スバルショップ三河安城の最新情報。スバルとトヨタが共同開発。次世代EVのトヨタ版bZ4Xがワールドプレミア。| 2021年4月30日更新

 
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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

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担当:余語

 

7車種投入まで、あと4年。EVだけで、月産1万台を目指すトヨタ。

トヨタEV戦略:販売方法

トヨタは「EVの普及を目指して」の質疑応答の中で、完全に新規開発となるEVは、当初採算割れとなることを明言しています。プラットフォームから工場に至るまで、あらゆる物が新規開発・自力開発なのですから、それも当然でしょう。この手法は、初代プリウス、初代MIRAIと同じです。まずは、普及を第一とし、その中で得られた知見を次期モデルに適用し、2代目以降で採算ベースに乗せる計画なのでしょう。

一方で、バッテリのリユース・リサイクルの観点から、リース販売とする意向も明らかにしています。所有権をOEMが維持することで、バッテリの不法廃棄や性能劣化に伴うトラブルを回避するのが理由です。そのため、bZシリーズ及びスバルのEVは全てリース販売とされ、ユーザは月々定額を支払って利用するサブスクリプション方式を採用することでしょう。

ここで気になるのは、販売台数です。7車種を用意するからには、各々を最低2,000台/月は販売せねばならないでしょう。となると、e-TNGAだけでも、トヨタ4車種+スバル1車種の10,000台/月の生産体制を確保せねばなりません。生産に携わる方なら、数字を見ただけでも卒倒するレベルでしょう。

残された時は、たった4年。。。こんな事が本当に実現可能なのでしょうか・・・??

如何に、地球のため、人類のため、トヨタ・スバルのためとは言えど、犠牲になる方が出ないことを祈るばかりです。。。

 

スバル初の本格EVは、トヨタ製。投入するモデルはミディアムSUVだけ??

スバルの電動化技術(BEV)

はて、このbZシリーズ。生産は何処で行われるのでしょうか?厳しい箝口令が敷かれているため、この西三河でも一切情報は漏れ伝わってきません。

物流とリスクを考慮すれば、生産拠点は愛知県内に置かれるとみて間違いないでしょう。もし、完全なる新規ラインとなるのであれば、広大な敷地を持つ田原以外にはあり得ません。トヨタは、大量の太陽電池パネルを置き、再生可能エネルギーのみでの生産を目指すことになるでしょう。つまり、スバル初の本格BEVはトヨタ製となります。

スバルは既にトヨタ傘下入りしていますが、未だトヨタ生産方式を導入するには至っていません。ただ、近い将来その導入を迫られるのは間違いありません。スバルが、EV生産を担うようになるのは、トヨタの生産体制に完全に統合された後のことになるでしょう。

ただ、気になることは他にもあります。そもそも、スバルが投入するEVは、ミディアムSUVで最初で最後なのでしょうか?スバルはミディアムSUVという単一車種ではなく、広くe-TNGA自体を共同開発したとしていますから、原理上はその他車種の導入も不可能ではないはずです。例えば、ミディアムセダンやミディアムミニバンを導入したとすれば、国内市場では大いに反響があることでしょう。もしかすると、スバルの全生産台数の30%近くがEVに置き換わるかも知れません。そうなれば、CAFE規制のハードルは、相当に低くなるはずです。

その一方で、群馬の生産体制に余剰が生じるのも事実でしょう。となると、生産体制の縮小・整理もあり得るかも知れません。これも、時代の流れというものでしょうか。。。

 

マツダは、何処へいく。。。消え去った、トヨタとマツダの協業。

2019年の方針発表の際、意外に感じられたのが「マツダ不在」です。トヨタとマツダは、前社長の子飼氏時代に連携を強化。蜜月の時代を迎えていました。この当時のトヨタは、スバルなぞ誰とも知らぬ顔。。。次期86はロードスターとシャシーを共用??などという噂さえあった程です。

ところが、その情勢には変化の兆しが感じられます。2017年には、両者はEV事業を専門とする新会社「EV C.A.Spirit」をデンソーとともにを設立するも、当初計画の通り2020年6月に解散。そして、2019年にマツダは独自開発の本格EV・MX-30を発表。この年に発表されたトヨタの「EVの普及を目指して」には、マツダの名は一つもありませんでした。各種報道、トヨタイムズなどにも、マツダの名は一切ありません。

両者は表面上、それぞれ別の道を歩みつつあるように見えます。トヨタとマツダの協業は、失敗に終わったのでしょうか?

以前、トヨタとマツダの協業で浮上していたのが、次世代FRシャシーの共同開発です。次期アテンザをFR化、クラウンやISとプラットフォームを共用化を図ることで、FR系モデルの存続を狙っていたのです。ところが、にわかにクラウンのSUV化が浮上。ISは、再度のビッグマイナーチェンジを実施。計画は、既に頓挫したようにさえ思われます。

ただ、マツダとてこの先の時代を一人で生き抜くことは不可能です。特に、BEVに於いては他社との技術の共用化は重要なテーマとなるでしょう。

今後、両者の協業の行く末はどうなるのか?スバルとマツダの協業はあり得るのか、ここ数年の情勢には、充分注意する必要があるでしょう。

 

スバル 技術ミーティング

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photo by SUBARU

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語

 

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