スバルショップ三河安城の最新情報。家にいよう。特別企画 クラブ・スバリズム技術的偉業10選 第2弾「A-12/SR-71 ブラックバード」| 2020年4月22日更新

 
クラブ・スバリズム 技術的偉業10選 A-12/SR-71 ブラックバード
「家にいよう。」特別企画
 
    2020年4月22日 第2弾「A-12/SR-71 ブラックバード」

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エンジニアなら知っておきたい。技術的偉業10選。

温故知新。古きを知り、新しきを知る。古きものには、様々な知見が内包されています。数多の失敗を重ね、多大な犠牲を払い、偉大な挑戦があって、モノは誕生します。しかし、その中には現代では全く見落とされてしまっているものも少なくありません。だからこそ、新しきを造る人々は、古きものを良く知る必要があるのです。

もちろん、高度に電子化されつつある現代技術と、20世紀の技術には大きな隔たりが存在します。自動車一つとって見ても、中身は全く似て非なるものへと進化を遂げています。

一方で、その本質は何も変わっていません。その本質を突き詰めて見ていく限りに於いては、技術に古いも新しいも無いのです。

ここに列挙したのは、小生が独断で選んだ、特筆すべき技術的偉業の数々です。もし、興味があれば、書籍をご購入の上で詳しく理解されることをお勧めします。

 

米国の国家最高機密を扱う先進開発部門。

SR-71A in flight near Beale AFB 1988

漆黒に身を包んだ、SR-71。その任務は戦略偵察。ソ連領内を偵察するという、大変危険なものであった。TSgt. Michael Haggerty, USAF / Public domain

 

ブラックバードの異常さは、航空技術の発展を年表で見た時に明らかになります。人類が漸く超音速の世界に辿り着いて、たった10年。音速の3倍で飛行する航空機の開発計画を開始すると、たった5年で初飛行に成功。開発計画は極秘のうちに順調に進展。以来30年に渡って、日々マッハ3で飛行し続ける航空史上屈指の傑作機を現実のものとしたのです。

ブラックバードの開発を手掛けたのは、ロッキード内の先進技術開発部スカンク・ワークス。選りすぐりの学者・技術者で構成され、全く極秘裏に航空機を自力開発する能力を備えた、世界随一の航空技術者集団です。

彼らの仕事はすべて、秘密のベールに包まれたブラックプロジェクト。ステルスに関する研究は、1956年に開始されており、世界にその存在が明らかになったのは、1988年のこと。実に30年以上も秘密を保持し続けることのできる能力。それこそ、スカンク・ワークスの価値なのです。今この瞬間も、彼らは米国最重要機密のプロジェクトを手掛けていることでしょう。

 

クラブ・スバリズム・バックナンバー

航空機関連

スバリズムレポート第2弾「航空機はなぜ飛ぶのか?」

2018年12月29日 クラブ・スバリズム

スバリズムレポート第2弾「航空機はなぜ飛ぶのか?」

 
 

ブラックバードの誕生と年表。

1944年、ナチスドイツが開発した、世界初のジェット戦闘機Me262実戦投入開始。

1947年、NACAの実験機ベルX-1が、チャック・イェーガーの操縦により音速突破。

1954年、米空軍が世界初の実用超音速ジェット戦闘機、F-100の運用を開始。

1957年、CIAは極秘裏にマッハ3で高度25kmを飛行する戦略偵察機の計画を始動。

1959年、CIA、ロッキード先進開発部門スカンク・ワークスが提案するA-12を選定。

1962年、A-12初号機、暫定エンジンJ57を搭載して初飛行。マッハ1.6に到達。

1963年、A-12初号機、所定のエンジンJ58を搭載し、試験飛行でマッハ3を突破。

1964年、A-12の派生型、迎撃戦闘機開発用試験機YF-12を「A-11」として公開。

1967年、A-12の空軍型SR-71を実戦投入。嘉手納基地をベースに運用を開始。

1968年、CIAは戦略偵察機の運用を空軍に全面移管を完了。A-12、全機退役。

1990年、SR-71引退記念飛行。ロサンゼルスーワシントン間を1時間7分で飛行。

1997年、米国議会がSR-71現役復帰に関する予算を執行停止。全機完全引退。

 
Messerschmitt Me 262 050606-F-1234P-055 Chuck Yeager
 

[左]世界初の実用ジェット戦闘機、Me262。USAF / Public domain  [右]1947年、チャック・イェーガーが史上初めて水平飛行で音速突破。U.S. Air Force photo / Public domain

 

鉄のカーテンの向こう側を飛べ。CIAの指令。

U-2

32mに及ぶ長大な主翼を持つ、U-2。主翼下のオレンジ色の車輪が、補助輪。機体が地面を離れると脱落する構造になっており、後方に見える支援車両がこれを回収する。出典:US AirForce

 

この航空機は、航空史上稀に見る傑作機として、その偉業は未来永劫刻まれることでしょう。その任務は、東側国家の戦略偵察。東西冷戦下、ソ連は鉄のカーテンと呼ばれる厳しい情報管制を敷いており、米国は喉から手が出るほど情報を欲していました。

CIAが築いたスパイネットワークによる情報には、確実性が欠けていました。なぜなら、CIA内には二重スパイも跋扈していたからです。しかし、当時は偵察衛星など存在しません。敵基地や開発施設の情報を得るには、撃墜覚悟で領空侵犯で偵察機を飛ばさせねばなりませんでした。

スカンク・ワークスはCIAの要求に応じて、高度70,000ftをマッハ0.8で巡航する戦略偵察機U-2を開発。しかし、1960年5月1日、ソ連領内で地対空ミサイルにより撃墜、パイロットが捕虜になる事件が発生します。米国は、パイロットの身柄返還に際し、KGBのスパイとの身柄交換に応じざるを得ず、国連ではソ連から激しい非難を浴びます。

 

高度80,000ftをマッハ3で飛ぶ戦略偵察機。

CIAが求めたのは、絶対に撃墜されない戦略偵察機。当初、U-2の飛ぶ高度70,000ftは、地対空ミサイルの射程範囲外にありました。しかし、ソ連が安々と領空侵犯を許すはずもなく、虎視眈々とU-2を狙っていたのです。

もし、地対空ミサイルの魔の手から逃れたければ、領空内をより高く・速く駆け抜けるのが一番。目標探知・目標補足・迎撃ミサイル発射・目標到達、これに要する対処時間が短くなりますから、撃墜が困難になるのです。

CIAの試算によれば、高度80.000ftをマッハ3で飛行すれば、非常に高い確率で撃墜を免れるはずでした。CIAは、極秘裏にこれを可能にする戦略偵察機に関する技術提案を各社に要求します。

スカンク・ワークスは、J58ターボジェットエンジンを2基備える機体案「A-12」をCIAに提示します。1959年8月28日、CIAは高度な機密保持能力と予算内で機体設計製造を行ったU-2の実績を元に、スカンク・ワークスのA-12を選定します。

 

アルミが飴のように曲がる、マッハ3の世界。

空力加熱 A-12

空力加熱によって上昇する、機体表面の温度分布。出展:CIA

ブラックバードが日夜到達していた、マッハ3.2・高度80,000ftの世界。空は昼でも漆黒で、地球は丸く見えます。それは、現用ジェット戦闘機の飛ぶ世界とは、まったく異なるものです。

マッハ3を超えると、空気との摩擦による空力加熱によって、機体先端部は500℃近くまで熱せられます。

航空材料として一般的なアルミ合金は、飴のように変形するため使用不能。加えて、地表温度から数百度も加熱されれば、金属材料の体積は数%も変化するため、機体全体が歪んてしまいます。この時、胴体内の燃料タンクが熱に晒されれば、通常のジェット燃料では沸騰してしまいますから、機体の空中分解の可能性さえあります。また、マッハ3の空気をそのままエンジンに吸入すれば、エンジン内部に激しい衝撃波が生じるため、タービンブレードは粉々に破壊されてしまうことでしょう。

マッハ3の世界は、既存の航空技術では全く到達できない領域だったのです。

 

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