スバルショップ三河安城の最新情報。2020年登場の次期レヴォーグが現れた!!| 2018年11月11日更新
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ニュルブルクリンク周辺で、次期レヴォーグ補足さる。
インプレッサに始まる、新世代プラットフォームSGPへの刷新。XV、アセント、フォレスターと続いて、次に現れるのは次期レガシィと次期アウトバック。そして、最後のトリを飾るのが、次期レヴォーグ/WRXです。2020年と考えられる、そのデビューまでちょうど2年。
今回は、そんな次期レヴォーグのニュースについてお伝えいたします。
この度キャッチされたのは、現行インプレッサのボディに、現行レヴォーグのリヤボディを継ぎ足した、珍妙な出で立ちのテストカー。今回は、このテストカーを細かく分析していきます。
当然の「郵便ポスト」付き。パワーソースは、新開発1.8Lダウンサイジングターボ。
このテストカーは、Cピラー直前までは現行インプレッサ。ところが、本来あるはずのハッチゲートは切除してあり、そこに現行レヴォーグのボディが継ぎ足されています。より長いツーリングワゴンサイズのシャシーを収めるのが目的でしょう。
フロントエンドはインプレッサそのままですが、フロントフェンダーはXVのものを流用しています。リヤハッチゲートは両脇に隙間があり、この隙間分だけボディが拡幅されているのが分かります。マフラーは、左右2本出しで少々太めです。そして、ボンネットはエアスクープ付きで、よく見るとインプレッサのものに現行用エアスクープを接合しているのが分かります。
フロントウィンドウ上方には、従来のアイサイトとは異なる、ADAS用のステレオカメラが見えています。フロントフォグランプに内側と下部グリル内に、4個センサーが内蔵されています。また、リヤバンパーにも同様のセンサーが4個あり、左右には不思議な切り込みがあります。
このことから、以下の情報が浮かび上がってきます。
・次世代エンジンの1.8L直噴ターボは、空冷式インタークーラー付きで左右2本出し。
・次世代1.8Lは、現行1.6Lよりもパワー志向。
・ホイールベースはインプレッサと共通の2,670mm(現行比+20mm)。
・全幅はXVとほぼ共通の1,800mm(現行比+20mm)。
・全長はホイールベース延長分を適用して、4690mm?(現行比+20mm)。
・スカットル周りの設計は、インプレッサと共有。
・アイサイトは従来型の進化版ではなく、完全な新規開発品。
開発は初期段階か。新しいのはシャシー+パワートレインとADAS。
現段階では、次期レヴォーグ用と思しき部品は一切ありません。そのため、まだ開発は初期段階であることが伺えます。つまり、今回補足されたテストカーは、次期レヴォーグのシャシーとADASのテストを目的とし、次期レヴォーグのシャシー+パワートレインに仮ボディを被せた先行開発車、という結論に至ります。
今回、新たにシャシーをSGPにスイッチするレヴォーグ。ボディ剛性が飛躍的に向上し、走りのクォリティをワンランク引き上げるSGPは、走りのパフォーマンスも一気に高めるはず。ただ、インプレッサよりも強力なパワーソースを搭載するとあって、ボディの補剛に対する評価等をニュルブルクリンクで行っていたものと思われます。
開発初期段階と言えども、ディメンションは既に量産スペックとみて間違いないでしょう。よって、全幅1,800mm、ホイールベース2,670mmは、ほぼ確定値でしょう。ただ、リアオーバーハングは現行よりも少々短めに見えます。とすると、現行と同じ4,670mmに落ち着く可能性もあります。
現時点ではWRXが一緒に走行していた節はなく、WRXよりもレヴォーグが先行してプロジェクトが進行しているものと思われます。
エンジンは、新開発の1.8L直噴ターボ。
エンジンは、次世代ダウンサイジングターボにスイッチされます。このエンジンは、スバルの今後十年を担う主力エンジンで、1.5Lと1.8Lの2種が用意されます。型式はFBを維持するようですから、シリンダーヘッド周りを中心としたアップデートでしょう。
このエンジンは、メーカーの垣根を超えて設立された先進研究機関AICEでの研究成果を適用し、熱効率向上を主眼に開発が進められています。より少ない燃料でより大きなパワーを得て、その分だけ負荷と排気量を減じる。そのためには、過給圧と充填効率向上、緻密な燃料噴射制御と微細化が必須。
つまり、外部サプライヤーの技術協力が欠かせません。今や、エンジンであってもメーカー独自での開発は不可能です。スバルも、ターボやインジェクター、高圧ポンプなど、協力を得ながら開発を進めているものと思われます。
先行するのは、1.8L仕様です。つまり、次期レヴォーグは1.8Lのみに統一されるという訳です。マフラー直径を見て分かるように、チューニングはややパワー志向のはず。最高出力は200ps、最大トルクは300N-m程度に設定されるでしょう。パフォーマンスと燃費は向上しますが、価格も相応に上がるのは間違いないでしょう。もしかしたら、ハイオクガソリン仕様かも知れません。
トランスミッションは、リニアトロニックを継続。
トランスミッションは、現行から流用されます。スバルが超多段ATの開発を進めている、との情報がありますが、当方の情報網ではそれは確認されていません。つまり、次期レヴォーグは、間違いなくリニアトロニックが継続搭載されます。
CVT!?と食わず嫌いをなさる方が多いのですが、そもそもATに「段」は必要なのでしょうか?自動車はエンジンのトルク特性ゆえに仕方なく、変速機構を採用してきました。CVTは、このムダを排除するために作られた「理想のトランスミッション」なのです。スバルはこれを理想と信じて、今後も継続してリニアトロニックの改良を進めていきます。
ただ、トルク容量の大きな仕様が新たに用意されるでしょう。リニアトロニックは、SGPと共に大きな進化を遂げています。変速域(レシオカバレッジ)が大幅拡大され、ダイレクト感がより強められています。この世代に当たる大容量スポーツリニアトロニックが、次世代エンジンと組み合わされて登場するはずです。
エンジンラインナップは、1種に絞られる。
次期レガシィは2.5LNAとともに、アセント用2.4L直噴ターボを設定する見込みです。このエンジンが次期レヴォーグに搭載されることは無いのでしょうか?はたまた、現行の2.0Lターボが継続されることはないのでしょうか?
現在、ツーリングワゴンの市場は米国では皆無、国内でも衰退が続いており、中国ではセダンが主流。結局、主戦場は欧州のみ。となると、スバルが次期レヴォーグに「強力なプレゼンス」を求める可能性は低いでしょう。
スバルイズムの正当な継承者として、日本サイズにマッチする国内専用のツーリングワゴン。そんなコンセプトで登場したレヴォーグですが、現在では欧州市場にも投入されています。ただ、彼の地では1.6Lのみのラインナップ。
となると、複数のエンジンラインナップを期待すること自体が、難しいのかも知れません。フォレスターから伝統のターボモデルが消えたことを勘案すれば、1.8Lのみとなるのは既定路線でしょう。
次世代アイサイト、ついに姿を現す。
注目されるのは、ADAS用ステレオカメラです。アイサイトは天井前縁にカメラを設置していますが、テストカーのシステムはガラスに密着しており、見た目からして全く違うものです。すなわち、これが巷で話題の、次世代ADASとみて間違いありません。
2019年発表の次期レガシィのテストカーには、ver3.5と思われるアイサイトが搭載されていました。一方、2020年発表の次期レヴォーグは次世代ADASを搭載しています。つまり、2020年を境にスバルのADASは次世代型へと大きな飛躍を遂げるのです。
最新のアイサイトは、自動車専用道路の同一車線上であれば、レベル2に相当する機能を実現しています。ただ、それは先行車追従に限定されており、側方から自車レーンに進入してくる車両は一切感知しません。つまり、次のステップはそこにあります。