スバルショップ三河安城の最新情報。スバルの今後を占う。| 2015年1月19日更新

 
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文責:スバルショップ三河安城 和泉店

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担当:余語

 

スバルの2015年販売計画に見る北米重視戦略。

>>>富士重工業 2015 年暦年 生産・販売計画

念頭から慌ただしいスケジュールで、主力車種の刷新をひと通り終えた2014年のスバル。2015年は、打って変わって静かに過ごす1年となることでしょう。2015年国内販売計画でも、前年比-8%の15万6千台という弱気の数字となっています。一方、米国では前年比+5%の54万台とし、6年連続で更新した過去最高の販売台数のさらなる上乗せを計画しています。結果として、スバルの販売計画のうち実に57%を米国が占めることとなります。

となれば、2016年末に計画される次期「インプレッサ」のフルモデルチェンジにおいても、北米市場でのフィードバックが色濃く反映されるであろうことが予想されます。この次期「インプレッサ」、スバルの今後を占う重要なモデルなのです。

 

「際立とう2020」で公表された次世代プラットフォーム「Subaru Global Platform」

>>>新中期経営計画「際立とう2020」

LEVORGモノコック
photo by FHI

次期「インプレッサ」は、中期経営計画「際立とう2020」で予告された次世代プラットフォーム「Subaru Global Platform(SGP)」を採用する最初の車種となるものと思われます。

このSGPは、富士重工製の全てのスバルモデルに採用される予定であり、衝突安全性のさらなる向上、軽量化、運動性能の向上、高効率パッケージングによる室内空間の拡大など、1クラス上の「動的質感」を実現すべく開発が続けられています。

トヨタ製ユニットによるハイブリッドモデルの順次展開は2018年頃からと計画されており、SGPはフル電動化までは想定せずとも、ハイブリッド化を前提としているプラットフォームであると想像されます。このSGPは完全なEVが登場するまでは継続されるはずで、2020年以降に検討される「新世代環境戦略車」からは複数の動力源に対応する全く新たなプラットフォームを採用するであろうと想像されます。

 

エンジン開発スケジュールは、まず直噴化から。

BRZ FA20
photo by FHI

際立とう2020では、エンジンの開発スケジュールも公開されています。

2016年に予定されているのは「直噴ユニットの拡大展開」。まずは、現在主力の「FB20」が直噴化されるものと思われます。欧州におけるこのクラスでは、3気筒ダウンサイジングターボが主流となりつつありますが、水平対向エンジンでは奇数シリンダーは不可能。そのため、4気筒NAのまま直噴化されるものと予想されます。スバルは熱効率40%を目指すとしており、2020年までに小改良を重ねて目標値を達成することになるでしょう。

では、「FB25」はどのように扱われるのでしょうか。中国向け「アウトバック」には「FA20DIT」の240ps版が新たに採用されました。この仕立てであれば、スポーツグレードに限らず幅広いモデルへの搭載が可能です。このエンジンが新たに「FB25」の後継となる可能性もありますが、NAのまま直噴化されて「FB25」が継続する可能性も考えられます。これは、ダウンサイジングターボに対する北米市場の動向を見て決定されるでしょう。

北米で販売されている3.6L6気筒の「EZ36」については、全面刷新が予定されています。排気量を3L辺りまで縮小して直噴化、さらに気筒休止機能を追加して環境性能を大幅に向上させた上で、「レガシィ」の後期型に採用されるものと予想されます。ただ、こちらは国内投入の可能性は低いでしょう。

一方で、欧州で販売されるディーゼルユニットについては、全く何の記述もありません。スバルが北米と中国に注力している現状を考えれば、次世代ディーゼルは登場せずにこのままフェードアウトとなる可能性が高いでしょう。ストップ&ゴーが多い日本国内の交通環境では黒鉛対策が難しく、ディーゼルは不向きとの見方があるのかもしれません。

 

2016年デビュー次期「インプレッサ」の姿とは。

>>>次世代プラットフォームテストカー@autoblog

>>>次世代エンジンテストカー@autoevolution

では、想像される次期「インプレッサ」はどんな姿でしょうか。

ライバルの北米向け「カローラ」が1780mm、マツダ「アクセラ」では1795mmに到達していることを考えれば、現在1740mmの「インプレッサ」がこの辺りまでのサイズアップされる可能性があります。スクープサイトに掲載されたテストカーはWRX用のフロントバンパーを流用しており、1780mm程度までの拡幅が考えられます。ただし、国内仕様はBR/BM型「レガシィ」のように、フェンダーパネルの厚みを作り替えて全幅を調整する可能性もあります。

次世代プラットフォーム用テストカーを見ると、やけにタイヤがフェンダーに奥まって装着されていることに気付きます。特にリヤはフェンダーを拡幅したうえにわざわざXV用のフェンダーモールを追加しているにも関わらず、現行モデルに近い位置に装着されているように見えます。比較のために位置を戻したのかもしれませんが、これが国内仕様とグローバル仕様のトレッド差を示している可能性もあるでしょう。

パッケージングはどのようになるでしょうか。わざわざ運動性能の向上と高効率パッケージング化を謳う以上、何かが大きく変わるはずです。そこで、サスペンションジオメトリの変更によりフロントタイヤを前出ししてエンジン搭載位置を相対的に後方に下げ、重量バランスを改善する手法が考えられます。フロントオーバーハングの削減分ホイールベースを延長すれば、室内空間の拡大が可能になるからです。

これが実現すれば、次期「インプレッサ」はボンネットが相対的に短く感じるシルエットに変化し、エクステリアの印象は大きく変わるでしょう。しかし、全幅が大きい水平対向エンジンでこのパッケージングを実現するには、エンジン両側にもう少し余裕が欲しいところ。スバルはそれならば、と全幅を思い切って拡大してその余裕を作り出そうとしているのかもしれません。実際、テストカーからは全幅を50mmほど拡幅した痕跡と、Aピラー前方で全長を50mmほど延長した痕跡が見て取れます。

エンジンはダウンサイジングターボではなく、直噴化された4気筒NAがメインとなるでしょう。これに改良が施されたリニアトロニックが組み合わされ、キャリーオーバーのAWDシステムに組み合わされるものと思われます。テストカーのボンネットダクトも封鎖されており、この予想を裏付けるものとなっています。

 

果たして「インプレッサ ハイブリッド」は登場するのか。

スバルはショーモデル「VIZIV2」で示したように、後輪駆動を電動化してプロペラシャフトを廃した、全く新たなハイブリッドAWDシステムを開発中です。しかし、ハイブリッド化については、「際立とう2020」上での2018年頃という計画を考慮すると国内専用モデルである「レヴォーグ」の次期型がその先陣を切る可能性が高いでしょう。国内専用モデルは新機軸を盛り込みやすいらしく、「EyeSight Ver.3」の目玉である「車線中央維持機能」も「レヴォーグ」と「WRX S4」にのみ搭載されています。そう考えると、「インプレッサ」への次世代ハイブリッドAWDシステムは次々期モデルからとなるかもしれません。

VIZIV2 ハイブリッドAWD
photo by FHI
 

見えてくる次期「XV」と次期「フォレスター」のアウトライン。

次期「インプレッサ」のアウトラインが見えてくれば、当然次期「XV」の姿も明らかになります。現行「インプレッサ」では本家を凌ぐ勢いを見せている「XV」だけに、失敗は許されないところ。そこでクローズアップされるのは、ボディサイズ。大き過ぎるボディは、日本国内では特に大きな弊害になり得ます。もし、国内向け「インプレッサ」が狭幅仕様で登場するのであれば、BR/BM型「レガシィ」で採られたように、次期「XV」はグローバル仕様のフェンダーで登場するかもしれません。

次期「フォレスター」の登場は、「インプレッサ」登場の約1年後。しかし、同じ2017年には北米専売の新型SUVが計画されています。このSUVは北米専売モデル「トライベッカ」の後継車種であり、3列シートとアメリカンサイズのビッグボディを備えて登場するはずです。エンジンは新型6気筒で、トヨタ製のハイブリッドシステムが搭載される模様です。となると、次期「フォレスター」は、この次期「トライベッカ」との棲み分けを深く考慮する必要があります。そのため、クラスアップに繋がるような大幅なサイズアップはせず、次期「インプレッサ」のメカニズムをベースに、キープコンセプトでフルモデルチェンジを行うことになるでしょう。

北米向けの主力が2.5Lですので、次期「フォレスター」のエンジンの動向も気になるところ。日本国内での「FB16DIT」の搭載も期待したいところです。

 

文責:スバルショップ三河安城和泉店 営業:余語

 

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