドシステム。
ラインナップは、1.6LのNAエンジンと、2.0L直噴NA+マイルドハイブリッド(e-BOXER)の2仕様。1.6Lは、廉価版の1.6i EyeSightと、1.6i-L EyeSightの2つのグレード構成。
2.0Lは、今回のマイナーチェンジで非ハイブリッドモデルを廃止。e-BOXERに集約しています。こちらは、17インチ仕様の2.0e-L EyeSightと、18インチ仕様の2.0e-S EyeSight。そして、専用ルックスを持つ上級グレードAdvanceの3グレード構成。
e-BOXERは、2.0L直噴NAエンジンにコンパクトなモータを追加したもので、積極的にエンジンを停止しつつ、「トルクの谷間」をモータトルクで補うことで、燃費向上とレスポンス向上を図ったシステムです。レイアウトの都合上、モータサイズは限られたものとなっています。そのため、モータ出力は小さく、全加速力をモータのみで負担するのは不可能。EVモードは、極低負荷領域及び無負荷領域に限られています。一方で、モータをトルコン〜トランスファー間にレイアウトしているため、モータのみによる全輪駆動を実現しています。
エンジン出力に比してモータ出力が小さいため、ハイブリッドにありがちな不自然なジャーク(加速変動)はありません。加速は、常に滑らかで素直。加速制御はバッテリ残量次第という、機械本位のハイブリッドシステムではありません。そのため、マン・マシン系としての完成度は、寧ろ高いと言えるでしょう。
日本を中心に、後輪駆動をモータのみで賄う事例を多く見ますが、スバルはそれを採用しませんでした。エンジンとモータではトルク特性が真逆のため、スムーズな前後間のトルク制御がそもそも不可能だからです。電動化時代になっても、伝統の走破性だけは確保しようという、スバルの気概をここに垣間見ることができます。
スッスーッと滑らかに路面をトレースする、XVの素直で穏やかな走り。
走り出してみれば、XVの良さはスグに分かります。インプレッサのようなキビキビ感はありませんが、SUVのようなフワフワ感も一切なし。それでいて、ハンドリングは穏やかで素直。スッスーッと、滑らかに路面をトレースしていきます。また、ステアリングにクリアなロードインフォメーションが伝わるため、路面の荒れ具合やタイヤのグリップ感も明確に感じることができます。
限界を探るように、より強い横Gを掛けていくと、ロールはインプレッサよりも大きめ。外側にグッーと沈み込んでいきます。しかし、そのロールには常に収束感があるため、底なし沼感は皆無で、グッっと強く踏ん張るような安心感が感じられます。
そこから、反対側に切り替えしていっても、接地感はしっかりしていて、フラつくような過剰な揺り戻しもありません。ただ、ロールの絶対量はありますから、スパッスパッと切り替えせるワケではありません。イッチ・ニー!イッチ・ニー!!ではなく、イッチ・ニー・サン!イッチ・ニー・サン!!という感じです。ワンテンポ置いてあげれば、凄く素直に向きを変えてくれます。
「意のままに走る」ために、強靭なボディ剛性に鍛え上げられたXV。
切り返しでフラついたり、接地感が抜けるのは、主にサスペンション系のバネレートやヒステリシスに原因がありますが、ボディ・サスペンション系の剛性不足にも原因があります。
コーナリングフォースによってボディ・サスペンション系が捻れ、切り返しによってその捻れが解消し、今度は逆側に捻れていく。その間のモーションにヒステリシスが大きければ、クルマは縮み側と伸び側で反応が異なるため、ドライバーは意に反した動きを感じることになります。ボディ・サスペンション系は、当然剛体ではありません。捻れるのは当然です。問題は、その絶対量とヒステリシスなのです。剛性が総じて高ければ、捻れの絶対量は少なくて済みます。
背高系車種を中心に、ロールモーションを一回収めないと、安定したライントレースができないクルマがあります。その原因は、ボディ・サスペンション系の剛性不足にあります。コーナリングフォースによって、ボディがどんどん撓んでいくので、タイヤの位置決めがズレてしまうのです。
スバルが現行インプレッサ以降で導入している、次世代シャシーであるSGP。その特徴は、軽量化度外視で改善を図った、強度/剛性の高さにあります。まず、骨格・体感を極めるべし。これをクルマに当てはめれば、シャシー剛性の重要性が理解できるでしょう。SGPを限界まで鍛え上げることで、スバルは「意のままに走る」その土台を作ったのです。
なぜかホンモノ。その不思議の中には、スバルのこだわりとクルマ哲学が詰まっている。
クルマと自動車を、文面上の意味で区別した時、自動車は単なる移動体であり、クルマは趣味の対象とすることができるでしょう。意のままに操る楽しさ。それは「クルマ」の原点です。時代の趨勢からか、クルマよりも明らかに自動車が優勢な時代。便利さを求めれば、クルマは単なる自動車(つまり、移動体)になってしまいます。
スバルが作るべきは、クルマであって、自動車ではありません。もっと遠くに出かけたい。今度は何処に行こう。そういう楽しさを提供すること、それがスバルの社是なのです。だからこそ、スバルは自らの「走り」にこだわってきました。アイサイトを中心に安全イメージが幅を効かせている、今のスバル。でも、その中には変わらぬ伝統が確かに息づいています。
確かに、XVは中途半端なクルマに見えるかも知れません。でも、その不思議さの中には、スバルがずっとこだわってきた、独自のクルマ哲学が詰まっているのです。