スバルショップ三河安城の最新情報。スバルの東京オートサロン出展概要と2020年展望。| 2019年12月26日更新

 
東京オートサロン出展概要とスバルの2020年展望。
東京オートサロン出展概要と2020年の展望。
 
2019年12月26日 新型レヴォーグだけ?スバルの2020年計画を詳しく解説。
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2023年10月12日 スバル

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 出展概要

JAPAN MOBILITY SHOW 2023 出展概要
 
 

文責:スバルショップ三河安城 和泉店

お問い合わせ:0566-92-6115

担当:余語

 

2020年のニュースは、新型レヴォーグだけ!?スバルの2020年に何が起きる?

新型アウトバック北米仕様

「トヨタ傘下入り」という重要な決断を下した、2019年のスバル。米国市場では新型レガシィがデビューしたものの、国内投入は依然遅れており、ニュースの少ない1年となりました。

さて、2020年はスバルにとって、どんな年になるのでしょうか。

現時点で判明している大きなニュースは、1つだけ。それが、新型レヴォーグのデビューです。東京モーターショーでワールドプレミアされた新型レヴォーグは、多数の新基軸が織り込まれており、国内市場を技術的にリードするであろう期待の存在です。国内市場のフラッグシップモデルとして、相当の気合をもって只今全力開発中です。

国内市場に限って言えば、新型アウトバックが漸く国内投入の見込みです。レガシィB4は現行限りで廃止され、アウトバックのみがその歴史と伝統を引き継いでいくことになります。ただ、アウトバックも国内廃止になりかねない状況にあるとも言われており、今後の動向が注目されます。

この他、次期WRX、次世代EV(ミディアムSUV)、次期BRZが開発の途上にあり、これらは2021年に揃ってデビューする見込みです。

 

東京オートサロンでお披露目。STI Sportは、噂の高出力版か!?グレード構成はどうなる!?

新型レヴォーグ STI Sport

2020年1月10日に開幕する、新年早々のビッグイベント、東京オートサロン。今年も、「東京オートサロン2020」の出展概要が発表されましたので、早速お伝えしましょう。

スバルブースのメインを飾るのが、「新型レヴォーグ プロトタイプ STI Sport」。2019年秋にワールドプレミアされた新型レヴォーグに、上級仕様が早くも登場します。レシピは、現行と同様と思われ、専用チューニングサスペンションと専用インテリア、そして専用エクステリアを備えていると思われます。

さて、ファンが気になるのは、このクルマのエンジンでしょう。現在、目下開発の途上にあると言われる、高出力版か、否か。。。

残念ながら、この段階で高出力版に関する情報が公表されることはないでしょう。新型レヴォーグのデビューは、依然として1年近く先のこと。高出力版が遅れてデビューするとすれば、B型かC型。恐らく、WRXに照準を合わせてのお披露目となるはずです。となれば、このショーカーのエンジンは、低出力仕様。

この段階で公開に踏み切るのですから、STI Sportはノーマルとほぼ同時デビューとなるはずです。となれば、エンジン+リニアトロニックには手を加える余裕などないはず。よって、現行のSTI Sportと同様にノーマル仕様と同等のスペックで発売されることになるでしょう。

新型レヴォーグのSTI Sport最大の課題は、ノーマルとの差別化です。小生は、現行インプレッサSPORTにタワーバーを追加しましたが、その差は明確には現れませんでした。これは、格段にシャシー剛性が向上したSGPの為せる技であり、SIシャシー世代のように極端な差を作りにくくなっているものと思われます。

これは、新型レヴォーグでも同様でしょう。DampMaticIIの効果が、明確には感じられなくなる可能性があります。

差別化するのに最も手っ取り早いのは、高出力版=STI Sportとすることです。が、この段階で出展となると、その可能性は低いでしょう。現行と同じく、ノーマル/高出力版の双方にSTI Sportが設定されるものと思われます。

 

なぜ!?インプレッサとフォレスターのSTI Sportが出展されない!!

フォレスター STI Sport インプレッサ STI Sport
 

東京オートサロンに登場するのは、新型レヴォーグだけではありません。BRZとWRX S4、それぞれのSTI Sportが、新たなカスタムパーツを装着して出展されます。

現状、両者ともにSTI Sportを現在ラインナップしており、tSも発売済みとあっては、注目すべき内容は多くありません。加えて、両者ともに1年ほどでフルモデルチェンジが実施されています。となれば、今回の発表はSTI製カスタムパーツの訴求に主眼を置いていると考えた方が良いのかも知れません。つまり、メーカー側の新しい発表はない、と考えた方が良いでしょう。

ただ、この2台が纏う「ギャラクティック WRブルー メタリック」なる新色が、今後WRブルーパールと置き換えられる可能性はあるかも知れません。ただ、「WR」に参戦していないのに、WRとは。。。

出展表を見てガッカリした方は、小生だけではないはずです。本来あるはずの、インプレッサとフォレスターのSTI Sportがリストに無いのです。発売準備中との確実な情報を掴んでいただけに、これは驚きでした。

インプレッサとフォレスターに不足しているのは、スバルらしい走りのイメージです。STI Sportの存在意義は、それ自体が販売に貢献する事以上に、ベースモデルのスポーツイメージを高めてくれる事にあります。現在、絶賛低迷中の主力2モデルに話題を喚起するためにも、登場は必須と思われていました。但し、今回出展しないことが、この2モデルの将来にどう影響するのかは不明です。

しかし、その発売が直近に迫ってはいないことは確かでしょう。「もう、ある。」のなら、出展しないはずがないからです。

 

スバルのモータースポーツ活動は大幅縮小!?ニュルブルクリンク24時間から撤退か!!

WRX STI NBR24H

モータースポーツに関しては、残念なニュースが発表されるでしょう。それは、ニュルブルクリンク24時間の参戦終了です。WRX STIとEJ20の双方が生産停止となった今、市販車ベースで活動する意義は存在しません。その決定も致し方ないのでしょう。この撤退によって、モータースポーツに於けるファクトリー活動は一旦すべて終了。残るは、SuperGTのワークス活動のみとなります。

ただ、スバルファンは、現行シャシーに次世代エンジン(=1.8L直噴ターボの高出力版)を搭載して、実験的に参戦するのを望んでいるはず。。。スバル本社の英断を待ちたいところです。

次期WRX用エンジンは、1.8L直噴ターボというのが既定路線。ポテンシャル向上を期して懸命な努力が続けられています。しかし、SGP化によって車重は+40kg。加えて、排気量ダウンでー30ps。現行型を上回るポテンシャルを得るのは不可能でしょう。2020年にはGRヤリスという新たなベンチマークが登場する事を考えれば、次期WRXの未来は決して明るいとは言えないでしょう。

一方で、BRZによるSuperGTの活動は継続されるようです。社内では、GT500へのステップアップもプランとしては存在するようですが、一気に増大する参戦コストを説得するだけの材料が見出だせず、このまま継続参戦となる可能性が高いようです。このBRZは、2021年にはモデルチェンジが予定されています。2.4LNA化も噂されていますから、アセント用ターボユニットをベースとすれば、十分なポテンシャルが得られるでしょう。

噂となっているWRC復帰ですが、スバルの現経営体制に大きな変化がない限り、新たな予算承認を得られる可能性は低いでしょう。先だっての噂は、フォードに不安を抱くMスポーツ側が意図的にリークさせたものと考えられます。現在構想中の2022年規定を考えてみても、プロトタイプマシンで直列4気筒エンジンとなると、スバルが参戦すべき可能性は殆ど無いように思われます。

 

STIの存続危うし??稼げないSTIに、未来はない?

STIにとって最大の課題は、人員と能力の不足です。トヨタがGRを副社長である友山氏に一任しているのと対照的に、スバルのSTIに対する処遇は「冷遇」とも評してイイのかも知れません。人員は数十人レベルで、その実態は華やかなイメージとは全くかけ離れたものです。

仕事も多くはないので、優秀な人材を本社から引っ張る事もできず、設備の更新も予算の投入も途絶えたままです。この状況下にあっては、エンジンやトランスミッションの独自チューニングなぞ、望むべくもありません。

このままでは、STIというブランドは、どんどんと形骸化していくことでしょう。

もちろん、その原因はSTIにあります。STIが、自ら稼ぐことが出来ていないのです。主力商品は未だに、フレキシブルタワーバーと一連の足廻り系商品のみ。主力となるSTI Sportとて、スバル本社の商品企画ですから、STIの独自商品とは言い難いものです。そう、今のSTIはスバル本社におんぶにだっこ状態なのです。

STIは本来であれば、AMGやNISMO、TMGのように本社を技術・ブランドの両面でリードしつつ、自ら収益を上げていく体制を構築せねばなりません。必要ならば、レーシングカーを開発・製造・販売し、自ら収益と技術力を稼いでいかねばならないのです。しかし、STIはその努力を完全に怠ってきました。

トヨタは、凄まじい労力を掛けてヤリスGR-4を開発中です。そして、WRC直系の技術とイメージを有するこのモデルは、モータースポーツ仕様も設定されると言います。国内ラリー選手権の有力コンペティターは、今後を見据えてマシンをヤリスにスイッチしていくことでしょう。となると、最期の牙城である国内ラリーさえも、STIは失うことになります。

2020年はSTIにとって、本当に大事な1年となることでしょう。

 

2020年代に突入する、自動車業界。その未来に、何が見えるのか。何を見出すのか。

時の歩みは早いもので、いよいよ2020年代に突入します。自動車技術は激変期を迎え、5〜6年おきにフルモデルチェンジする時代は、間もなく終わりを告げるでしょう。インプレッサも、レガシィも、レヴォーグとて、すべてが過去のものとなる時代が来るのです。

スマホは、世界の有り様を変えました。しかし、その実態は様々な要素技術の集合体に過ぎません。ところが、スマホはありとあらゆる技術的可能性を、自由なプラットフォームとして示すことが出来たため、世界の人々の生活を一変させる事ができたのです。アレもできる、コレもできると、人々はスマホの可能性を膨らませていきました。そして、その流れは、どんどん拡大していく一方です。

ところが、自動車はどうでしょう。CASE、CASEと呪文のように唱えても、10年後、20年後の自動車業界を予測できる者は、誰一人とといません。コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化。。。自動車業界が示すのは「可能性」ばかりで、未来の自動車のあるべき姿を何も示せていないのです。

しかし、誰かがその答えにたどり着いた時、自動車という機械はその有り様を一変させ、世界の有り様さえ変革していくことでしょう。そして、その瞬間は、刻一刻と近付いているはずです。

2020年、景気ははっきりと後退局面に入り、世界情勢は混迷を深めて行くことでしょう。もしかしたら、良いニュースの少ない1年となるかも知れません。

そんな時代の転換期にあって、我らがスバルは何処に向かうのでしょうか。20年後のスバルとは、どんな姿であるべきなのでしょうか。さて、皆さんの想像するスバルは、未来の自動車の姿は、どのようなものでしょうか?

 

東京オートサロン 2020

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photo by SUBARU

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