スバルショップ三河安城の最新情報。スバルが、東京オートサロン2026出展概要を発表。| 2025年12月26日更新
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Performanceシーンで、ブースを展開。
2025年の暮れも押し迫った、12月25日。スバルが漸く「東京オートサロン2026」の出展概要を発表しました。今回の発表の中で、目新しさが感じられたのは、「Performanceシーン」を全面に出した展開としたこと。
別項にも記した通り、スバルは差別化を目的に、STIを軸とするPerformanceシーンとWILDERNESSを軸とするAdventureシーンを2本柱に、ブランド展開していく旨を公表しています。BEVの本格展開を控え、水平対向エンジンというメインアイコンを失うこととなるスバルは、「際立つ」ブランドであり続けるためにも、今このタイミングでブランドカラーを鮮明にしておく必要があるのでしょう。
この戦略から、東京オートサロンがPerformanceシーンのフィールドに位置付けられたのか、今回発表された出展車両はすべて、Performanceシーンに的を絞ったものとなっています。
【出展車両一覧】
1 LEVORG STI Sport R-Black Limited Ⅱ STI Performance
2 WRX S4 STI Sport R-Black Limited Ⅱ STI Performance
3 IMPREZA ST-H STI Performance Edition PLUSパッケージ装着車
4 スーパー耐久シリーズ2026 新参戦車
5 SUBARU BRZ GT300 2026
6 SUBARU WRX VBH 全日本ラリー参戦車
SUBARU BRZ GT300 2026のエンジンは?
6台の出展車両のうち、最も注目を集めるのは、「SUBARU BRZ GT300 2026」でしょう。なぜなら、このマシンに載るのは、新規開発のレーシングエンジンだからです。スバルは2025年を以て、EJ20を退役させることを発表済み。それは、スバルが凡そ35年ぶりにレーシングエンジンを新規開発することを意味しています。
スバルが初代レガシィセダンでWRCに挑んでから、一体どれだけの歳月が流れたことでしょう。この間、スバルはずっとEJ20を維持し続けてきました。同世代の市販ベースレーシングエンジンと言えば、RB26、3S、4G63、B16C当たりでしょうか。どれも、骨董品級のエンジンばかりです。
さて、新エンジンは、どのエンジンをベースにするのでしょう。定石通りにいけば、FA24DITがベース。ただ、ブロック強度に余裕が無いとも聞きますから、より古いFB系もあり得るかも知れません。何れにせよ、近年の量産エンジンはコストダウンと軽量化を目的に、ブロック強度に余裕がある設計にはなっていません。何れにしても、エンジンラインナップが限られるスバルにすれば、頭の痛い話であるのは事実。さて、新エンジンの正体とは。すべては当日の発表次第。スバルの新年最初のニュースを、楽しみに待つこととしましょう。
ベールが掛けられているのは、S耐参戦車両?
さて、公表された出展イメージでは、1台だけベールが掛けられています。出展車両のリストを見ていくと、この車両がS耐参戦車両であることが分かります。現在の参戦車両は、WRX S4。わざわざベールを掛ける、ということは、違うクルマであるはずです。
となると、何でしょうか。ファンの期待は、先ごろ公開されたPerformance-Bでしょう。ただ、GU系をベースとしたこのモデルは、単なるコンセプトカーで、市販前提とのアナウンスはありませんでした。市販前提でないモデルでS耐に出場する意味は全くありませんから、可能性は薄いように思えます。加えて言えば、BEVを8車種登場させねばならない、必死の台所事情の中で、新規開発のハイパフォーマンスモデルを追加する余裕は、スバルにはないように思えます。
となると、最も考えやすいのは、V系をベースとしたMTモデル。簡単に言えば、S4のMT仕様。コチラは、海外では当たり前に存在しますから、追加コストも追加作業も少なくて済みます。スバルの懐事情を鑑みれば、この線が濃厚なように思われます。
市販予定のS4のMT仕様を「サーキットで鍛える」ためにS耐に参戦する、というストーリーは耳障りも良いように感じます。このモデルがWRX STIを名乗るのか、限定販売となるのか、AT仕様同等の出力なのか。はたまた、サプライズでPerformance-Bの市販仕様なのか。。。すべては東京オートサロンの会場で明らかにされるでしょう。
隠し玉は、ある?なし?サプライズは??
最後に、「隠し玉」の有無ですが、出展イメージをよく見ると、右奥にもう1台あるように見えます。右側にレース参戦車両が置かれていることから考えると、この右奥がS耐参戦車両なのかも。すると。センターのベールに包まれた車両は何でしょうか。ベタに考えれば、Performance-Bの市販版ですが、小生の予想は次世代BEV。この東京オートサロンで、敢えてBEVをプロモーションするのはあり得る選択です。この路線で考えると、Performance-Eの市販版に近いモデルでしょうか。
ファンとして期待したいのは、2027年の新レギュレーション確定を受けての「WRC復活参戦」ですが、流石に難しいでしょう。何しろ、WRCの注目度は年々低下傾向。ジェネシスブランドでWECに新規参戦するヒュンダイには、撤退の噂も。。。慌てたFIAは、新車両規定で新規参戦を募ったものの、応じるOEMはなし。唯一、新規参戦が決まったのは、プロジェクト・ラリー・ワンなる正体不明の非OEM。WRCが相当に追い詰められていることが想像されます。そんなWRCにスバルが参戦する意味は、殆どないでしょう。それならば、シーズンオフに開催されるダカールの方が注目度も、費用対効果も圧倒的に高いと言えます。しかし、アグレッシブな新経営陣ですから、何らかのサプライズも期待できるかも知れません。
さて、一点気になるのは、Adventureシーンの方。東京オートサロンをPerformanceシーン発表の場とすると、Adventureシーンは2年に一度のジャパン・モビリティ・ショーしかありません。ただ、WILDERNESSを限定車で順次展開するとなると、2年に一度ではインパクトが不足してしまいます。これを補うため、Adventureシーン専用に、何らかの発表の場が設けられるのか。それとも、東京オートサロンを1年毎にPerformanceとAdventureで切り替えるのか。この辺りも、注目していきたいと思います。
今回の東京オートサロンを含め、レヴォーグ/S4の限定車を始めとして、ここ最近のスバルには「攻めの姿勢」が感じられます。何かやってくれるんじゃないか、という期待がビンビンにするのです。2026年の展開も、多いに期待したいところです。では、皆さんよいお年を!

